ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

気配

2012-12-11 23:38:22 | Weblog
朝からどうも胸騒ぎがしたんだけど、どうやらこれだった。
「これ」の内容は具体的に書けないけれど、
過去が追いかけてきて、現在でクロスして、
きっと未来でもまた出会ってしまうだろう。
そういう胸騒ぎ。

その嬉しくないめぐり会わせを憎んでいるようで、
そして待っているようで。

リアルにクロスするわけではなくて、
少しずつすれ違って、そこになにか残されている体温のようなものを感じる。
その獣のような気配に対する嫌悪感。

希望と憎しみと、悲しみと、そして信じたい気持ちが、
そこにたまって、腐臭を放つ。
目のすみでとらえてしまって、気になる感じ。

私は、きっと大嫌いで、そして、本当に気になるのだろう。
もう寝よう。

帰去来

2012-12-11 00:04:10 | Weblog
毎朝、会社まで歩く40分の間に、いろいろなことを考え、
今日のブログに書こうと思うのだけれど、家に帰ると忘れている。

昨日行った同里に「帰去来の辞」が掛かっていた。
なんだっけなあ、と考えていたのだけど、
かれこれ20年も前に学んだことで、すっかり忘れている。

確か官吏を罷免された人が建てた邸宅に掛かっていた額で・・・、
と思い出したときに、
ああ「田園まさにあれなんとす なんぞ帰らざる」だった!
陶淵明が、もう宮仕えなんてやーめた!というときに詠んだ歌だ!
と気がついて、スッキリした。

歩くと血行がよくなって、いろんなことを思い出す。
すばらしい。

ただし、ここまで脳のシナプスが繋がるまでに
半日以上かかったわけだから、あまり喜ぶこともできない。

少し自己弁護をするなら、もとの知識がなかったら「あれれ?」と
思うこともなかったわけなので、
若い頃、勉学に励んだ自分を少しだけほめようかと思った。

でもまあ、完璧に自己満足な訳で、
これが思い出せたからと言って誰かを幸せにできるわけじゃないんだけど。
しかも、詩は結構長かったのに、この部分以外はまったく思い出せない・・・。

さて、少し出掛ける用意をする。