去年アニメ化された高校野球を舞台にした漫画。実は最近アニメを見て号泣してハマり、一気に全巻買い揃えた。
そういえばこのコーナーで野球漫画って取り上げたことなかったなぁ。最近読んでる野球漫画っていったらジャンプのミスフル、マガジンの新約巨人の星、月マガのスラッガー凛くらいなんだけど、個人的にはおお振りが段違いに面白い。

中学時代、監督のひいきにより三星学園でエース投手だった三橋廉は、チーム全員から嫌われていたため高等部へのエスカレーター進学を蹴り親元の埼玉に戻り硬式野球部のない西浦高校に入学した。
ところが西浦には今年新設されたばかりの硬式野球部があり、成り行きで入部することに。1年生ばかり10人の硬式野球部は抜群の統率力を持つ、OGの百枝まりあ監督のもと出発する。
三橋は特殊なストレートである”まっすぐ”の他に3つの変化球を持ち、さらにキャッチャーがミットを構えたところに正確に投げれる超高校級のコントロールを持っていたが、その素質を見抜いた捕手の阿部は、自信をまったく持っていない三橋をエースとして成長させることを決意する。
ゴールデンウイークに合宿をし、三橋の因縁の三星学園と初の練習試合が組まれることになった。過去に自分を嫌っっていたチームメイトたちとの対戦に、寝れない日々を送っていた三橋だが…。
感想:
原作の方はすでに夏大会の予選が終わり秋に突入。
この漫画の面白いところはなんといってもID野球としか言いようのない論理的な配球描写。
例えば三星学園との練習試合で、中学時代三橋の陰に隠れて3年間控えだった投手の叶の打席はこんな感じ。
1級目は用心してボール球を投げる
↓
空振り
↓
阿部は「打撃は大雑把なのか?」と疑う
↓
打席に入りなおすときに、初めにバッターボックスに入るときと同じ仕種
↓
阿部は「こいつのジンクスだ!」と見る
↓
ジンクスなんて1打席に1回でいいはずなのに、1度バッターボックスから出たらやり直した
↓
大雑把とは思えない
↓
叶は三橋から視線をはずさない
↓
阿部は、叶が三橋に対して真剣なせいだとにらむ
↓
叶は力みすぎている
↓
1級目と同じところにシュート=今度はストライクゾーンに入る
↓
曲がった分、打ち損じる
というたった2球だけでこれだけの描写を織り交ぜてくる。この芸の細かさが野球を面白く見せる種になっている。
登場人物も魅力的。ここでは代表的なのを4人ほど。
【三橋廉】
性格:
臆病で卑屈で人見知り。他人に声をかけられると怒られると思いきょどる。他人に嫌われることを何より恐れるというおよそ野球漫画の主人公とは思えない性格。
投手として:
絶対マウンドを人に譲ろうとしない。それが災いして中学時代はチームメイトたちから嫌われた。中学時代、毎回完投していたためスタミナがあり、性格とは逆にマウンドの上では意外に周囲に振り回されない。
練習熱心で3つの変化球を自力で身に着けると同時に、ストライクゾーンを9分割して投げ分けられる。ただし急速は100km/hしかないためバッターに慣れられると簡単に打ち崩される。
【阿部隆也】
中学時代はシニアで関東ベスト16までいった経験を持つが、その時にバッテリーを組んでいた投手のせいで、投手という人種を嫌いになる。また、自分のサインに対して首を振る投手を何より嫌う。
沈着冷静だが三橋に対しては常に怒ったように話す。
捕手としては徹底的に相手打者を研究し、他チームの得意コース・苦手コースを簡単に頭の中に入れ配球を組み立てる。投手は自分のサイン通りに投げればいいと決め付けていたが徐々に変っていく。体が軽いためクロスプレーはうまくない。
打者としては意外に成績がいいが下位打線を打つことが多い。西浦が守備の時は阿部のモノローグ(配球の読みについて)がほとんどで、アニメではセリフ数がダントツで多い。
【百枝まりあ】
西浦高校が軟式野球部時代のOG。23歳。教師ではないため昼間・夜間はバイトをし、稼いだ金をすべて野球部につぎ込んでいる。試合での采配も知将と呼ぶにふさわしく、強豪校とも互角に渡り合える。
身体能力も抜群で、甘夏を素手で握りつぶしたり、キャッチャーフライを真上に正確にあげることもできる。
選手が成長する姿を見せると身震いする。巨乳というか爆乳。
【田島悠一郎】
西浦の不動の4番。中学時代も関東のシニアの名門チームで4番を打っていた。ひとつの試合中に打てなかった球はないほどの天才的バッティングセンスの持ち主。動体視力も抜群で相手投手の癖もすぐに見抜く。ただし体が小さいためホームランを打つパワーがない。
性格は自由奔放で、人見知りの激しい三橋ともすんなり打ち解けることができた唯一の人間。普段は三塁手だが、肩の良さから控え捕手にもなっている。
といった感じ。アニメでは夏大会の初戦までだったが、この試合がもうボロ泣きさせられるほど感動するので必見。
それと相手チームの心理描写も多く、投手と打者、両監督の読み比べなども見所。この漫画を読むと野球観戦が楽しくなる。
