東京家政大学の博物館へ和装モダン、という企画展を見に行きました。
大正から昭和前期の着物展ですが、同大学の卒業生の所蔵品が大学へ寄贈されたと書かれてありました。
女性の社会進出や社交の場が増えたことで、お洒落着という考え方が生まれ、百貨店や婦人雑誌が中心となって流行を作りだしたのがこの時代です。竹久夢二に代表される美人画家は、最先端のデザイナーでもあったのですね。
上流階級の贅沢品のみならず、安価だった銘仙にも、あるいは銘仙だからこそ、自由で伸びやかな柄や色どりが見られます。モスリンと呼ばれた平織りのウール地も帯に普段着にと、この時代ならではの図柄が描かれています。
この時代の特徴のひとつに洋花の柄の多いことがあります。バラをはじめ、チューリップ、クレマチスなどなど植物園で取材して描かれていたそうです。また飛行機、ボート、ピアノなど、意識して西洋的なものを取り込もうとしています。
それにしても色に色を重ね、柄に柄を重ねる、描いた絵の上に刺繍したり、別の柄をパッチワークやキルトのように重ねたり、やりたい放題なのに独特の雰囲気が、大正ロマンとして匂い立っているのは不思議なほどでした。
今月は私も、昔きものと今きもの展、を開催します。色無地や江戸小紋のような楚々としたきものも素敵ですが、大正ロマンのような弾けた着方もいかがですか?
大正から昭和前期の着物展ですが、同大学の卒業生の所蔵品が大学へ寄贈されたと書かれてありました。
女性の社会進出や社交の場が増えたことで、お洒落着という考え方が生まれ、百貨店や婦人雑誌が中心となって流行を作りだしたのがこの時代です。竹久夢二に代表される美人画家は、最先端のデザイナーでもあったのですね。
上流階級の贅沢品のみならず、安価だった銘仙にも、あるいは銘仙だからこそ、自由で伸びやかな柄や色どりが見られます。モスリンと呼ばれた平織りのウール地も帯に普段着にと、この時代ならではの図柄が描かれています。
この時代の特徴のひとつに洋花の柄の多いことがあります。バラをはじめ、チューリップ、クレマチスなどなど植物園で取材して描かれていたそうです。また飛行機、ボート、ピアノなど、意識して西洋的なものを取り込もうとしています。
それにしても色に色を重ね、柄に柄を重ねる、描いた絵の上に刺繍したり、別の柄をパッチワークやキルトのように重ねたり、やりたい放題なのに独特の雰囲気が、大正ロマンとして匂い立っているのは不思議なほどでした。
今月は私も、昔きものと今きもの展、を開催します。色無地や江戸小紋のような楚々としたきものも素敵ですが、大正ロマンのような弾けた着方もいかがですか?