ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ラテン

2014-04-10 01:40:44 | Weblog
清明節の三連休に、ようやくニーツェの『ツァラトゥストラはかく語りき』を読み終わった。
翻訳だし、本についてたタイトルは、上のような文語じゃなくて現代語だ。

正直言って、最後まで読んだけど、ニーツェが言いたいことの
たぶん半分くらいしかわかっていないし、
『ツァラトゥストラはかく語りき』は、まるで華厳経だなあ、などと思ったりする。
そもそも、超人ってどんなもの?という気分だ。

作中に出てくるツァラトゥストラは、うるさいくらいに弁が立つけど、
当然、その当時の、同じ文化圏に属する人たちにとって当然のことは語らない。
キリスト教徒ではない私は、わかるような、わからないような、
なんとなく、むずむずした感じで読み進める。

西洋の本を読むときには、
本当にラテン文学の基礎知識が必要だと身にしみて感じてから
すでに20年近くが過ぎようとしている。
まったくもって進歩していない。が、たぶんこれからも進歩しないだろう。

と、思いつつ、次に取り出した本がルソーの『社会契約論』。
社会科の教科書で、タイトルは見たことがあるぞ、と思ったけれど、
半分以上読んで理解したことは、ただひとつ。
これはローマの共和制について書いた研究書だ、ということ。

またしても、ラテンの壁。

ラテンか~。もうすぐサッカーのW杯だな。
こっちは、ラテンでも、ちょっと違うラテンかあ。


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