豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

味覚センサー

2007年10月30日 | Weblog
土曜日の新聞は、普段とは違う別刷りの特集が面白いので、楽しみにしています。
先日の特集では、食べ合わせで再現されるまったく別の食べものが紹介されていました。

例えば・・
①プリン+醤油
②麦茶+牛乳+砂糖
③ホットミルク+たくあん
④みかん+のり+醤油
⑤バニラアイス+醤油
⑥ようかん+バター

すっと以前、当時「新体操の女王」と呼ばれていた山崎浩子さんが、ダイエット中の苦労を披露される時に、チーズと蜂蜜を一緒に食べると栗の味がすると話されていました。栗を食べた方が、カロリーは低いのでは・・などと思いながら、そういう食べ方をする人もいるんだなと妙に感心しました。こういう食べ合わせは、一般的にも試されているのでしょうか。

先ほどの組み合わせで再現される食品は、
①ウニ
②コーヒー牛乳
③コーンスープ
④イクラ醤油漬け
⑤みたらし団子
⑥スイートポテト
だということです。

醤油との組み合わせが多いのは、やはり日常的に頻繁に出会う食材だからでしょうか。外国の空港はそれぞれ特有な香りがあるのだそうですが、日本の空港に降り立つとお醤油の香りがするというのもなるほどと思わされます。

特集は、実は食品の味を楽譜のように表す「食譜」というものが、実用化され始めているという記事でした。九州大学大学院で行われた、味を科学的に数値化する装置を作れないかという試みの結果、生み出された方法なのだそうです。
甘み、塩味、苦味、コク、うまみの五成分のバランスを味覚センサーで分析します。それをクモの巣状の五角形で表現すると、上記の組み合わせと再現される食品は、きわめて近い形を示すということでした。



この味覚センサーは、お袋の味、一流料理人の味も記録可能ということで、実際に農産物の均質化や、ビールなどの開発にも利用されているそうです。
あくまでも、完全に人間の官能の変わりはできないということですが、ある程度の目安にするには便利なシステムのようです。
とはいえ、やはりベテラン主婦の手から味が沁みだす・・・という域を記録するのは、難しいのでしょうね。

人間もセンサーで分析できるとわかりやすいのに・・・なんて、不謹慎ですね。人間の場合は、○○占いとか脳内メーカーなんていうのが、その代わりなのでしょうか。味覚センサーで分析するのも面白そうです。

金木犀 ’07

2007年10月29日 | Weblog
あまりにあまりに、気持ちのいい朝の空でした。



今年の秋は、少し遅めの満開。金木犀は今が盛りです。



ずっと前を走っていた車。何をはさんじゃったのかなあ。尻尾をたなびかせている車なんて、珍しいなあと思っていたら・・・本当に尻尾でした。失礼して記念に一枚。


前面のナンバープレートは、プーさん仕様。車の中もプーさんグッズ満載。
もしかして、確信犯?
だとしたら、この車はティガーなの・・・?

てんぷら

2007年10月28日 | Weblog
夏の初めに苗を植えたコリウス。
穂も出てさすがに間延びしてきたので、可哀想ですが思い切って整理をしました。どなたのデザインか存じませんが、思わず手が止まる斬新な柄と配色です。


大ジャングルと化していた畑の草も、一時の勢いがなくなりました。でも、まだ健気に生き残っている茄子。まだまだやる気まんまんで花もかなり付いていました。
伏見甘唐辛子もだいぶ採れたので、今日は野菜中心のてんぷらにしましょう。


茄子は、まだ柔らかくはありましたが、風味に多少陰りが?
田楽にした方は、ねっとりとお味噌とよく絡んで美味しかったです。

でも、今日のヒットはこれ!
さて、何のてんぷらでしょう?広島の名産でもあります。



答は、牡蠣・・・ではなくて、柿。
揚げたての熱々は、とっても甘くて、「何これ?、美味しい!!」って言う感じでした。甘い柿でなくて大丈夫。ちょっと水っぽい柿でしたが驚くほど甘くなりました。

「朧の森に棲む鬼」

2007年10月26日 | Weblog
市川染五郎さんが徹底的な悪者になって壮絶な殺陣を見せる劇団☆新感線の「朧の森に棲む鬼」。その舞台=劇が映画になった「ゲキ×シネ」第4弾が公開中です。

「朧」。
綺麗な言葉ですが、月に龍で、どうしておぼろなのでしょう。


↑は、昨夜の月。漆黒の闇に妖しく輝いておりました。朧月にたなびく雲を見ていると龍を連想するのかもしれません。

染五郎さん扮する主人公ライは、嘘を重ねることで農民から大国の王にまで登りつめていきます。彼の後ろ盾は、朧の森に棲む鬼。交わした契約は、己で己を殺す以外は、死なないこと。霊の宿った剣と巧みな嘘で、欺いた人たちの屍を踏み越えて突き進んでいきます。
血で血を洗う手に汗握る展開。ひたすら悪のヒーローに徹する染さま。
かっこいい~~~!!

