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ミセン ~未生~ 第3局

2018-11-01 13:45:00 | ミセン ~未生~ あらすじ

 ミセン~未生~ 第3局 

 

まだ夜が明けきらない街を チャン・グレは 会社に向かって歩いていた

こんな早い時間に もう様々な人たちが活動している

自分だけが… という考えはよくないと あらためて思うグレ

 

ハン・ソンニュルは 既に出勤し 蔚山(ウルサン)へ戻るところだった

グレは パートナーになろうと 直球で切り出した

ソンニュルは 先を急いでいたが 屋上へ行こうと目配せする

 

『何で気が変わった?』

『変わったんじゃなく 返事をしそびれていたんだ』

『なぜ組もうと?』

『その経験と能力が 僕に必要だと思った』

 

意を得た!と思った瞬間 ハン・ソンニュルは饒舌になる

人生は選択の連続で出来ている

一つ一つの選択が繋がり 人生になっていくのだと…!

 

チャン・グレと ハン・ソンニュルが組んだという噂が広まり

爆弾と爆弾が組んで大爆発すると インターン社員たちは面白がった

 

ソンニュルは テーマも原稿も すべてをグレに一任するという

もちろん最終的には2人の合意が必要だが 何もかも自由にしていいと

チームになったというよりは グレに丸投げした形だった

 

ハン・ソンニュルのあだ名は“壁犬”

いつも壁からちょこんと顔を出し 女子社員をチェックしているからだという

真ん中分けの髪が襟元まで延び 両サイドはしっかりと耳にかけられている

独特なヘアスタイルで いかにも軽薄な雰囲気を漂わせる変わり者だ

 

すでに採用は確実という自信から 本気でプレゼンに取り組む気はない

“面倒なこと”はグレに押しつけ 蔚山(ウルサン)で伸び伸びしようと考えている

 

一方 アン・ヨンイは なかなかパートナーが決まらず焦り始めていた

イ・サンヒョンが もう自分と組むしかないぞ! と誘って来る

ソンニュルとはまた違った自信家で 必要以上にグレを蔑みバカにしている

超優秀なヨンイと組めるのは 自分しかいないと豪語し決めつけていた

 

チャン・ベッキは 決してヨンイを誘わない

困り顔のヨンイを見て ただ『頑張って』と声をかけるだけだ

プレゼンで彼女と組むことは 絶対に不利であると気づいている

その話題になっても 彼女に誘う隙を与えないよう振る舞っていた

 

営業3課では

 

チャン・グレが 今か今かと2人の出勤を待っている

さっそくパソコンを開き あれ?と驚く姿を早く見たいのだ

自分のアドレスをもらって 初めて送信したメールだった

 

課長オ・サンシクが 自分のことを“うちの奴”と言ってくれたこと

飲み会に誘われ 人生初の羊肉ホルモンを食したこと

営業3課の一員として 頑張っていく所存だと締めくくられている

 

昨夜 大酒を煽り泥酔したオ課長は ほとんどの記憶を失っていた

グレもその場にいたことや コ課長との口論さえ思い出せない

 

呆れるドンシクを屋上へ誘い 1冊の案件書類を見せた

ずっと保留になっていた “マイクロファイバーモップ輸出”の案件だ

チェ専務が待ったをかけた案件なのに…! とため息をつくドンシク

 

オ・サンシクは 課の成績を上げることに固執せず

常に難しい案件や 実入りは少ないがやり甲斐のある案件を好む

上司との確執も怖がらず…というか そもそも派閥入りを嫌う一匹狼だ

同期は すでに次長に昇格している者も多い

“万年課長”と囁かれる上司に惚れ込み 喜々として働くドンシクもまた

“万年代理”まっしぐらと 影では囁かれているのだった

 

オフィスに戻るなり オ課長からグレに 仕事の指示が飛ぶ!

