豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

序破急

2006年02月28日 | Weblog
二月は今日が最後の日。
29日と30日と31日の三日がないだけで、こんなに短く感じるものなのでしょうか。
なぜか、突然終わってしまったような感じすらしてしまいます。

かつて茶道の先生が教えてくださった「序破急」という言葉が悲しく甦ります。
物事の進め方を言ったものだと思います。
ゆっくり初めて、中ごろはそれを受けて、最後はいきなりぱぱっと終わる。
お茶のお点前も、のんべんだらりと手順を追うのではなく、最初はゆったりと始め、段取りよく進めていき、おしまいは手際よくすばやく鮮やかに終われば、余韻が残ってかっこいいってことだったと思います。

二月の終わり方は、その突然さにも似ているかも。
違うのは、残ったのが余韻なんて素敵なものではなく、三日間の欠落という悲しい現実感。
どうして、31日までないのでしょう。
2月に軌道修正の付けをもってこなくっても、夏あたりでもいいのじゃない・・・?

そんな素敵な進行よりも、私はオーソドックスな「起承転結」でいいです。
人生の進行状況は今どのあたりなのかって、寄り道して考えるのも面白いけど、
今はまず目前の橋を渡ってる最中!です。



プロ

2006年02月27日 | Weblog
呼ばれて買ったと思っているけど、その実、衝動買いした本がかなりあります。
その一つが、最近手にしたこの一冊。

もしかして?・・と思ってたどっていたら、心当たりの人の名前もありまして。
これはもう、ご購入しかありません。

プロってどういう基準でプロなのか。
それは人様々ですよね。
よく言われるのは、それでお金が稼げる人。

どれだけ稼げばプロなのか?
稼がなくてもプロなのか?

プロはその道に精通しているという意味もあると思うけど、どのくらい極めればプロなのか?
限界を設けないのがプロなのか?

プロなら自信満々で対処すべきなのか。
プロゆえに慎重になることもあると思うし。

そんな疑問にこの本が答えてくれるかどうかはわからないけど、
とりあえず、めくり始めました。
感想は、本当に苦手なので予告だけです。


もしやと思って探していた人。
THE CONVOY SHOW主宰の今村ねずみさんは、好きなことを仕事にしようとした人です。
「いつまで好きでいられるか。どこまで好きでいられるか」、これを自らに問いかけながら進む道を開いてきました。
振り返って、私は「どれだけ嫌いか」を確かめようというスタンスで臨んできたのかも。情けないですね。少しずつ嫌いでなくなりかけた今、なんとなく愛着もわくようになりました。闘志もね。

プロ。
何故か漠然と、どの分野でも日本国内で1000人限定という思い込みがあります。
根拠はないのだけど、その1000人に入れるように努力したいです。

稼ぐお金が基準では、きっと無理。
何か自分の納得できる基準をまず定めることから始めなくてはね。
終了時間も考慮して。



ナイスミドル

2006年02月26日 | Weblog
新卒から数年間勤めた会社で知り合ったおじ様方には素敵な方々がたくさんいらっしゃいました。
中でも映画通のM氏は、古武道の愛好家という面も併せ持つ硬軟取り混ぜた魅力溢れた方でした。以前の言い方ならばナイスミドル、今ならそうね、チョイ悪おやじ?

デスクには007のボンドガール風美女の写真!
熟女が大好きとかで私たちはションベン臭い・・と相手にされませんでした。

仕事の指導も手取り足取りというよりも、じっと見ていてポイントは外さずシビアな評を下すというやり方。
決して上からものを言うようなことはない方だったのに、その当時受けた数々の指摘は、今も時折冷や汗とともに蘇ってきます。

飲み会も楽しいものでした。
お説教されることも熱く語られることもありませんでした。
そんなM氏に、若気の至りで私たちはある質問をしたことがありました。
「今まで見た映画の中で~~、何が一番良かったですか~~?」という、
映画について一方ならぬ思い入れを抱かれている方に対してはなかなか大胆な質問です。

いつものようにはぐらかされるだろうと思っていたところ、帰ってきたのは予想外の答えでした。
いわく・・。
とても、一本だけというわけにはいかないということ。
そして、無理に三本にするとしたら、「雨に唄えば」、「シェーン」そして「青い麦」であると。

その場しのぎの答えでなく、真摯に答えてくださったこと。
聖域とも言うべき分野への興味本位の質問に真面目に答えてくださったことに、驚きとともに感謝の念を抱いたことを覚えています。

それ以上の質問をしたかどうかはすっかり忘れてしまったのですが、この三本の映画の題名は胸に深く刻まれました。

一昨年、M氏は地元の情報誌に連載されていた映画についてのエッセイをまとめた本を出されました。
改めて氏の映画への愛情を感じさせられたとともに、各作品のお好きな理由も語ってくださっていたのが興味深かったです。

