ハクを室内犬にしてから1年くらいたったと思う。
室内犬にしてからという表現は正しくない。
ハクは自らの知恵と実力行使によって、室内犬になったという方が正しいような気がする。
多分、昨年の今頃、職業訓練学校に通っている時に、ハクはハク部屋からドアの垂直上りをするようになり、
その行為で両手の爪(ニンゲンの親指にあたるようなところ)を失うはめになった。
母ちゃんが学校から帰ってきて、ドアは血だらけで、どこを怪我したのかを調べて、
ハクの手に触るとキャンと鳴き、そこを怪我しているということがわかり、慌てて病院に連れて行ったら
「ここの爪はなくても大丈夫やから、抜いてしまおう」とあっさりと両手の爪を抜かれてしまった。
今では爪も生えてきているが、ほんまに不憫になった。
その後ドアにコルクボードを貼ってやって、爪が傷まないようにと気も使ったが、
コルクボードで、かえって登りやすくなったのか、私の腰くらいまであるドアを軽々と這い登りハク部屋から簡単に脱走するようになった。
ハク部屋の建具は家の中で一番高価な誂え建具だったのだけど、最近では無用の部屋になりつつある。
学校に行っている間は、リビングと繋がるドアは閉め、ハクドアは開けておくようになった。
ハク部屋と玄関がハクのスペースとなったのだが、ついには室内犬に昇格した。
ハクにしたら「ボクだけなんで?」という思いでの度重なるドア上りだったのか、
あるいは単にそこにドアがあるから登って遊んでいただけかはわからないけど。
そうして、夜だけハウスで寝させていたが、度重なるハク目覚ましの対応として、夜もリビングで一人寝をさせたら
ハクの早朝目覚ましはなくなった。
こうして、ハクはあの手この手で痛い目にあいながらも着々と室内犬の地位を自らの知恵で勝ち取ったのだった。
おかげで新築2年もたたない我が家の床は傷だらけになった。
でも心配していた、シッコかけとかは一切しないから、良しとしよう。
最近では、「撫でれ」と頭を突き出したりもするし、凛太郎を可愛がっていたら、それを邪魔しにもやってくる。
邪魔の仕方は、撫でている手の脇に顔を突っ込んでくる。立っていると股の間に顔を突っ込んでくる。
うちのワンズは二人とも甘えただ。
ついこの前は「撫でれ」とお腹を出し、やめると凛太郎に比べたらはるかに長い手で、もっとと母ちゃんの手をまるで引っ張るかのような行為をした。
思わず、びっくりしてハクの目を見たら、ハクもこちらを見て、目と目が合った。
私は「えっ?!」と言うような目でハクを見たのだが、ハクも「えっ?!」というような自分のしたことが信じられないような目に見えた。
昨夜はひどい雨だった。
寝床に入ってから、雨音が強くなってきた。寝床の部屋の外には波板を貼ってある部分があるので雨音が強く聞こえる。
ハクは大きな音を怖がるので、リビングで一人寝ているハクのところに行き
「こわないか。怖かったら母ちゃんの寝床に来てもええで」と声をかけたが、
リビングではそれほど雨音が聞こえず、ハクも眠そうなカオをしていたので、大丈夫だと思って寝床に引き上げた。
どれくらいたった後かはわからないが、寝入ってから、真っ暗な寝床の足元に重さを感じたので、
凛太郎が暑くなって足元に回ったのかと思ったけど、そうでもなさそうで、寝ぼけ眼で見たらハクだった。
ハクは白いので夜目でもそれとなくわかる。
上(母ちゃんの頭のある方)に体の向きを変えたので、
「上にきたらアカンで、凛ちゃんここにいはるから(凛太郎は布団の中)、踏んだらアカンで」
と言ったら了解したようで、朝まで足元で寝ていた。
きっとニオイでわかるんだろうな。
布団に11kgのおもしが乗ったので、寝返りが不自由だったのか、
起きたときはなんだか肩こりがしていたが、母ちゃんが起きるというまでおとなしく寝ていた。
ちなみに7時過ぎに、波板を何かが歩くようなドンドンという音で目を覚まし、猿かもしれないと、起きて窓の外を見たのだが、
何も見えず、もうちょっと寝よと思って、ちょっと寝ただけのつもりが、次に起きたときは10時だった。
久しぶりのおもいっきり朝寝坊だった。雨音はよく眠れる。
では また明日
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