劇団☆新感線からのヒロインは、高田聖子さん。
帝であるイチノオオキミの寵愛を受ける美しい妃のシキブを演じます。彼女の友達は女ながらに都を警護する検非違使の隊長のツナ。夫である将軍を戦で失った悲しみをひた隠すツナに、シキブは幼馴染のよしみで私に悲しさをぶちまけなさい・・・と慰めます。が、固い態度を崩さないツナ。彼女が去っていく姿を見送りながら、「あなたって、昔からそうだった。そんなあなたが・・・」と、言葉を区切って「大嫌い・・」と言い放つシキブ。ええええ?こわかった~~~。
残虐なシーンもいっぱい出てくる中で、このシーンがいっちばん怖かったかも。

ツナの夫を密かに愛していたりもするシキブ。イチノオオキミはそんなことはすっかり承知の上で、ある時、命を賭けて最高の愛を示します。うう・・・・・・泣きそう。
このシーンだけでも、2500円の価値があるなあ。

悪をやらせたら、右に出るものはない!古田新太さんは今回は悪の巣窟の頭領マダレ役でエントリー。染さまのライに献身的に尽くすキンタ役の阿部サダヲさんも可愛い!もう、最高のキャストです。この舞台の行われていた時は、まさに次女の受験中。残念ながら生で見ることはできなかったのですが、生の迫力が十分に伝わるゲキ×シネでした。表情をしっかり見ることもでき、音響の工夫もされ、より理解しやすくなっているようでもありました。舞台で醸し出されていたであろう摩訶不思議な空気も濃密に感じられました。これが実写なら絶対に見にこれない題材だと思いました、怖すぎて。

新感線との相性抜群のツナ役の秋山奈津子さん。シキブの高田聖子さんとともに朧の森の精霊?(悪霊?)トリオの一角を担う真木よう子さん。こちらはイチノオオキミの統治する国と戦をしている山の民の首領シュテン役です。少年のような体型に男の子っぽい衣装がとてもよくお似合いでした。まっことお美しい方でした~。

15分の休憩を挟んでの3時間半。
楽しめました。エンターテインメント極れりです。

この「朧の森に棲む鬼」は、これまでのゲキ×シネの実績を踏まえて、全国でかなりの数の映画館で上映されることになったということです。その第1弾が試験的に広島の映画館で上演されたときには、単なる舞台中継以上の迫力に圧倒されたものでした。当時は全部で数回の上映だけでしたが、今回は普通の映画と同じような公開の形式となりました。11月2日頃まで上映されている館もだいぶあるようです。
興味のある方がいらっしゃいましたら、是非お出かけください!
ただし、普通の映画とは少しお値段が高いのが玉に瑕ですね。でも、遠征して舞台を見に行くことに比べれば、ねっ!
どうか、くれぐれもイチノオオキミの例のシーンは、絶対に見逃さないでくださいまし~。田山涼成さんが、本当にはまり役でした。


バタちゃん

2007年10月23日 | Weblog
トカちゃんもトキちゃんもスネちゃんもいないけれど、いました。
バタちゃん・・バタさん、バタヤン・・・ちょっと違う。



やっと見つけた、しみコーン。
冷たいような甘いような不思議な味ですね。



切花にしてはいけないのでしょうか。白い彼岸花です。



花に責任はないですよね・・。せっかくですから見ていただきましょう。
見慣れた赤とはまた違う清楚な風情。ユリの新種のようにも見えました。


名残のティータイム

2007年10月22日 | Weblog
久々なアイスティー。そろそろホットが恋しい季節ですが、今日はあえてアイス!
かぼちゃのタルトも付けちゃおう。


数時間、いい子に座ってお話を聞いていたので、一息いれました。リラックス

近くにあるお好み焼きのみっちゃんは、今日はお休み。
もうすぐ始まる展覧会のお知らせがアーケードの入り口に大々的に掲げられて・・・、


デパ地下では、まつたけがガラスケースの中に恭しく展示されておりました。恥ずかしながら通り過ぎる一瞬に賭けてみました。


おお、これはひょっとすると?
今朝は、寒かったですね。
季節は、クリスマスに向かっているようです。



BIOMBO

2007年10月21日 | Weblog
「爆笑問題」の二人が、専門的な話をその道の第一人者にインタビューする「爆笑問題のニッポンの教養」という番組があります。
前回の番組が江戸時代の日本画家「若冲」を取り上げることを知り、楽しみにしていましたが見逃してしまいました。ならばと再放送を探していたら、サントリー美術館の展覧会のお知らせに出会いました。
こちらの美術館では、今日まで日本の屏風が取り上げられていたようです。

