写真とエッセーの森

徒然の写真によせて

早春

2013-04-22 | エッセイ

      春
              
 今年の春はベランダからの眺めが例年と違っていた。

昨年の十二月から今春にかけて、堤防の改修工事が行われた。

 三月初旬から築堤の上に雪が無く土の色が見える

最近は築堤の斜面の雪を解かす滴るような音が聞こえ、風が春の匂いを運んできた。
 ある日、目を凝らし築堤を見ると緑の点が見え「蕗の薹に違いない」。

確信になり夫に「あそこに蕗の薹がありそう、行ってみない」と誘う。

山歩きが好きな彼に良い返事をもらった。

 さて、行ってみようという矢先、不覚にもぎっくり腰を患う。

身動きが出来なく、万事休す。想像だにしない、ぎっくり腰か!


 冬の間、野の花の撮影はできない。

のんびり冬眠状態が続いていて、運動不足だった。  


 春の一歩戸外は見慣れた風景が新鮮な驚きを与えてくれる。

枯れ葉の間から紫や白のスミレが顔をだす。新たな感動だ。
 撮影は決まって上手く撮れない。五感のほとんどが、緩み、決まらないのだ。


 二~三日してから蕗の薹の撮影に出かけたが、

次の日から腰の痛さ、だるさが増してぎっくり腰を二度患ったようになった。

 

 

神戸ビオラ(パープル&ホワイト)暖かくなると花びらの斑がきれいになるらしい。

ウサギの耳のような2枚の細長い花弁が可愛いい。
 


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