素敵な年の取り方においても、尊敬できる大先輩。
惚れ抜いて獲得された、それはそれは素敵な奥様とともに目標としたい憧れの方です。



清少納言

2006年02月24日 | Weblog
このところ、日の光が強く感じられるようになりました。
午後四時頃から暮れては行くのですが、まだ昼の名残を留めつつ夕方に移っていく感じです。
3月のお彼岸を待つまでもなく、春はもうそこに来ています。

秋分の日を過ぎ冬至に向かう時期が、私にとって一番憂鬱で苦手な時期です。
気持ちが何故か沸き立たない・・。
その時期に、庭仕事をするのは、きわめて億劫なことですが、春を賑やかに迎えるには重い腰を上げなくてはなりません。
熱心なガーデニング愛好者とは逆立ちしてもいえない身としては、選ぶのはどうしても球根になります。
園芸店や、スーパー、DIYのお店に行くたびに、前に購入したことをすっかり忘れてせっせと買い求めた球根の数に呆れながら、年に数回のガーデニングに励みました。
あるだけの植木鉢に球根をひたすら投げ込み、春の準備は終了!

それらが、このところ少しずつかわいい芽を出し始めました。
ちゃんとカレンダー持参で埋まってくれていたようです。

三月の終わりから四月にかけて、順々と咲いてくれるのが待ち遠しいです。
その後は、三年目になった黄色い「もっこうバラ」が咲き乱れる予定。
私の体内カレンダーも、少しずつきれいな色に染まっていくようです。

写真のビオラは、「清少納言」という名前です。
球根だけでは咲くまでが味気ないので、最小限の彩りにパンジーやビオラを植えています。
去年このプランターに植わっていたのは「りかちゃんパンジー」でした。
今年は、ちょっと大人っぽい雰囲気ですね。

名前の由来はわからないのですが、色合いが紫より垢抜けていて、そういうところが清少納言なのかなと思っています。


美しさと可愛らしさ

2006年02月23日 | Weblog
とうとう、フィギュアスケートの女子シングルが始まりました。
メダル獲得の可能性の高い最後の競技なので、期待はいやがおうにも高まるばかりです。

ショートプログラムが終わって、日本勢の順位は3位、4位そして8位。
ミキティは、ジャンプでバランスを崩したりしたのがひびいて、8位。滑る直前の表情も少し不安げで緊張が伝わってきました。次の荒川静香さんは、もう自信溢れる様子で登場。最後は会心の笑みで滑り終えられました。結果は3位。途中のジャンプは、三回転のつもりを瞬時にニ回転に変更して失敗を回避したということでした。それだけ冷静だったのでしょうね。4位につけた村主章枝さんは演技に入る瞬間に顔つきががらりと妖艶に変わったのには驚きました。定評ある彼女の表現力の一端を見たように思いました。
三人三様の衣装も見ごたえありました。中でも荒川さんの赤い衣装は、解説でも指摘されていたように彼女の鍛えられた身体をよりいっそう美しく見せ、かつトリノのリンクに映えていました。村主さんの衣装も彼女がどうしたらよりあでやかに美しく見えるかを研究し尽くしたようなものでした。対して、ミキティですが、凝っているのは認めます。ワダエミさんのデザインだそうですが、それが果たして彼女の魅力を引き出すことに成功しているかは疑問です。かっこいいんだけど、全体に黒というのは、どうしても軽快感が失われているように思えました。ジャンプも重そうに見えたのではないでしょうか。
日本の三人とともに、印象的だったのは、やはり1位のコーエンさんと2位のスルツカヤさんでした。
彼女たちは、どちらもキュート系。表情がとても可愛らしくて、特にコーエンさんは会場から自然に拍手が湧いてくるほど観客へのアピール度がずば抜けていました。それぞれの衣装も各自の個性を引き立てる良いサポートをしていたと思います。

美しいということと可愛いということを敢えて区別するなら、荒川さん、村主さんは、美しい系。スルツカヤさんコーエンさんは、可愛い系。そして、我らがミキティも、どちらかといえば可愛い系に入るのではないでしょうか。
彼女の持ち味は、しっとりとした女性らしさというより、元気な若々しさの方だと思います。振り付けや、衣装に、そのような要素をもっと取り入れたら個性的に輝けたのではと、素人的には思ってしまいました。

