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武士ペク・ドンス 第9話

2017-10-16 16:00:00 | 武士ペク・ドンス あらすじ

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 武士ペク・ドンス 第9話 

 

『おい ウン! 1人ずつなんて面倒だし… まとめてやるか?』

 

イム・スウンが戻った時には 壮勇衛(チャンヨンウィ)同士が大乱闘し

ペク・ドンスら3人が これから同僚となる仲間を次々に倒している…!

特にドンスの動きが際立っていた

あのキム・グァンテクの受け売りで 号牌(ホペ)を使って応戦しているのだ

 

※壮勇衛(チャンヨンウィ):正祖(チョンジョ)王が新設した親衛部隊

※号牌(ホペ):朝鮮時代の身分証

 

いよいよ怒りが頂点に達した剣士たちが 真剣を手にしたところで

教官イム・スウンが号令をかけ 争いをやめさせた

基本の修練が終わった時期に なぜ遅れて悠々と入所するのか!

スウンが この者たちは直赴人だと説明する

 

※直赴人:初試を免罪された士大夫の子女

 

自分も直赴人だが基礎から修練している! と声を荒げる青年

この青年は ホン・デジュの息子ホン・サヘという

そしてもう1人 デジュの甥ホン・ミョンジュが騒動の発端になっている

スウンは サヘの言い分も一理あると認め 3人の処遇は後日決めるという

 

一方 3人が去った山の砦には フクサモの案内で 沙彌尼が来ていた

グァンテクとフクサモは 沙彌尼の名がユ・ジソンであり

あの孝宗(ヒョリョン)王の翊衛士(イギサ)ユ・サンドの子孫だと知り驚く

 

※翊衛士(イギサ):王族を守る武人

 

何とまたドンスは 大それた血筋の女性に心を寄せたものだと

フクサモは 実らない想いを察しながらも うまくいってくれるなら…と願う

そのドンスたちは スウンから熢燧番を命じられていた

 

※熢燧番:のろしの番人

 

ケンカ両成敗なのに あまりに不公平な処分だと取り成す教官もいたが

兵曹判書(ピョンジョパンソ)の息子と甥が相手では

いくらスウンでも どうすることも出来ないのだ

これ以上 事を荒立てないためにも こうする他なかった

 

※兵曹判書(ピョンジョパンソ):軍事を司る官庁の長官

 

『まったく… 最初から問題を起こしてくれたものだ!』

 

スウンは なぜドンスが“号牌術”を知っているのかと聞く

それが正式な術だとも知らず ただ見様見真似で使っただけだというドンス

見ただけで 完全に習得してしまったドンスの才能に驚く

 

ふざけたように見えて “号牌術”は奥深い

まず拳法と歩法の基本を習得していなければ 使いこなせない術なのだ

スウンでさえ1年がかりで習得した術を ドンスは見ただけで…

 

しばらくして 壮勇衛(チャンヨンウィ)の若者たちが集められた

 

イム・スウンが 正式に配属先を発表する

最も優秀な者は世子翊衛(セジャイギ) 次は内宮(ネグン)守備

そして外宮(ウェグン)守備 最も劣る者が武器製造に配属され

論外の者が 熢燧番にされるのが 決まりとなっている

 

3人が 熢燧番に配属されたという報告に

思悼(サド)世子は 一体どういうことかと聞く

 

しかし ただ単に3人を追いやったのではなく スウンにも考えがあった

配属先の熢燧台の場所を聞き 世子も 深く頷き納得する

 

ホン・デジュの屋敷に 地(カオク)の姿があった

ジンギの 折れた剣を差し出すが 共に預かった勅書は渡さない

斬られたジンギが 勅書を抱いて火の中に飛び込み

一緒に燃えてしまったのだと報告する…!

 

これを信じるかどうか…

デジュは 同席する清の使臣に どう思うかと聞く

自らの命を懸けるという 地(カオク)の言葉に デジュは考え込む

 

一方 キム・グァンテクは フクサモに「武芸新譜」を渡す

18の技を 図解で表した書物である

片腕のグァンテクは 自ら技を披露することは出来ないが

少林寺で直に学んだ技のすべてを 事細かに書き写したのであった

 

その時 2人が語らう酒幕(チュマク)に ファン・ジンジュが現れる

フクサモは ジンジュを どう紹介すべきか戸惑う

 

※酒幕(チュマク):朝鮮時代の宿を兼ねた居酒屋

 

まずは 父親のファン・ジンギという人物から説明しなければ

20年も清にいたグァンテクには 分かるはずもなかった

 

初めて会う娘なのに なぜか気にかかるグァンテク

しかしジンギという男も ジンジュというこの娘も 知るはずがなかった

 

