嵐山のシラネアオが満開。
チシマザクラ
イカリソウ
暖かい気温で春の息吹が花たちを元気にした。
北邦野草園は散歩道と言っても良いくらい近い所。
嵐山に連なる里山へ何度かハイキングに行っては新しい発見を喜ぶ。
北邦野草園がツアーの人たちで賑うようになり
近年は足が遠のいていた。昨年6月
クリンソウの下見にでかけた。
(津別のクリンソウ見学のため)
久しぶりの訪問だったが野趣を見学できず帰宅した。
しかし野の花の親しさは健在だった。
リシリヒナゲシ センダイハギ
クリンソウ オドリコソウ
クリンソウの森
「町民の森自然公園」の駐車場に着いた。
やっと来られたの思いに、園内にはすぐ入らずしばらく、その場に佇んでいた。
鳥の声が聞こえる。近くに立てられた案内板に野鳥の絵が数種描かれていた。
野鳥を見に来た訳ではないが、多くの野鳥がいることに、自然の中の公園だという印象を強くした。
森のクリンソウは、園に入るとすぐ眼に着いた。
駐車場からは見えなかったクリンソウは、絶妙な場所をえらび群生していた。
野生の強さは、こんなところにあるのだと実感する。
細道を進む。そこにもクリンソウは、自然を謳歌するように薄桃色の花を満開にさせていた。
園内の木道は、エコツーリズムの考え方でつけられた。
「美しい自然をもっと近くで見てみたい、触れたい」という人と「その自然を残したい」という人の両方を満足させる狙いである。
木道におおいかかるように右左からクリンソウのせめぎあいだ。一歩、一歩、この美しい不思議な光景をかみしめた。
どのようにして、ここに群生したのだろう。
歴史は知らないが、最初は鳥が種を運んだ。気象条件もよかった、などと想像したが、それだけだろうか。
知らない所で、まだこのような群生があるかもしれない。
ふだん人が足を踏み入れない里山のあちこちの地で、花々が咲き乱れている所が存在するような気がしてきた。