今日は、在日朝鮮人の方たちと、またまた濃くて楽しい会話をしてきたのだけど、
それは、明日以降書きたいと思う。
午前中から考えていた一冊について、とりあえず書きたい。
『中国大虐殺史ーなぜ中国人は人殺しが好きなのか』(石平著、ビジネス社)
「中国大虐殺史」という視点からは、すごくすごくよくまとめられていると思う。
根拠としている史料や文書も厳選しているし、そしてちゃんと明記し、
かつ複数の文書から行っている数字等の考証についても、論理的だ。
中国共産党が1949年以降に行っている政策と、それによる人民の死についても、よくわかる。
中国史に三国志でしか触れたことがないような日本人にとっては、
非常にわかりやすい入門書だと思う。
王朝のありかたが日本とは違うから、王朝が変わったときに大虐殺が起こる。
というか、起きやすい。
ただし、王朝内での、皇子やお妃の立場については、中国固有のものというわけではないだろう。
日本でも、なんだかんだ言って、いろいろあった。
殺されたり、出家させられた皇子はたくさんいた。
宦官という制度は中国の特色だろうから、その点が少しというか、かなり日本より複雑だろうけど、
王朝内での権力闘争は、日本も中国も、たいして変わらないのではないかと思う。
「なぜ中国人は」という部分について、これという理由を示すことは、
必然的に無理だろうと思うけれど、
日本人から見ると、とても好戦的というか、血気盛んに見える中国人の深層心理は、
とても気になるところだ。
いまから約20年前に大学で「史記」を学んだとき、
教授が言ったことを、ふと思い出した。
「中国には、食人の習慣があるんだよ。孔子ですら人の塩辛を食べていたんだよ」と。
つまり、中国では、食べることによって、
相手がもっていた生命力を自分に取り込むという、考え方がある。
強い相手なら強い相手ほど、生命力も強い。
だから、食べて自分の力として取り込む、と。
例えば、肝臓が悪かったら肝臓を食べたりする。
日本のように、無念の死をとげた人は祟るから、逆に神にしてしまおう、
という昇華方法ではなくて、
中国では、強い人をたくさん食べて自分の力にする。
だから、靖国問題も、受け止め方が根本的に違う。
日本は祟られたくないから神にするんだけど、
中国では、それを自分の力にするという考え方をするから、
A級戦犯の死を、いまの日本人が取り込むこと自体に生理的な嫌悪感がある、と。
なるほど、と思った。
そんなむかしの記憶を呼び覚ましてくれる一冊だった。
それは、明日以降書きたいと思う。
午前中から考えていた一冊について、とりあえず書きたい。
『中国大虐殺史ーなぜ中国人は人殺しが好きなのか』(石平著、ビジネス社)
「中国大虐殺史」という視点からは、すごくすごくよくまとめられていると思う。
根拠としている史料や文書も厳選しているし、そしてちゃんと明記し、
かつ複数の文書から行っている数字等の考証についても、論理的だ。
中国共産党が1949年以降に行っている政策と、それによる人民の死についても、よくわかる。
中国史に三国志でしか触れたことがないような日本人にとっては、
非常にわかりやすい入門書だと思う。
王朝のありかたが日本とは違うから、王朝が変わったときに大虐殺が起こる。
というか、起きやすい。
ただし、王朝内での、皇子やお妃の立場については、中国固有のものというわけではないだろう。
日本でも、なんだかんだ言って、いろいろあった。
殺されたり、出家させられた皇子はたくさんいた。
宦官という制度は中国の特色だろうから、その点が少しというか、かなり日本より複雑だろうけど、
王朝内での権力闘争は、日本も中国も、たいして変わらないのではないかと思う。
「なぜ中国人は」という部分について、これという理由を示すことは、
必然的に無理だろうと思うけれど、
日本人から見ると、とても好戦的というか、血気盛んに見える中国人の深層心理は、
とても気になるところだ。
いまから約20年前に大学で「史記」を学んだとき、
教授が言ったことを、ふと思い出した。
「中国には、食人の習慣があるんだよ。孔子ですら人の塩辛を食べていたんだよ」と。
つまり、中国では、食べることによって、
相手がもっていた生命力を自分に取り込むという、考え方がある。
強い相手なら強い相手ほど、生命力も強い。
だから、食べて自分の力として取り込む、と。
例えば、肝臓が悪かったら肝臓を食べたりする。
日本のように、無念の死をとげた人は祟るから、逆に神にしてしまおう、
という昇華方法ではなくて、
中国では、強い人をたくさん食べて自分の力にする。
だから、靖国問題も、受け止め方が根本的に違う。
日本は祟られたくないから神にするんだけど、
中国では、それを自分の力にするという考え方をするから、
A級戦犯の死を、いまの日本人が取り込むこと自体に生理的な嫌悪感がある、と。
なるほど、と思った。
そんなむかしの記憶を呼び覚ましてくれる一冊だった。