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【読書感想文】狼と香辛料(3)

2008年02月28日 03時59分26秒 | 読書感想文
明日も朝から仕事なのに一気に読んでしまった・・・



今回はロレンスに恋敵登場の話。

ストーリー:
リュビンハイゲンを出たホロとロレンスは、次の目的地であるクメルスンに向かう途中、魚商人のアマーティという若者と出会う。アマーティはロレンスより若いながらも確かな目利きと抜群の商才を持つ、魅力的な若者だった。
クメルスンでは年に1度の祭の直前ということもあって宿がとれる状況ではなかったが、アマーティのおかげで上等な宿に泊まれることになった。
翌日、アマーティはロレンスとホロに町の案内を買って出るが、商談に忙しいロレンスはホロの相手を頼む。
さらにその翌日、アマーティはトレニー銀貨千枚をロレンスに払うことでホロを自由の身にさせることを申込み、さらにその後にホロと結婚すると言い出した。ホロがした、ロレンスに借金があるため旅をともにしているという話を真に受けたからだった。無論、ロレンスは仮に銀貨を受け取ってホロを自由の身にさせてもアマーティになびくわけがないと信じ、その申込を受けた。二日後にアマーティから銀貨千枚を受け取る証書をかわしたロレンス。だが、ホロの故郷ヨイツがすでに無くなっていることをロレンスが隠していたことがホロにばれ、二人のすれ違いが始まった・・・。


感想:
今回はある意味予定調和な話なのだが、とにかく張られた伏線がたくさんあって凄い。また、終盤の黄鉄鉱の相場が値上がりするシーンは株を買ったらこんな気持ちになるんだろうなぁという感じをリアルに与えてくれて、本作の白眉。
それにしてもホロが態度をもっとはっきりさせてくれたらと思うのは自分だけだろうか?ホロの態度の謎は最後の伏線回収で明かになるのだが、もう少し融通きかせてもいい気が。


【読書感想文】狼と香辛料(2)

2008年02月28日 03時48分54秒 | 読書感想文
すいません、1巻の感想では微妙とか書きましたが面白いです。。。



アニメの人気もあって、どこの本屋でも売り切れ状態・・・そんな中やっとこさ2巻を見つけて読みました。この本のおかげで物の価値っていつどこでどうなるかわからんなぁ~と実感させてくれます。

<<以下、ネタバレあり>>
ストーリー:
パッツィオの町で大もうけをしたロレンスは途中立ち寄った町で手持ちの胡椒を売り、資産の倍額分の武具を購入した。倍額の買い物ができるのはいわゆる【信用買い】という奴で、手持ちのお金がなくても期日までにお金を用意するという約束でモノを買えるという仕組み。ロレンスがここまで強気な信用買いをしたのは次に立ち寄るリュビンハイゲンという町では武具が飛ぶように売れることを知っていたからだ。
ところがリュビンハイゲンに行くと騎士団の遠征が取り止めになったせいで武具の相場は大暴落。おまけに負債を抱えるハメになった。商人組合の長からは「欲をかいたせい」と言われ、返す言葉もない。2日後までに信用買いした分の代金を揃えないと破産になるロレンス。破産になると一生奴隷として働かなければならなくなる。が、ここでホロが奇策を生み出す・・・。


感想:
丁度アニメでやっているところ(若干アニメのネタばれになった)。この巻では羊飼いのノーラという少女が出てきて物語のキーパーソンとなる。

とにかく物語中盤での破産寸前に追い込まれたロレンスの絶望シーンが凄い。読んでるこっちまで焦燥感にかられてしまうのだ。まぁ最後はお約束な展開になるのだが、それでもどんでん返しがあったりして最後まで気が抜けない。正直1巻より全然面白いので1巻で挫折した人にはお勧めしたい。

ホロとロレンスの絆もここでかなり深くなった。また、物語の3割くらいはロレンスとホロの軽妙なやり取りなのだが、これも結構面白い。ただアニメほどにはホロに萌えられないんだよなぁ。。