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未来の選択 第10話 波乱の賞金合宿
キム・シンが パク・セジュの正体を知ってしまった
なぜ カメラマンに? その答えを聞こうとしたその時
シンの携帯に セジュから着信が…!
〈驚きましたか? 僕も驚きました まさかここで会うとはね〉
〈ミレも… 知ってるんですか?〉
〈どうでしょうね …なぜ急に敬語を?〉
〈……〉
〈この件は秘密です〉
自分は実力派の人気アナウンサーだと自負し 新米カメラマンの分際で!と
これまで パク・セジュをコケにしてきたのだ
“未来のミレ”が予言する 自分の成れの果ては こんな風に始まるのかと
シンはもう 呆れて笑うどころか 涙目になっている
偶然同じ店に入り 出くわすなんてあり得ないと
すべては仕組まれたことかと “未来のミレ”に詰め寄るシン!
『結局はパク・セジュに解雇され 他局でも相手にされない それで破滅?』
『それは違います』
『私を追い詰めて面白い? 私があなたに何かしましたか?!』
中華料理店のミレは
セジュの恩人として同席する 会長イ・ミランと話す
ミランは ミレの年齢を指摘し 玉の輿で楽したくない?と聞く
あまりに唐突で 失礼な質問をする祖母に セジュは気が気ではない
でもミレは 大して傷ついた様子も 気分を害した様子もない
そんな家は自由がなく 息が詰まるから嫌だと即答した…!
『裕福に暮らせるのに? 女性は誰でも憧れるんじゃない?』
『では 会長は今お幸せなんですか? もっと違う夢を見たことは?
女性の誰もが 玉の輿に乗りたいわけじゃありませんよ』
聞かれたから 正直に答えただけなのに…
それでもミレは 無礼を謝罪した
あっけにとられたミランは 次の言葉が出てこない
予想外の答えを出した 予想通りのミレに セジュは満足そうに苦笑する
同じ時 “未来のミレ”は
シンに対し どう説明しようか戸惑っていた
シンはシンで なぜこんなに追い詰められているのか理解できない
“未来のミレ”は そんなシンに 一度だけ セジュに謝罪してほしいという
絶対に勝てない相手に 一度だけ頭を下げれば 未来は変わると…
『頭を下げるにしろ 土下座するにしろ それは自分で決めます!!!』
一方 談笑が続く中華料理店の3人は…
言葉の端々から ミレには 他に思う人がいそうだと気づくミラン
店を出て ミレと別れた後 ミランは『情けない!』と嘆く
『全然 脈がないじゃないの! そんな子を追いかけて…
あなたのプライドはどこへ行ったの?!
孫の恋人が“見習い作家”ってことも嫌なのに 片想いだなんて…!』
それより… と話をはぐらかすセジュ
ミレが言ってた 祖母の夢は何か知りたくなったのだ
まさか 財閥になりたいってことが 夢ではないだろうと
『本当の夢を聞かせてよ』
『……』
『ハハハ… またね!』
財閥の御曹司が歩いて帰るだなんて… ミランは呆れてため息をつく
用意した車を無視し セジュは 祖母に手を振り立ち去った
自分のロッカーに戻った“未来のミレ”
そこには 古い日記を手にするユギョンが…!
苦しい言い訳をする“未来のミレ”だが 疑わしくても追及できないユギョン
問い詰めるには あまりに不可解過ぎる日記だった
自宅に戻ったミレを 『遅い!』と叱りつけるジュヒョン
ミレは シンでなく セジュに会っていたと話す
セジュは 援助を受けて学校に通っていた苦労人だと
そして どうしても局に残りたいと懇願するミレ
キャリアがないと言うなら これから経験を積むと…!
『お前の得意なジャンルは何だ?』
『何… かな?』
『このバカ!!!』
ミレは 兄に聞かれたことを あらためて考える
自分の得意分野は何なのか… 一体自分は どんな作家になりたいのか…
漠然とした思いだけで 具体的な展望など何もないのだ
翌日
ソ・ユギョンは オフィスでひとりになるチャンスを使い
ミレのデスクを物色し 日記帳を見つける
昨日見たのと同じ日記なのに なぜかこっちは新しい
読んでみると…
自分が交通事故に遭った日 “危うく事故りそうだった”と書かれている
そして “変なオバサン”のことも…
ユギョンは 日記の 気になる部分の写メを撮る
そして 昨日破り取った 古い日記の1ページと写メを
知り合いの博士に送り分析してほしいと頼む
この2つの日記の関連性を調べれば きっと何かが見えて来ると…!
