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いつもはあまり見ないNHKの朝のテレビ小説、スカーレットを見ています。なぜって、私たちのやってきたことだから。
今朝のは初めての窯焚きでした。きれいすぎる窯の中や少な過ぎる薪の量や、実際の穴窯を知る人なら、えーって言うことはたくさんあります。
平成になって、十年余りの頃から、窯焚きの煙が問題視されて、窯業地以外の窯焚きはとても難しくなりました。
昔は八王子の奥のうちの近くには、仲間と呼べるような人たちがいて、共に飲んだり食ったり。悩みを共有し、焚く時には手伝ったりしていました。デパートや銀座のギャラリーでは個展のオファーも多く、生活は大変でも前途洋々に思えたものでした。
ある時、市役所の環境課という人が来て、消煙装置を設置しなければ薪の窯は焚いてはいけないと言ってきました。
こんなに簡単に人が積み上げてきた技も経験もダメと言われるなんて思いもよらないことでした。
室町期、安土桃山時代のローテクが生み出した色を求めてきた我々に消煙装置を設置⁉️八王子を諦めて一人ずつ消えていきました。でも上手くは行かず、特に親しかった二人までも亡くなってしまいました。
今日はこんな苦い思い出が蘇った朝でした。
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