「屏風」。
これは、ポルトガル語やスペイン語では「BIOMBO」と記されて「ビオンボ」と発音していたそうです。日本の屏風が近世初期の南蛮貿易で輸出の品として盛んに海を渡り、西欧にもたらされたことを示している言葉なのだそうです。

先日、東京に行った際、東京国立近代美術館で行われていた平山郁夫展を見てきました。日本画家、平山画伯の喜寿を記念した、画業を辿る80点あまりの作品が一同に会した見ごたえのある展覧会でした。
その際に、展示されていた作品のうちの大きなものが、いずれもいくつかの縦長のパーツに分かれていたのが、西洋画の一枚の大きな作品を見慣れた眼には不可解に思えました。
しかし、この屏風という表現形式を思い出したとき、なるほど従来の日本画の形式に則ると、大きな絵は必然的に屏風の形になるのではと思いあたりました。

西洋のお城や大きな館の壁を飾るには、一枚の大きな絵が必要だったのでしょうが、障子や襖で仕切られただけの日本の家屋には、大きな絵を展示するに相応しい場所はなかなか見当たりません。絵自体が調度品となる屏風の形ならば、大きな作品も存在することができたというわけなのでしょうか。

先の平山さんの縦長に数枚に分かれた作品は、屏風に仕立てられてはいなかったのですが、本当はジグザグに立てて屏風として鑑賞するべきなのかもしれませんね。

花のお江戸で気合を入れて見に行った展覧会でした。
が・・・。
な、なんと、当地でもまもなく開催されるそうです。
確かに、画伯のふるさとはこちらです。
もういちど、見直しに出かけてみると新しい発見があるかもしれません・・。

パシフィック231

2007年10月19日 | Weblog

C57、パシフィック型の蒸気機関車です。
機関車は、前輪、動輪、後輪の配置によってニックネームが付けられているそうです。パシフィック型は、前輪2 動輪3 後輪1の組み合わせの機関車を指します。


パシフィック型は「C55、57」など。その他にもハドソン「C62」、バークシャー「D62」、テンホイラー「86」、プレーリー「C58」、ミカド「D51」などがあり、これは最初に走った場所を記念して、そこの地名をとって名付けられたのだそうです。ミカドは日本で最初に走った機関車だということでした。

また、形式で「C」とは動輪が3本「D」とは動輪が4本ある事を意味し、さらに細かく分けると、10番台が炭水車なしのタンク型、「C11、C12」。50番台からが炭水車(テンダー)付き「C55、57、58、61、D51」となるのだそうです。

にわかじこみの鉄チャンの知識ではこのくらいが限界ですね。
そもそもは、先日聴きに行ったコンサートで演奏された曲のタイトルになっていた機関車を見てみたくて探してみたのでした。

フランスの作曲家「アルチュール・オネゲル」が作曲した管弦楽曲、交響的断章第1番「パシフィック231」という曲が、10月14日の「鉄道の日」記念日にちなんだコンサートで披露されました。
「現代の作曲家の実験的な曲です。不協和音などがあります・・」と前置きがあって始まった曲は、その調和しないハーモニーがむしろ蒸気機関車の動き出す時の力強さをうまく表していてとても面白い曲でした。
自らも鉄道ファンだという指揮者の秋山和慶さんによるトークショーから始まった演奏会は、機関車のニックネームの由来となる車輪の配置を説明するパネルなども登場したり、鉄道の記念日にふさわしい楽しい催しでした。周りを見渡すと、広響ファンはもちろん、鉄道ファンとおぼしきおじ様達もあちこちにお見受けいたしました。

JR西日本と広島電鉄(広島市内を走る路面電車を運営する会社)の協賛ということで、マエストロ秋山氏はトークショーの時には広電の制服、演奏会の前半ではJR西日本の制服で登場されました。ロビーにも、その二社のポスターやパンフレット、そして秋山さんご自身のご自慢の模型なども展示されたり、鉄道関係のグッズ売り場もできていました。普通のコンサートとはちょっと違う雰囲気ですね。

「鉄道の日記念コンサート」
第1部 「鉄道を愛した世界の名作曲家たち」
J.シュトラウスⅡ世 ポルカ「観光列車」
オネゲル「パシフィック231」
ヴィラ=ロボス「カイピラの小さな汽車」
E.シュトラウス ポルカ「テープは切られた」

