朝鮮半島において学術的検証が可能な最初の国家は「箕子(きし)朝鮮」ですが
実情が把握できる時代は「衛氏(えいし)朝鮮」の時代からです
中国殷王朝時代の王族 箕子(きし)という人物が 朝鮮半島で建国します
その後 中国の燕出身の将軍 衛満(えいまん)が箕子(きし)朝鮮を滅ぼし
「衛氏(えいし)朝鮮」を建国します しかしそれも漢の武帝に滅ぼされてしまい
楽浪郡・真番郡・臨屯郡・玄菟郡の「漢四郡」として400年間支配されます
移転や廃止を繰り返し「漢四郡」は「楽浪(ナンナン)郡」だけになり
4世紀中頃 朝鮮半島北部 満州の鴨緑江(アムノッカン)付近で
高句麗(コグリョ)が興り これを滅ぼします
この時代背景で描かれたドラマには「幻の王女チャミョンゴ」があります
高句麗(コグリョ)の王子と楽浪(ナンナン)国の王女の悲恋の物語です
4世紀末までに 朝鮮半島北部は 高句麗(コグリョ)に支配されます
高句麗(コグリョ)は「広開土太王」の時代に 満州南部まで領土を広げます
これにより 朝鮮の歴史に含めるのかどうか という議論もされているのです
広開土太王は「太王四神記」としてもドラマ化され
ペ・ヨンジュンが タムドク役で新境地を開拓しました
この時代の朝鮮半島南部には 百済(ペクチェ)と新羅(シルラ)が在りました
漢山城を都としていた百済(ペクチェ)は 高句麗(コグリョ)の攻撃を受けながら
新羅(シルラ)にも対抗するため 大和朝廷と関係を密接にします
この時に 儒教や仏教が大和朝廷に伝わったとされています
朝鮮半島南端部は 倭国の影響下にあり 小国が集まった任那加羅が在りました
やがて「白村江の戦」により 倭国の支配力がなくなると
その中の伽耶が主導し始めます(金官伽耶・高霊伽耶など)
伽耶もまた 百済(ペクチェ)や新羅(シルラ)に滅ぼされてしまいます
7世紀
中国の唐が 高句麗(コグリョ)と百済(ペクチェ)を滅ぼします
この戦いに参戦した新羅(シルラ)は 突如 唐を裏切り
朝鮮半島大部分を統一します
三韓一統の誓いを立てるという背景で描かれたドラマには
「善徳女王」
「大王の夢(王たちの戦争)」などがあります
その後 高句麗(コグリョ)の故地で 「大祚栄(テ・ジョヨン)」が渤海を建国します
チェ・スジョンの主演で ドラマ化もされています
この国もまた 朝鮮の歴史とするかで議論されているのです
10世紀
新羅(シルラ)は統一を失い 地方勢力が自立し始めます
後高句麗・後百済が興り「後三国時代」を迎えるのです
やがて興った高麗(コリョ)が勢力を持ち 南北にわたる初の統一を成し遂げます
高麗(コリョ)建国の英雄を主役としたドラマに「太祖王建(テジョワンゴン)」があります
13世紀
高麗(コリョ)は モンゴル帝国(元)の侵攻を受け その支配下に入ります
元が衰亡する14世紀 将軍李成桂(イ・ソンゲ)が立ち上がり
朝鮮半島最後の王朝となる「李氏朝鮮」を建国するのです
李氏朝鮮の歴史については「李氏朝鮮 歴代王一覧」をご覧ください