そこへ ジュヒョンとジェスが入って来た
地下鉄事件の取材が 受賞するかもしれないと興奮している…!
一方 ミレは とにかく目の前の仕事をこなすことに集中していた
将来の展望も大切だが 今は番組のネタを探さなければならない
過去の新聞に目を通し “偽洋酒事件”に注目するミレ
さっそく警察に出向き 当時の捜査について聞き取りをする
刑事が言うには “清澤洞(チョンダムドン)のグレース”が怪しいという
そのカラオケバーでは 販売だけでなく製造もしているというのだ
『もっと若かったら 潜入捜査でもするんだがな』
その言葉に さっそく隠し撮り用のカメラを買いに行くミレ!
迷った末 メガネ型のカメラを購入し 求人広告を見て面接へ…!
夕方の会議に遅刻したミレは 遅刻の言い訳をする時間も惜しく
“偽洋酒事件”の潜入取材を提案する
ターゲットの店には すでに調理補助として雇ってもらい
そのために 髪型まで変えたミレ…!
偽洋酒の製造過程を隠し撮り出来たら 大変なスクープだと興奮するジェス!
セジュは バレたらどうなるのかと心配でたまらない
突然に怒り出し『妹を危険に晒せない!』と怒鳴るジュヒョン
やらせればいいというジェスを睨みつけ ミレを外へ連れ出す
一瞬 軽く聞き流したが…
『今 妹って言ったか?』と興奮するジェス
プロデューサーの妹だなんて… 作家交代までさせてしまったと…!
潜入取材は危険だし それに 偽洋酒を暴いてどんなメリットが?
とにかく反対だというジュヒョン…!
そこへセジュが現れ 良心的な店の良質な洋酒と比較しては?と提案する
そして ミレの取材に危険が及ばないよう 自分が客になって見守るという
見かけはひ弱そうだが テコンドー3段 合気道3段 剣道4段だと言われ
ジュヒョンは セジュの申し出を 反対する理由がなくなってしまった
話を聞き 遅れて駆けつけたキム・シンは 3人の中に入れない
セジュの正体を知ったばかりに 嫉妬心でセジュを攻撃できなくなったのだ
晴れてジュヒョンの許可をもらい ミレを守る役に就いたセジュは
さっそく 隠し撮り撮影のやり方について ミレに教えることにする
遅くまで一緒にすごし ミレを車で送る
どこまでも優しいセジュに感謝しながら ミレは シンのことを思っていた
あれ以来 何の連絡もない
すぐには家の中に入らず 携帯の着信を確認するミレ
“幽霊屋敷”の企画以来… 正確には セジュの正体を知って以来
シンは ミレに連絡できなくなっていた
その姿を 離れた場所に車を停め じっと見つめるシン
セジュに対し 嫉妬心はあるが
今はただ ミレを守ってくれることがありがたかった
ミレの心はまだ シンのものなのに…
その頃 “未来のミレ”は イ・ミランとの関係を断とうとしていた
孫セジュの未来も十分に伝えたし もう自分の役目は終わったと
2人が会っているのを ユギョンが目撃する
シンとセジュとも親しく 会長とまで会う仲とは… 一体何者?!
その後 キム・シンとの思い出の場所を訪ねて歩く“未来のミレ”
互いの存在があれば それだけで幸せだった頃
待ち受ける不幸など 考えもしなかったあの頃
想い出の店でカクテルを注文し 思いにふける
不幸な未来を変えたくて 過去の自分に忠告に来たのに
ミレは自信たっぷりで 未来の自分が間違っているとでも言いたげだ
キム・シンには なぜ苦しめるのかと責められ 深く落ち込む“未来のミレ”
ずっと尾行して来たユギョンは 怪しげな男の存在に気づく
どうやら 自分と同じターゲットを尾行しているようだ
男は ユギョンに追いかけられ慌てて逃げていく…!!!
やっとのことでユギョンから逃げ切った男は 誰かと交信している…!
〈こっちの人はみんな怖過ぎる! 早く交代してくれ!
