春
今年の春はベランダからの眺めが例年と違っていた。
昨年の十二月から今春にかけて、堤防の改修工事が行われた。
三月初旬から築堤の上に雪が無く土の色が見える
最近は築堤の斜面の雪を解かす滴るような音が聞こえ、風が春の匂いを運んできた。
ある日、目を凝らし築堤を見ると緑の点が見え「蕗の薹に違いない」。
確信になり夫に「あそこに蕗の薹がありそう、行ってみない」と誘う。
山歩きが好きな彼に良い返事をもらった。
さて、行ってみようという矢先、不覚にもぎっくり腰を患う。
身動きが出来なく、万事休す。想像だにしない、ぎっくり腰か!
冬の間、野の花の撮影はできない。
のんびり冬眠状態が続いていて、運動不足だった。
春の一歩戸外は見慣れた風景が新鮮な驚きを与えてくれる。
枯れ葉の間から紫や白のスミレが顔をだす。新たな感動だ。
撮影は決まって上手く撮れない。五感のほとんどが、緩み、決まらないのだ。
二~三日してから蕗の薹の撮影に出かけたが、
次の日から腰の痛さ、だるさが増してぎっくり腰を二度患ったようになった。
神戸ビオラ(パープル&ホワイト)暖かくなると花びらの斑がきれいになるらしい。
ウサギの耳のような2枚の細長い花弁が可愛いい。