庭で半夏生が咲いた。憧れているだけの花だったが、知人からプレゼントされた。
この花を何で知ったかは定かでないが、テレビの映像だったかも知れない。
夏至から数えて十一日目が季節でいう半夏生。
この日は毒気が降るとされ、井戸や泉に蓋をすべしとされた。
農作業では、このころまでに田植えを終えるという節目にされた。
この季節に咲く半夏生草は烏柄杓の漢名が正しいとされる。
半夏生草は片白草とも言われ季節の半夏と植物の半夏が区別しやすい。
白く変化するのが不思議で、面白く、観察の日々だ。
花茎と葉の間から出た穂が白い。
それが移るように葉がハート型から葉全体に白くなる。
とうとう最初に出た穂が天をめざすように、のびるのびる。
毎朝、指尺で長さを知る楽しみが増えた。
植物の半夏生の句
半夏生咲かせ半信半疑かな 山田 みずえ
時候の半夏生の句
抵抗は足組むだけよ半夏生 尼崎 澪
ちなみに花言葉は内に秘めた情熱、とは気をもむ花である。