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マルマラ地震25周年、犠牲者の慰霊行事が行われた

2024年08月17日 | 国内
8月18日 トルコは8月17日、最も被害の大きかった地震のひとつ、マルマラ地震の25周年記念行事を行いました。この地震はマルマラ地方の17000人の命を奪いました。

 Hurriyet

1999年、トルコ北西部コジャエリ県ギョルジュク地区を襲ったマグニチュード7.2の地震は、首都アンカラから西部のイズミルまで揺れ、イスタンブルも大きな被害がありました。

約1600万人の人々が被害を受けたこの地震は、トルコ現代史の重要な事件のひとつとなりました。 地震は活気ある工業地帯マルマラ地方を中心に、全国にひろがりました。

地震後、多くの国々から、助力の申し出でがあり、アメリカのビル・クリントン大統領は、コジャエリのイズミト地区のテント村を訪れました。

25周年が近づき、多くの人々が、毎日、愛する者たちの墓を訪れています。被災地マルマラ県では、さまざまな慰霊イベントが行われてきました。地震が起こった8月17日午前3時2分に、式典を計画している町もあります。

地震に最も弱い土地のひとつ言われるイスタンブルのシリヴリ地区などでは、地震記念日に合わせて、さまざまな捜索・救助の訓練が行われています。

「ギョルジュクの地震後、科学者たちはマルマラ地方に警報を発し、マルマラ地方、とくにイスタンブルは今後の地震に備えなければならないと警告しています。25年たちましたが、私たちはまだ同じ問題を議論しています。イスタンブルは地震の備えができていません」と有名な地震学者ナジ・ギョリュル氏は、8月16日、X に書き込んでいます。


スメラ修道院の正教のミサの日にち が変更される

「処女マリアの昇天」を記念する正教のミサは、毎年、8月15日に、スメラ修道院で行われてきましたが、この日はトラブゾンド征服の日と合致することが判明したため、ミサは今年から8月23日に行われることになりました。

 Hurriyet

トラブゾンのマチカ地区のアルトゥンデレ渓谷に位置する歴史的なスメラ修道院で行われるミサは、ギリシア正教のバルトロメウ総主教が主宰し、今年で11回目になります。

ところが、1461年、オスマン・スルタン・メフメト2世が、トレビゾンド帝国のトラブゾンを征服した日が、8月15日であることが、最近、判明したため、歴史論争の結果、正教のミサは23日に延期されることになりました。

トラブゾン征服の日は、昔から10月26日とされてきましたが、歴史家たちの綿密な研究によって、最近、8月15日に変えられました。トレビゾンドはビザンティン帝国の後継国です。わが国の伝統の記念日に、外国の行事が行われることに反対する声が、諸政党の中からも上がり、ミサの日を延期することが決定しました。

このミサはスメラ修道院の修復もあって、88年間中止されていましたが、2010年に復活し、正教徒たちによって行われてきました。


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