第2部「鉄道をテーマにした懐かしの歌や映画の音楽」
イタリア映画「鉄道員」
日本映画「鉄道員(ぽっぽや)」
「鉄道の歌メドレー」

第3部「鉄道を愛した大作曲家の名曲『新世界から』を聴こう」
ドヴォルザーク 交響楽第9番 ホ短調作品95「新世界から」


広響の音楽監督・常任指揮者の秋山さんは音楽界の「キング・オブ・鉄チャン」と呼ばれているそうで、「駅弁やビールなんてあるといいのですけどね・・。どうかリラックスして楽しんでください。」とご自分もとても嬉しそうに指揮棒を振っておられました。
中・四国では唯一のプロのオーケストラである広島交響楽団。
時々、その演奏を耳にしながらずいぶん年月が経ちますが、この日の演奏は、冒頭のポルカなど、一体感があるとても愉快な音色でした。指揮者の方のお人柄を反映するような縦横無尽な快活な音だったと思います。集団を率いるリーダーとしての資質。やはり人を引き付ける魅力というものを備えていらっしゃる方なのだと拝見していました。
楽団員の方の表情も柔らかく楽しげで、音を合わせていく楽しさがこちらにもよく伝わってきます。気軽な演奏会ということで、黒を基調にした思い思いの衣装も個性が現れていて楽しかったですね。

なかなかクラシックに親しむ機会はなく、重々しい曲だとまぶたの上下が仲良くなってしまいますが、こんな楽しい催しがあればまた出かけて行きたいです。
音楽好きのある友人の誕生日の日に開かれるというだけで興味を持った演奏会でしたが、はるかな友人をお祝いする以上に楽しんでしまいました。

探し物(2)

2007年10月14日 | Weblog
寸止め状態で、最後の詰めをしていなかった私の探し物。
この際、気の済むまで探索してみることにしました。
ゴジ健さんやみたぽんに背中を押されたお陰です。

若菜珪さんにこだわって検索してみたら、こちらにたどり着きました。



だれも知らない小さな国 クリックしてね。若菜珪さんの表紙の画像が見られます。

(~紹介文より~)
「1959年「新日本伝説」と角書され、120部のタイプ印刷で自費出版され、それが講談社の編集者の目にとまり、同年出版された。以後コルボックルシリーズとして続刊。第2巻『豆つぶほどのちいさないぬ』、第3巻『星からおちた小さな人』、第4巻『ふしぎな目をした男の子』、第5巻『小さな国のつづきの話』と続き、1983年に完結されるまで24年の歳月がかかった。挿絵は第1巻、第2巻は若菜珪だったが、第3巻から村上勉に代わった。」

そうです!
私が、最初に出合った本の表紙は、右の方でした。蛙の着ぐるみ衣装を持っている小人たちの方です。中の挿絵にも、見覚えが。
椿の木に登っている方は、一番最初に私家本という形で出版された時のものなのでしょうか。佐藤さん自らが下絵を書かれたというものなのかもしれません。こちらは、120部ということですから、本当に幻の本ですね。

下の絵は、現在も発売されている村上勉さんの挿絵バージョンです(左側の絵)。外箱の絵だそうですが、インク壷や蛙の着ぐるみなど、若菜さん版のイメージが受け継がれているようです。右側は、最近の表紙。



初版はもとより、若菜さん版ももはや手に入れることは難しそうです。
でも、そのうちひょっこり出会えそうな気もします。
若菜さん版を所蔵している大阪国際児童文学館では閲覧もできるようです。資料のコピーサービスもあるので、表紙だけでもお願いしようかなとも思いましたが、できれば機会を見つけて手にとってみたいです

とうとう、念願の探し物に到達できそうです
気に掛けて下さった皆様、どうもありがとうございました。

大阪国際児童文学館

探し物

2007年10月11日 | Weblog
「本を貸すバカ、返すバカ」なんてこと、三十を越して出会ったぜにーばみたいなおババさま先生に聞くまで知らなかった・・。

そうして手元を離れて帰ってこなかった本の中に、もう一度巡り会いたい本があります。それは、佐藤さとるさんの「だれも知らない小さな国」の初版本。同じ本は、今も出版されていますが、私がもう一度手に取りたいのは、自費出版のような形で世に出た、一番最初の「だれも知らない小さな国」。

今の村上勉さんの挿絵のような可愛い絵ではなく、素朴で地味なタッチの絵でした。その控えめな絵のイメージが、私のせいたかさんのコロボックル王国を作ってしまったのでした。
おぼろげな記憶なので、はっきりとは思い出せない・・。もう一度見てみたいという気持ちが、実際以上に素敵な本だったと思わせているのかもしれません。むしろ、目の前にすると拍子抜けしてしまうのかも?

でも、ずっと願っていると、いつか叶うかなあ・・。
そう思い続けるのも楽しくて、待っているのかもしれません。
本当に見つかると、それはそれで楽しみが一つ減ってしまうのかもしれないですね。