昔々、アグネスチャンさんがアイドル全盛の頃、「きれいと言われるのと可愛いと言われるのとではどちらがうれしいですか?」という質問に、「可愛いといわれる方がうれしいです。だってその人の好意が感じられるから。」と、答えていました。
たしかに、美しさは好き嫌いを離れて客観的に判断できるもの。可愛らしさは対象への好意がないと感じられないものなのかもしれません。
今回の女子シングルのメダル対決は、美しさと可愛らしさの勝負というと単純すぎるでしょうか。
日本の二選手が観客の好意を引き寄せるほどの圧倒的な美しさを表現することを願いつつ、外国選手の可愛らしい演技にも注目してみたいと思います。
もちろん、変幻自在の一流スケーターである彼女たちは、フリーではまた違った姿を見せてくれるのかもしれません。

勝負の世界は何が起きるかわかりません。
ミキティも最後まであきらめないで、四回転を決めて欲しいと思います。
表彰台独占ということだってないとはいえないですよね。
頑張って欲しいです。

ともかく、今夜は早く寝て、明日の早朝に備えることにいたします。



ナルニア国物語

2006年02月21日 | Weblog
まもなく公開される映画「ナルニア国物語」にちなんだパネル展がデパートで行われていました。
先週の「世界・ふしぎ発見!」でも作者のC.S.ルイスが取り上げられ、期待は高まります。

老数学者が子供のために書いた唯一の本とのことでしたが、二十数カ国の言語に通じ、各国の伝説を読みこなしたうえで書かれたというこの物語は、大人まで十分楽しめる重厚さも持っているのではないでしょうか。
番組では、白い魔女(悪役)が子どもを誘惑するときに使ったお菓子「ターキッシュ・ディライト」も紹介されていました。
四角いゼリーに木の実が混ぜてあるとても甘いお菓子で、イギリスの子どもはこれが大好きなのだそうです。
日本では馴染みがないということで、和訳では「プリン」になっています。

確か、これはトルコ発祥のお菓子だと思います。
以前、トルコのお土産に「ロクム」というお菓子を戴いたことがありました。1.5センチ角の羽二重餅のような中にピスタチオが混ぜてあって、とても美味しかったのを覚えています。トルコ物産展などで探してみるのですが、ゼリー状のものはあっても、この羽二重餅タイプには、まだお目にかかれていません。
いうなれば、東北地方の名産「くるみゆべし」かな・・・。
もしかして、ずーっと昔、トルコから伝来してきたのかもしれませんね。

で、C.S.ルイスさん。
彼は、365日一日も休まず、読者の子ども達から来た手紙に一人一人お返事を書いていたそうです。
なんとなく心強いお話です。
もし、今、生きていたら、ブログを始めていたかも。

物語の続きを書いて欲しいとせがむお便りには、「この続きは、あなたがお書きなさい。私がかつて、そうしたように・・。」と答えていたということでした。

ああ、でも想像力乏しいしなぁ。


名古屋港の思い出

2006年02月20日 | Weblog
去年、愛・地球博を訪れた帰りに、名古屋港に行きました。

写真は、そのときに停泊していた「ビクトリア号」です。
その数日前、大阪港に入港したというニュースをテレビで見て以来、ずっと憧れておりました。
ちょうど、名古屋港に着いたときと重なったのは本当に幸運でした。

船って女性の名がついていますが、なるほどと納得させられる優美な姿。
太平洋の荒波をどうして越えられたのか不思議なくらいの美しい船でした。
万博を記念して、マゼランが世界一周した船を復元したのだそうです。単なるレプリカではなく、実際の航海に耐えられるように修復され、前の年の10月にスペインを出航し、あくる年の4月に日本に到着しました。
航海の間は、当時の食生活も再現され、専門家が同乗して血液の成分など乗組員の栄養状態をチェックするという、かなり実験的な試みだったとも聞きました。

「ビクトリア号」の詳細は、http://www.expoaichi2005.com/jp/html/02programa/0215_Nao.jsp

今は、スペインへの帰港中で、紅海のあたりを航海中・・・だそうです。


ところで、名古屋港訪問の本来の目的は、水族館!
いるか達がそれはもうかわいくて賢くて、すっかり感心しましたが、それより私の心を動かしたのが、この「ビクトリア号」の船影を港の向こう岸に発見したときでした。
もしかして!?の予感が実感に変わった時は、本当にうれしかったな~。


強く念じていると叶うってことがあるのかもしれませんね。
希望は、やはり持たなきゃ何も始まらない。

今は、京都の豆餅を近いうちに食べること!
これを念じているのですが・・。


名古屋港周辺は、新しい施設も多く誕生しているようです。
野生の花「ワイルドフラワー」を集めた植物園も訪れて見たいところです。
これから、青い花も咲き始めるようですね。





クマノミさんのバレンタイン

2006年02月19日 | Weblog
プレゼントを持って追いかけられている様子を表現してみました。
チョコレートは、当地で人気の「橡(くぬぎ)」の、きな粉チョコ?と生チョコワッフルです。