しかし “COO”だの “MOU”だのと 専門用語に固まるグレ

サンシクは 貿易専門用語辞典を差し出す

せめて指示の内容ぐらいは聞き取れるようになれと

 

無視を決め込んでいたオ課長が 言葉こそ荒いが受け入れる態度を見せた

グレは 中庭で 休憩時間も惜しみ用語辞典に没頭する

そこへアン・ヨンイがやって来て プレゼンの話を切り出すが

イ・サンヒョンが割り込み ヨンイの手を掴み 連れて行こうとする

 

咄嗟に手を払い除けるヨンイ!

サンヒョンは 何かにつけヨンイの肩に手を置いたりする

過剰に女性扱いし エスコートでもするような振る舞いだ

コネ入社のグレも気に入らないが どこかでヨンイを軽視している

どんなに優秀か知らないが 特別扱いにも程があると…!

つまりは 自分こそが優秀で 本採用は間違いないと確信し

誰からも敬遠されているヨンイに同情し “救いの手”を差し伸べているのだ

 

自分が優位だと信じて疑わないサンヒョン

大学時代の先輩から資料を貰ってアレンジし それで発表は済ませようという

互いに採用は確実なのだから 何も苦労することはないという考えだ

しかしヨンイは その提案をきっぱりと断る

あまりに意固地だと吐き捨て サンヒョンは行ってしまう

行きがかり上 組むことにはなったが 先が思いやられる相手だ

 

そこへ ベッキが グレはなぜ“あんな奴”と組んだのか… と切り出す

忙しくて周囲の状況が分からないヨンイは 初めてグレの状況を聞く

一躍人気者のようになったのは グレを利用しようという皆の思惑があった

それをすべて断ったグレは まさに“最悪の相手”と組んだのだという

 

ヨンイは それで納得がいった

なぜグレが誘いを断ったのか… きっと自分も その中の1人と思われたのだ

 

インターン社員たちの 目まぐるしい3日間が過ぎた

 

チャン・グレは オ課長から渡された用語辞典を 徹底的に読み込んだ

そして 辞典に載っている専門用語だけでなく

いつの間にか 営業3課だけで使われている暗号までマスターしていた

 

ハン・ソンニュルに丸投げされた プレゼンの準備を進めながら

その驚異的な記憶力で 貿易用語を 完璧に近い状態で覚え切ったのだ

 

その優秀さの片鱗が見え始め キム・ドンシクは感嘆のため息をつき

オ課長に グレが採用されることを望むかと聞く

 

『あいつは落ちるべきだ』

 

優秀だからこそ その先に待つ結末が やるせないものになる

課長オ・サンシクは ドンシクには考えも及ばない未来を ひとり憂いていた

 

チャン・グレは 相次ぐソンニュルからの“却下”に戸惑う

指示はただ “もっとセクシーな内容に”などと あまりにふざけ過ぎている

(丸投げを決め込んだはずなのに なぜ“却下”なんだ)

グレの戸惑いは 次第に“辟易”へと変わっていく

 

職場では 次々と指示が飛び 目まぐるしくて余裕がない

プレゼンの準備は 睡眠を削ってやるしかなかった

それでも ハン・ソンニュルに送ったデータは 既読にすらならない

 

デスクで居眠りするグレ

オ課長は 声をかけようとするドンシクを制止し そのままにさせた

 

グレは 夢を見ていた

幼き日の自分が 尊敬する棋士の面々に手ほどきを受けている

また 入段出来ずに 棋院を去ろうとした少年の日 皆が引き留めてくれた

もう忘れたはずなのに なぜこんな夢を何度も見るのか…

 

目覚めたグレは 気分を変えようと休憩室へ行く

そこにいたアン・ヨンイもまた パートナーの勝手さに困っていた

ヨンイは もし誤解しているなら グレの誤解を解きたかった

決して 皆が考えているような気持で グレを誘ったのではないと

 

誤解していたことを謝ろうとするグレ

しかしヨンイは 採用された時に謝ってほしいと言う

じゃあそういうことで… と笑顔になる2人

そこへチャン・ベッキが顔を出し グレに『ここにいていいの?』と言う

 

課に戻ると オ課長が怒鳴り キム・ドンシクがうなだれている

隣りの課のキム・ソッコが トラブルの内容を耳打ちしてくれた

 