今 世間を騒がせている “逆賊”の娘だと紹介され 気まずいジンジュ

その帰り道 ホン・デジュの屋敷の前で立ち止まる

そして 盗賊の血が騒ぎ ついつい盗みを働いてしまう

 

またしても盗品を持ち帰った娘に 外出禁止だ!と怒鳴るジンギ

盗賊の娘が盗みをして 戦利品を持ち帰ったのに

一体 何が悪いのか分からないジンジュだった

 

父娘の言い合いを 屋根の上で聞いている者がいた

黒紗蝋論(フクサチョロン)の天(チョン)だ

 

※黒紗蝋論(フクサチョロン):清の殺人集団

 

地(カオク)が この父娘を助けたことも すでに知っている

立ち去ろうとしたあの時 なぜカオクは 娘の名を聞いたのか…

フクサモは 複雑な思いを抱きながら 勅書を焚火の中に投げ捨てた

 

それから間もなくして

ドンス ウン チョリプの3人は 配属先の熢燧台へと向かう

あの山を越えれば… などと そんなに甘い距離ではなかった

ようやくたどり着いた熢燧台では ソ・ユデという男が待っていた

 

疲れ切って 話をする気にもなれないドンスとチョリプ

ウンだけが真剣に ユデの説明を聞き質問する

ユデによれば 事細かに規則があり 手入れの方法もあるが

特にそれを 厳守しなければならないということも ないようであった

 

その頃フクサモは

沙彌尼ユ・ジソンを チャンミの酒幕(チュマク)へ連れて行き

しばらく泊めてやってほしいと頼み込む

チャンミは 命を懸けてドンスたちを守り逝った チャン・テポの従妹であり

テポの忘れ形見であるチャン・ミソと一緒に暮らしている

 

ジソンと同世代のミソは ジソンを泊めることに不満顔だが

チャンミは 惚れたフクサモの頼みということもあり 快く引き受ける

 

熢燧台では

 

何気なく聞いたユデの話に驚き 絶望するドンス

何とユデは 見習いの頃に配属されたまま もう30年以上になるというのだ!

 

『覆試(ポクシ)を受けなかったので?』

『受けても無駄なんだ 宮廷で働く者たちにはかなわない』

 

※覆試(ポクシ):科挙制度のひとつ 志願者を振るい落とすための試験

 

どうやら 二度と宮廷には戻れないようだ

それどころか 熢燧を上げ損ねたら即刻死罪になるのだという…!

もう 何人処刑されたことか… というユデの言葉に 笑顔が消えるドンス

 

黒紗蝋論(フクサチョロン)の砦では

 

天(チョン)が 地(カオク)を呼び グァンテクに会って来いという

そこへ 憎き剣仙(コムソン)が戻っていると知った人(テウン)が

なぜ奴の首を斬らないのかといきり立つ…!

 

私的な恨みで動く人(テウン)をたしなめる天(チョン)だが

人(テウン)は たとえ仲間との間に溝を作ってでも 復讐するつもりだ

 

熢燧台では

 

ドンスたち3人に あらゆる雑用をさせ 楽しんでいるかのようなユデ

洞窟の中に保存している キムチの古漬けを取って来いと言われたドンス

ユデが言ったとおり 確かにキムチはあったが…

その洞窟は 蛇の棲み家だった…!

 

重労働をさせられる割に 食事は野菜ばかりだと文句を言うドンス

するとユデが 肉が食いたいなら自分で獲って来いという

さっそく 空に向かって矢を射るドンス

そのドンスの腕は 蛇に噛まれたところが赤く腫れている…!

 

鳥は鳥でも ドンスが獲ったのは 伝書用の鷹だった…!

脚にくくられた伝言は破れ “殺” の1字しか読めない

その文字に動揺するウンだが ドンスとチョリプは気にもとめない

それよりも 肉に食らいつくどころか 意識がもうろうとしているドンス

 

するとチョリプが ドンスの顔色が悪いことに気づき

ウンが ドンスの腕が腫れ上がっていることに気づいた…!

どうやらドンスは 洞窟で “毒蛇”に噛まれたようだ

 

ユデの診立てによれば 命が危ないかもしれないという!

涼しい顔で 腫れ上がった腕を斬り落とすというユデに

武人の腕を斬るなんて!!! と チョリプが激しく抵抗し

意識のない本人に代わり 必死に腕を守ろうとする

しかしユデは 腕を守るより 命を守る方が先だと言い張る!

 

すると ウンが短剣を持ち出し ドンスの腕に突き刺した

そして自ら 溢れ出る血を吸い出し 毒を抜いていく…!!!