そういえばこのコーナーで野球漫画って取り上げたことなかったなぁ。最近読んでる野球漫画っていったらジャンプのミスフル、マガジンの新約巨人の星、月マガのスラッガー凛くらいなんだけど、個人的にはおお振りが段違いに面白い。

中学時代、監督のひいきにより三星学園でエース投手だった三橋廉は、チーム全員から嫌われていたため高等部へのエスカレーター進学を蹴り親元の埼玉に戻り硬式野球部のない西浦高校に入学した。
ところが西浦には今年新設されたばかりの硬式野球部があり、成り行きで入部することに。1年生ばかり10人の硬式野球部は抜群の統率力を持つ、OGの百枝まりあ監督のもと出発する。
三橋は特殊なストレートである”まっすぐ”の他に3つの変化球を持ち、さらにキャッチャーがミットを構えたところに正確に投げれる超高校級のコントロールを持っていたが、その素質を見抜いた捕手の阿部は、自信をまったく持っていない三橋をエースとして成長させることを決意する。
ゴールデンウイークに合宿をし、三橋の因縁の三星学園と初の練習試合が組まれることになった。過去に自分を嫌っっていたチームメイトたちとの対戦に、寝れない日々を送っていた三橋だが…。
感想:
原作の方はすでに夏大会の予選が終わり秋に突入。
この漫画の面白いところはなんといってもID野球としか言いようのない論理的な配球描写。
例えば三星学園との練習試合で、中学時代三橋の陰に隠れて3年間控えだった投手の叶の打席はこんな感じ。
1級目は用心してボール球を投げる
↓
空振り
↓
阿部は「打撃は大雑把なのか?」と疑う
↓
打席に入りなおすときに、初めにバッターボックスに入るときと同じ仕種
↓
阿部は「こいつのジンクスだ!」と見る
↓
ジンクスなんて1打席に1回でいいはずなのに、1度バッターボックスから出たらやり直した
↓
大雑把とは思えない
↓
叶は三橋から視線をはずさない
↓
阿部は、叶が三橋に対して真剣なせいだとにらむ
↓
叶は力みすぎている
↓
1級目と同じところにシュート=今度はストライクゾーンに入る
↓
曲がった分、打ち損じる
というたった2球だけでこれだけの描写を織り交ぜてくる。この芸の細かさが野球を面白く見せる種になっている。
登場人物も魅力的。ここでは代表的なのを4人ほど。
【三橋廉】
性格:
臆病で卑屈で人見知り。他人に声をかけられると怒られると思いきょどる。他人に嫌われることを何より恐れるというおよそ野球漫画の主人公とは思えない性格。
投手として:
絶対マウンドを人に譲ろうとしない。それが災いして中学時代はチームメイトたちから嫌われた。中学時代、毎回完投していたためスタミナがあり、性格とは逆にマウンドの上では意外に周囲に振り回されない。
練習熱心で3つの変化球を自力で身に着けると同時に、ストライクゾーンを9分割して投げ分けられる。ただし急速は100km/hしかないためバッターに慣れられると簡単に打ち崩される。
【阿部隆也】
中学時代はシニアで関東ベスト16までいった経験を持つが、その時にバッテリーを組んでいた投手のせいで、投手という人種を嫌いになる。また、自分のサインに対して首を振る投手を何より嫌う。
沈着冷静だが三橋に対しては常に怒ったように話す。
捕手としては徹底的に相手打者を研究し、他チームの得意コース・苦手コースを簡単に頭の中に入れ配球を組み立てる。投手は自分のサイン通りに投げればいいと決め付けていたが徐々に変っていく。体が軽いためクロスプレーはうまくない。
打者としては意外に成績がいいが下位打線を打つことが多い。西浦が守備の時は阿部のモノローグ(配球の読みについて)がほとんどで、アニメではセリフ数がダントツで多い。
【百枝まりあ】
西浦高校が軟式野球部時代のOG。23歳。教師ではないため昼間・夜間はバイトをし、稼いだ金をすべて野球部につぎ込んでいる。試合での采配も知将と呼ぶにふさわしく、強豪校とも互角に渡り合える。
身体能力も抜群で、甘夏を素手で握りつぶしたり、キャッチャーフライを真上に正確にあげることもできる。
選手が成長する姿を見せると身震いする。巨乳というか爆乳。
【田島悠一郎】
西浦の不動の4番。中学時代も関東のシニアの名門チームで4番を打っていた。ひとつの試合中に打てなかった球はないほどの天才的バッティングセンスの持ち主。動体視力も抜群で相手投手の癖もすぐに見抜く。ただし体が小さいためホームランを打つパワーがない。
性格は自由奔放で、人見知りの激しい三橋ともすんなり打ち解けることができた唯一の人間。普段は三塁手だが、肩の良さから控え捕手にもなっている。
といった感じ。アニメでは夏大会の初戦までだったが、この試合がもうボロ泣きさせられるほど感動するので必見。
それと相手チームの心理描写も多く、投手と打者、両監督の読み比べなども見所。この漫画を読むと野球観戦が楽しくなる。