オ課長が進めようとしていた“マイクロファイバーモップ輸出”の案件で

FTA(自由貿易協定)を鑑みた ドンシクの対策にミスがあり

解決出来なければ 明日の船積みに間に合わない事態となったのだ

 

ドンシクを怒鳴りつけながら 決裁したのは自分だというオ課長

今は 責任を追及している場合ではない

とにかく解決しなければ 会社に莫大な損失を負わせる羽目になる

 

突然に 取引先が 原産地証明書をつけろと言い出してきた

今から準備するのでは 完全に間に合わない

船積みを延期し 3日で証明書を揃えれば 何とかなるかもしれないが

間に合わなければ 空輸で送ることになる

取引先との問題は解決できるが 割高のコストで損害は免れない

 

オ課長は キム本部長に呼ばれ叱責を受ける

解決出来たところで 船を3日も足止めするコストがかかり

もし空輸に切り替えれば 船のキャンセル料まで発生してしまう

しかし 契約破棄になるよりは… と説得するオ課長

 

課に戻るなり オ・サンシクは 蔚山(ウルサン)へ行くと言い出す

それを知っていたかのように 列車のチケットは予約済みだというグレ!

しかし今は その機転を褒めている余裕もない

2人は グレを置いて駅へ向かう…!

 

しかし結局は 足りない資料を届けるため グレも蔚山(ウルサン)へ

 

資料集めを手伝いながら ここにソンニュルがいるんだと思うグレ

同じ建物内にいるはずのソンニュルは 依然としてメールを既読しない

すると目の前を ハン・ソンニュルが 女子社員を追いかけ通り過ぎる

ソンニュルは いきなり女子社員の尻を触り したたかに平手打ちを食らう

 

『痴漢をしていて忙しかった? だからメールも読まないのか?!』

 

背後からの罵倒に 慌てて振り返るソンニュル

グレはようやく パートナーに 3つの資料を読ませることが出来た

 

原産地の資料を整理しながら オ課長は ソンニュルについて話す

インターン社員とはいえ 世渡りはなかなかの青年だ

グレが出来る奴だと思えば 遠慮なく利用し自分を目立たせる

反対に使えないと見限るなり 自分をアピールして前に出るだろうと

まるで台風のような男だが その中心部は静かだと

ソンニュルの懐に入り込めというオ課長

 

ソンニュルは グレを呼び 2つ目の資料が良かったと感想を言う

 

『じゃあ これで合意ということで!』

『え?』

『もう合意できた あとは約束通り一任してもらう!』

 

これ以上 ソンニュルに振り回されたくない

何もしたくないなら丸投げでも構わない

とにかくもう 関わりたくなかった

 

ただ…

 

グレは確認したかった

おそらくソンニュルは 自分より年下だろう

年齢の序列を考慮するなら それなりの礼儀は守ってもらおうと…

 

数日後

 

代理キム・ドンシクが起こした問題は解決し

出航延期のコストはかかったものの 無事船は出て行った

 

それと同じくして ハン・ソンニュルが現れた

ソンニュルは 互いの履歴書の写しをかざしてみせる

グレは87年 ソンニュルは86年生まれ

つまり これまでの関係は揺るがず 主導権は移動しないことに

呆然とするグレの肩をポンと叩き ソンニュルはエレベーターに消えた

 

一方 オ課長は キム本部長に呼ばれ

キム・ドンシクが 懲戒に値すると告げられていた

 

減俸か左遷か せめてそれ止まりだろうと思っていたのに

まさか懲戒委員会にかけられるとは 本部長にも予想外だった

 

事の発端は チェ専務が待ったをかけた案件に手を出し

挙げ句にミスをし 損害を出したことにある

 

2人の会話はフロア中に響き もちろんドンシクも聞いている

チェ専務の意向であろうがなかろうが もはやなす術もない

キム本部長が この事態を覆すことは不可能だった

 

『こうなることを予測して刃向かったんじゃないのか!

