豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

終了!

2007年02月27日 | Weblog
 姉の虎子が ねぎらいのケーキを買ってきました。
紅茶をいれて、ほっと一息。


なにはともあれ、竜子の大学入学試験が終了しました。
たくさんの方のお心遣いと励ましを頂いて、ありがたく心強くこの日を迎えることができました。みなさま、どうもありがとうございました。

 後は野となれ山となれ・・・・。鯉はまな板の上で横たわることになっています。
思えば、桜の平和公園をあとにして美大受験の懇談に出向いてからもう少しで一年。せっせと予備校に通うことに一生懸命でいるうちに、試験を受ける日が近づき、泳いでいるというよりともかく流れに乗って流されていたら日程のすべてが終了する日となりました。
ここまで、特に健康面でのアクシデントに見舞われなかったのは本当にありがたいことでした。エントリーしたところに、今の自分の力を精一杯ぶつけてこれたと本人も家族も思っています。
これから、娘がどこの場所で学生生活を送ることになるかは、もう少ししないとわかりませんが、とりあえず今日は無事日程を終えられたことに感謝し、あきらめずに挑戦したことを褒めてやりたいと思います。

 受験のために二人だけで行動した数日は、緊張してはいましたが、とても面白い時間でした。竜子も、自分のためだけに存在するお母さんというのは、生まれて初めての経験だったのではないでしょうか。こんな子だったのか・・と改めて感じることもありましたが、それは竜子にもいえることなのかもしれません。
日ごろは、落ち着いて向かい合うこともなかなかありませんが、一緒にぼーっとしたり、テレビを見たり、何とはなしに話をしたりすることは、かなり有効なことでした。帰ってからは、これまでより意思の疎通が密になったように感じます。
受験に付き添うか否か、いろいろな面で迷いますが、できれば同行するのもよいのではないかというのが、実際に伴ってみての感想です。特に、そんな時間は取れないと思っている人ほど、無理をしてでも時間を作ってみたほうがいいのかもしれません。
 確かに、一人で来ている子が、寝坊して遅れそうになったということもありましたから、付き添いの存在が直接役にたつこともありますが、それ以上にお互いをじっくり観察するうちに思いがけない収穫があったりして、そちらの方が普段では味わえない貴重な経験だとも思いました。同じ目的を持ってごく身近で過ごすしているうちに同じリズムで呼吸しているような一体感を味わえたような気もします。

 これからは、今までのいろんな経験を土台にして、いろいろなものに挑戦して広い世界を見てきて欲しい。その、土台の一部にひとつブロックをはめ込めたのかもしれません。どこに羽ばたいて行っても、安心して見送れる・・・という、そこまでの達観はできないにしても、母の子離れに大きく貢献したことは間違いないでしょう。

 今となっては、すでに懐かしい、受験スタイル。
これをカラコロと音をさせながら、大きな街を歩いていたのよね。

 

 こういうキャリーを引きずりながら大きなかばんを抱えている若者は、たぶん美大受験関係者です。街で見かけられましたら、どうか健闘を祈ってあげてください。