もうこの時代にはいたくない! 耐えられませんよ!!!〉
(時代って… 何?)
男に追いついたユギョンは 不可解な会話がどうにも理解できない
そんなユギョンの携帯に 日記の分析結果を知らせる着信が入る
報告によれば どちらの日記の筆跡も同一人物と判明
しかし 紙質は同じなのに 片方は約25年前のものだという…!
ソ・ユギョンは この事実を真っ先に伝えようと パク・セジュに会う
『日記の内容も 8月14日まではまったく同じなの
そして 事故が起きたその日 あのオバサンが未来から来たの!』
あまりに突飛な話で セジュは笑うしかない
その笑い声は オフィス内に響く歓声にかき消された
“幽霊屋敷”の企画が とうとう“国際放送連盟”の特別賞を勝ち取ったのだ!
授賞式は オフィスで行われたが トロフィーは正社員の分しかない
ミレとセジュの分は 用意されていなかった
気まずい雰囲気が流れると ジュヒョンが 賞金で旅行に行こうと言い出す
海外にでも行きたいところだが 金額的には研修施設での合宿が限界だ
それでも皆 大乗り気で 是非行こう!と賛同した
研修施設に到着すると さっそく無邪気に遊ぶ一同
その輪の中には入れないキム・シン
それでも 自分がいないことに誰か気づけよ! と不満げだ
掃除係に買い出し係 研修施設での役割は ゲームで決めるというジュヒョン
これは幼稚園の遠足なのか?! と ここでも文句を言うシン
バカバカしいことはしたくないが 仲間外れも心外だ
何とも扱いづらいシンに ジュヒョンは勝手にしろ!と無視を決める
他のスタッフに促され 渋々ゲームに参加した結果
シンは薪割り係 セジュとミレは 野菜洗い係になった
あっという間に野菜が洗い終わり セジュはバーベキューの肉を焼く
時間が出来たミレは 薪割りをするシンのもとへ…
潜入取材はやめろと 頭ごなしに否定するシン
今度ばかりは無駄骨じゃなく 命の危険もあると…!
“幽霊屋敷”の取材が無駄骨と言われ 心外なミレ
作家交代になったんだから 十分に無駄骨だと決めつけるシン
『そんなに放送作家になりたい? それが夢?!』
『この世の中には ミレと同じような… たくさんの“ミレ”がいる
コールセンターで働いたり お見合い結婚したり…
結婚して2人の子持ちの もう人生を諦めちゃった“ミレ”もいる
私は やりたいことを見つけられて 本当に自分が誇らしい
自分の将来も 好きな人のことも 自分の心のままに決めたい』
真っ直ぐに見つめられ 気まずいシン
そんなシンに対し お願いがあるというミレ
『私から わざと距離を置かないで
もしも私が嫌いじゃないなら 私を避けたりしないでください』
同じ時
セジュは ユギョンと話していた
ミレを 祖母に紹介したと…
『それと… 彼女が見当たらないんだけど ここへ呼んでくれる?』
『……嫌よ 何で私が彼女を呼ぶの? 何のために?!』
あんなに協力的だったユギョンが 突然に態度を変え 戸惑うセジュ
『私を“恋のキューピット”だとでも? 私のことバカにしてる?!』
『そんなこと思ってないよ だって君は僕の… いい友達だ』
ユギョンは “友達”と言われ さらに逆上する
もう “好きな人”から相談されるのは嫌だと叫ぶ…!
恋に疎いセジュに 何くれとなくアドバイスしてきたユギョン
その本心を知り あまりにも鈍感過ぎた自分に気づくセジュだった
賑やかにバーベキューを楽しみながらも 4人の心境は複雑だった
ミレは シンとの会話を思い返し 浮かない表情を隠し笑顔を作る
そんなミレを見つめ 言われたことの意味を考えるシン
ユギョンは 誰と離すこともなく ビールを飲んでいる
セジュは そんなユギョンを見つめ じっと考え込んでいた
ここでジュヒョンが 研修らしいこともしないと… と立ち上がり
番組について 互いに意見を言い合おうと提案する
まずはぺ作家から… と進行するジュヒョンを 唐突に遮るシン…!
『その前に… …… …… 俺はミレが好きだ!!! ミレ…お前は?』