どうせなら ミスなくやるべきだっただろ!!!』

 

重い空気が流れる営業3課

そこへ ソンニュルからグレに呼び出しがかかる

同意を得て あとは自由にやるはずだった資料に ダメ出しが入る

まるで弁論大会のようなグレの文章に まずはクレームだ

 

そもそも グレとソンニュルには 発想の原点から違いがあった

たとえば ポリプロピレンという繊維がある

グレはこの繊維を 染めにくく耐久性がなく 衣類に向かないと考える

しかしソンニュルは そういったマイナス思考を無視し

この繊維の保温性や透湿性に目を向ける

 

この発想こそが 現場で鍛えられた“売るための発想”と言える

暑い国で売れないという考えはなく 寒い国で売ることを考えるのだ

 

グレは コテンパンにやられた気分になる

確かに言われるまで 負の発想しか思い浮かばなかった

屋上で落ち込んでいると オ課長の話し声が聞こえて来る

ドンシクの処分軽減を 誰かに頼み込んでいるようだ

 

そこへ 営業2課長コ・ドンホがやって来る

懲戒委員会を開くかどうかの 会議から戻ったようだ

グレは身を低くし なるべく会話が聞こえる位置に移動する

 

会議は ドンシクを擁護するような内容にはならなかったようだ

こうなったら直談判し 委員会をなくすしかないというドンホ

 

『どうせお前は 部下の行く末より自分のプライドが大事だろ!

まあいずれにしても お前の部下だし? 俺には関係ないがな!』

 

敢えてサンシクを発奮させるような言い方で 冷たく去って行くドンホ

オ課長には チェ専務に直談判出来ない 個人的感情があるようだ

代理キム・ドンシクを守るには それしか方法がないのに…

 

グレが課に戻ると ドンシクはいつものように働いていた

内心は動揺しているだろうが 精一杯出来ることをしようとしている

 

颯爽と取引先へ向かうドンシク

それを遠目に見るオ課長

課に戻ろうとすると 向こうからグレとソンニュルが現れる

いよいよ明日に迫った プレゼンの申し込みに行ったようだ

 

原稿の指南をきっかけに 立場は再びソンニュル主導になっている

経験の差からして 致し方ないとはいえ オ課長には情けなく見えた

課に戻り 何で言いなりなんだと問う

 

グレは 『プライドと意地だけでは太刀打ち出来ない』と答える

今の自分には どうしてもソンニュルの経験値が必要だと…!

 

『悔しいですが 今は生き延びることだけを考えます』

 

グレの言葉は オ・サンシクの心に響いた

今は “ドンシクを守る”ことだけを考えようと 18階役員フロアへ向かう

しかし“専務室”の秘書が 悲壮な表情のサンシクに 専務の不在を告げた

 

戻りのエレベーターに ハン・ソンニュルがいた

オ課長は 15階で降りるソンニュルに わざと足を引っ掛けた

派手に転びながら 扉の前に飛び出るソンニュル…!

何食わぬ顔で『大丈夫か?』と声をかけるサンシク

 

こんなことで グレの敵討ちでもないが

まるで子供じみた仕返しをするサンシクだった

そして課に戻り グレに声をかける

 

『原稿を声に出して読め 本番では緊張し声が上ずる

荒い息づかいの 鼻息の音までが マイクに拾われて雑音になる

制限時間の10分を意識しろ』

 

呟くようなオ課長の言葉は 確かにアドバイスだった

グレは 本番中の緊張なんて 全く考えていなかったのだ

さっそくソンニュルを呼び出し 練習しようと誘うが

ソンニュルは 部下も守れない上司のアドバイスなんて!と鼻で笑う

 

今度こそ頭に来たグレは 本気で殴りかかる!

もともと暴力に訴えるタイプの2人ではないが 互いに譲らない

どちらかが倒れるまでは終わらないかに見えた殴り合いは

2人に 同時に届いたメールで強制終了となった

明日行われる 個人プレゼンの課題が発表されたのだ

 

〈互いのパートナーに物を売る〉

 

グレにとっては 絶望的な課題だった

(こんな何ひとつ売りたくない相手に… 何を売れというんだ!!!)

 

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