誰か来て星入り氷柱に声かけし 皓子
草の戸の星入り氷柱我も得し 皓子
星降りし窓辺のつらら賑わしや 皓子
星入り氷柱などと名づけてよぶが、すべて天地の成り立ちから
必然あるいは自然の」出来事かもしれない。
解り易い和歌に
淋しさの極みに耐えて天地に寄する命をつくづくと思う
伊藤左千夫のよく知られた詩がある
近代短歌で復活した天地(あめつち)は世界の成り立ちを詠むに
ふさわしいく意識する。氷柱に転じて星を孕むことは、
想像してもたいへん楽しく夢の世界に誘われる。