ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

今朝の通勤電車

2009-04-23 21:46:13 | Weblog
タイトルで「けさの」と打ったら、「袈裟の」と変換された。
私がいつも使っている文字って・・・。

まあ、それはいい。

今朝、満員の通勤電車で、ある夫婦の会話が聞こえて来た。
後ろにいたから顔が見えず、年齢はよくわからなかったけど、おそらく50代。

まず聞こえて来たのは、女性の声。
女性「それなら、夏のボーナスの後でしょ」
男性「ボーナスというよりも、次の人事異動だよ。そのとき、早期退職を申し出る」

どうやら、昨晩か朝食のときに始まったプライベートな会話が、電車の中でも続いているらしい。

男性は、いかに有利に会社を辞めるかを考えている。
もしかしたら退職金の金額が関係しているのかもしれない。
女性は、そんな姑息なことを考えずに、すっぱり辞めたら?と言っている。
2人はどうやら同じ大きな会社に勤めているようだ。

男性は、仕事がイヤでイヤでたまらないらしい。
最後に、「ずっとイヤな仕事を我慢してきたんだからさあ・・・」みたいなことを言っていた。
女性は、それについては何も言葉を返さなかった。

私も、もっと歳をとって我が身を振り返ったとき、そんな気持ちになるのだろうか。

イヤな仕事から去ることだけが目的であったら、実際に退職して去ったとき、
目の前には、いったいどんな風景が広がるのだろう。
少し休んだら、何かやりたいことが見てくるのだろうか。
それとも目標すら見つからず、そして惰性で行うこともなく、ただ老けるのだろうか。

仕事がイヤならば、さっさと辞めてもらって、
働きたくても就職ができなくて困っている若者に、その席がまわるといいとも思う。

それにしても、通勤電車って、たくさん人がいるわりに、
自分以外の人は「人間」ではないような気がして、まったく顔のない「群衆」になるのだなあ。
それは、「世間」でも「人さま」でもなく、ただの「群衆」。

あの場で、あそこまで話すなんて。
もう少しで預金残高と年金の額まで言い出しそうだったよ。
おもしろいなあ。


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