 

一方 天(チョン)は

酒場で飲んだくれる人(テウン)に 勝手な行動は許さないと言い放つ

仲間が腕を斬り落とされたのに なぜ仕返しをしてくれないんだと

人(テウン)は それが情けなくて苛立ち 暴走しているのだが…

ただ 冷酷な視線で睨み付ける天(チョン)だった

 

剣仙(コムソン)キム・グァンテクは 思悼(サド)世子に謁見し

「武芸新譜」を渡し 片腕がなくて “馬上武芸”が未完成だと報告する

命あるうち この20年の苦労に報いることが出来るかどうか… という世子

 王様に上奏し 官職を用意すると言うが それを拒むグァンテク

そこへ 大殿(テジョン)尚宮が グァンテクを呼びに来る

 

※剣仙(コムソン):朝鮮一の武士の称号

※大殿(テジョン):王が住む宮殿

 

英祖(ヨンジョ)王が直々に 正三品の内禁衛将(ネグミジャン)にと

それでも不服なら 兵馬節制使(ヒョンマトルチョサ)では?という

 

※内禁衛将:王室を護衛する軍衛の長

※兵馬節制使:道を統括する正三品武官の官位

 

キム・グァンテクは 職に不満で辞退しているのではなく

生涯愛すると決めた女と 都を離れひっそり暮らしたいのだと答えた

王を相手に臆面もなく言い切るグァンテクに 英祖(ヨンジョ)も笑い出す

女のためとあらば 引き止めることも出来ないと

 

大殿(テジョン)尚宮が グァンテクの行動を ホン・デジュに報告する

長らく消息不明だった剣仙(コムソン)が 生きて戻ったばかりか

世子に会い その足で王に謁見するとは…!

 

黒紗蝋論(フクサチョロン)の砦では

 

泥酔して戻った人(テウン)が 部下を斬り殺して暴れている…!

黒紗蝋論(フクサチョロン)の三才 “天地人”のひとり

人(テウン)様だ!!! と威勢をはり 誰も手が付けられない

 

『どうやらお前は… 死にたいようだな』

 

見かねた天(チョン)が… とうとう人(テウン)を斬り捨てた…!

しかし 山中に捨てられた人(テウン)の遺体が 息を吹き返す!

グァンテクへの復讐心と

仲間の敵を討とうとしない 天(チョン)への絶望感

すべての憎しみを怒りに変え それを生命力に代え生きようとする…!

 

宮殿では

 

思悼(サド)世子が 沙彌尼ユ・ジソンの 全身に描かれた刺青を消そうと

部下を通じ 様々な策を講じていた

 

※沙彌尼:年少の見習い女性出家者

 

まずは絵師に 刺青の絵をすべて模写させ そのうえで刺青を消すのだ

東宮殿に 直接ジソンを呼び これを伝えるが

その様子を ホン・デジュの側近が目撃していた…!

 

※東宮殿:世子が住む宮殿

 

天(チョン)は 山中の人(テウン)の遺体が消えたとの報告を受ける

もし 死なずに生き延びたなら それが奴の運命だろうという天(チョン)

その言葉は 地(カオク)の胸にも響いた

 

生きてもう一度 剣仙(コムソン)が戻ったなら

会って話すべきではないかと 自問自答し始めていた…

 

沙彌尼の刺青を模写する作業は 真夜中の東宮殿で行われた

功名な絵師カン・セファンを呼びつけたが

代わりに現れたのは 弟子のキム・ホンド

山水画と風俗画を得意とするホンドは 師の推薦状を持参している

思悼(サド)世子が 最もこだわったのは 秘密を守れるかどうか…である

 

宮中に入ったなら目と耳を塞ぎ 出る時には口を塞げと

師に教えられたと答えるホンドに 世子は 信頼するに足ると判断する

 

熢燧台では

 

ウンのおかげで命が助かったドンス

皆が寝静まった真夜中 ドンスは ふと目覚め外へ出る

こんな場所に配属されて いつまた沙彌尼に会えるだろうかと

宮中に戻れる望みもないまま 深く考え込むドンスだった

 

ホン・デジュの屋敷では

 

デジュの側近が 沙彌尼についての調査報告をしている

しかし 10年ほど前から寺に出入りし 清国にも行ったことがあり

歳はまだ 20歳前後だということしか分からない

 

デジュは たったそれだけの情報にもかかわらず 歓喜して笑い出す

10年前 あのユ・ソガンと共に逃げた娘…

世子が密かに会う女性ならば それしか考えられないと…!

 

東宮殿では ホンドによる模写が難航していた

急がせたくはないが なぜこうも時間がかかるのか…

 

ようやく完成したものを 世子の前に差し出すホンド

それは 世子の予想に反し 3枚にもわたる大作であった

ホンドによれば 沙彌尼の背中の絵は 複雑に重ねられており

3枚の絵が 緻密に組み込まれていたというのだ…!

 

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