ご機嫌は治りましたか?
グレーテル・クマノミなので、「お菓子の家」をご用意しようかと思いましたが、やっぱり私たちって「魔女」っていうより、「姫」でしょう?
で、まずは、ご紹介を。
左上から、ビーバー・ベル、デコ・アリエル、ブルボン・オーロラ、リューハハ・シンデレラ、そしてゴジケン・スノーホワイト(特別出演)です。
配役は、ハハの独断と偏見&事後承諾でございます。

バレンタインのチョコ戦略は、お菓子メーカーが考えたといわれていますが、本当に罪作りですね。
女性は勝手に贈っていればよいのだけれど、受ける男性はかなり複雑な思いを抱えているみたい。それも、面白いけど。
でも、女性主導の行事なんてそうそうないので、なくすわけには参りません!
「青春」のかすかな名残も感じられますし。

「青春」って、みんな多少なりとも痛い思い出があるものなのでしょうね。ほんの少し前のことだと思っていたけれど、振りかえるとはるか遠くのよう。
今話題の作家、村上由佳さんの人気シリーズ「おいしいコーヒーのいれかた」は、そんな昔に戻してくれるような読み物です。
戻りたいといったら叱られそうだけど、しばし浸るのはいいでしょう。

ちょっと気恥ずかしいけどね。






で、お話は?
期待しています。
「非公式」プロフィールも!

・・・・・、誤字脱字ないよ、ね。

避難場所

2006年02月17日 | Weblog
若かりし頃、思うようにならないことがどんどん深みに嵌って行き、どうしようもなく辛かった時期がありました。
人生いやになっちゃたって、そういう感じ。
なんだか世間から全否定されてるみたいで、それはもう、鬱々と過ごしておりました・・・今となっては信じられませんが。

眠っている時間だけが、安息の時間。
朝起きるともう、抱えている問題がどーんとのしかかって来てどんより。

自分を理解してもらえないことの難しさと格闘していましたが、そんな中、救いを求めた場所が、当時流行り初めの(不謹慎!)マザー・テレサでした。

世の中の人が全部私を嫌いになったとしても、マザー・テレサのもとに行けば、多少は役に立つことがあるかもしれない。「死を待つ人の家」でなら生きていけるかもしれない、と浅はかなことを考えておりました。
決して、そんな軟弱な人間が行っても役に立つことなどない厳しいところだと今になればわかります。
自分勝手な逃げ道を探すことにかけては昔から天才的だったようですね。
だけど、かなり正解じゃない?

当時とは違い、多少は役に立つかもしれないこの時期になったら、むしろそういう場所へ逃げようなんてことを考えなくなりました。
迎え撃って、ぎりぎり頑張れるようになりました。
開き直りも覚えましたし。

一人で抱え込まないで、抱え込んでいる自分を笑っちゃうくらい客観的に見ることが出来ればいいのかなと思います。
人との出会いも、本当に助けになりますね。
出会いは、しかしながら、両刃の剣でもあり、自分を試されてもいるのですけど。
でも、怖がって閉じこもるより、せっかくだから出かけていく方を選びたいですね。


今こうして皆さんとお話できるきっかけとなったブログが300回を迎えられたそうです。
お祝いに花束を添えてみました・・・正直、使いまわしでごめんなさい~。


ローガン

2006年02月16日 | Weblog
今週の「文春」の林真理子さんのエッセイに、視力の衰え(老眼ですね)を緩和すべく訓練をしているという話がありました。遠くを見てすぐ近くを見る、3Dの絵を見てエクササイズするということが紹介されておりました。

このごろメガネが手放せない私も、彼女の不便は我がことのようによくわかります。
3Dの絵を見るのは、あまり得意ではないのですが、背に腹はかえられません。
これ以上進行しないよう、あわよくば以前のように遠くも近くもはっきりくっきり見えるようになればと、立体映像の本を探してみようと思っていました。

すると、先ほどのこと。
いつも朝夕利用する本屋さんの、雑誌のラックに、何故か一冊だけ3D立体映像の本が差し込まれているではありませんか。
まるで、「お帰りなさい、竜虎の母さん(な訳ないけどね・・)!、お疲れ~。」ってなもんです。
見事、お買い求めいたしました。

普通、ハードカバーの絵本タイプのこういう本って、店外の棚で雑誌と一緒には売られていませんよね。
文春の記事から、3Dの本が売れるかもとあたりをつけた店員さんが置いたのでしょうか?
ポイントの深みに好物の餌をつけた釣り糸が垂らされていたともいえますね。
名人の思い通りに、ぱっくり食いついた私って、本当にいいお客さんですね。