“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

原発事故で原木にも被害

2011年11月21日 14時51分56秒 | 蜂助の呟き
 こんにちは。蜂助です。今日二回目の更新ですが、原木生しいたけの原木の話です。

 以前にも紹介しましたが、福島県は生しいたけの原木栽培の原木(ほだ木=しいたけ菌を植え付けて、しいたけを栽培するための木)の主産地でした。福島県に変わる産地として西日本の各県が声を上げてくれましたが、別の心配も出てきました。

 日本全国の原木の必要数(希望数)は178万本です。しかし、今年度中に供給できる量は55万本で3割にすぎません。供給のほとんどは、島根県です。

 ところが、島根県は全域で原木の樹皮と木部の間を幼虫が食害するハラアカコブカミキリが発生しています。島根県林業課の担当者も、東日本への害虫被害の拡大を危険視しています。この害虫は、1970年に長崎県対馬から大分県に入り九州地方全体に拡大し、現在では中国地方に及んでいます。このふたつの地方以外ではほとんど確認されていませんが、この害虫は東日本でも成育できるとのことですので、心配です。

 それにしても、東電による原発事故は予期しないことにまで広がっています。当然この業界の被害も東電が補償するべきです。

 

アメリカの財政赤字問題

2011年11月21日 14時50分02秒 | 臼蔵の呟き
アメリカ議会における財政赤字削減協議不調と財政赤字打開策困難、一層のドル安(日本通貨の上昇)の引き金になる問題です。ギリシャ問題などとは規模が異なる金融不安です。もともとアメリカ財政危機、経常収支の赤字は双子の赤字といわれている問題です。これらが背景にあり、イラク進行・軍事費の垂れ流し、リーマン危機による経済低迷、高失業率の改善策に有効な手立てを打てずにオバマ政権自身が翻弄されています。その結果が、貿易自由化の名の下での日本へのTPP交渉参加強要となって民主党政権への圧力となっています。

<報道記事>

米財政赤字の削減策を協議している米議会の超党派特別委員会が、21日にも「協議失敗」を表明する公算が大きくなった。

 米メディアが相次いで報じた。同委員会は、10年間で最低1・2兆ドル(約92兆円)の財政赤字削減策をまとめようとしている。協議が失敗すれば2013年1月から1・2兆ドルの歳出を強制的に削減するトリガー(引き金)条項が発動される。

 発動となれば、米政治の機能不全が鮮明となり、米国債のさらなる格下げや、金融市場の動揺が懸念される。強制削減では国防費も5000億ドル減らされることになり、安全保障上も深刻な問題だ。こうした事態を回避するため、強制削減自体の修正を巡る議会の動きも活発化しそうだ。

増税問題

2011年11月21日 10時48分28秒 | 臼蔵の呟き
震災復興財源をめぐって増税議論がされ、消費税率10%への引き上げ議論も重なり、税負担のことがいろいろな場面で議論され始めています。その一方でギリシャ国債デフォルト、イタリア政権交代、ポルトガル、スペイン国債の償還問題が国際金融問題として議論、報道されています。民主党政権はそれらを
使って、消費税率10%、震災復興税の増税は当然との宣伝、主張を行っています。
EUにおける国家財政赤字問題は国際金融市場をかく乱する可能性はありますが、日本における震災復興増税、消費税率引き上げの直接的な要因、理由とはならない問題です。
世界的に問題となっている高い失業率問題、貧困層の拡大問題、一部富裕層が富を独占する問題はアメリカを中心とした「新自由主義経済」がもたらしたものと分析され、その解決策をめぐっていろいろな運動、提案がされています。
その中心点は、貧困を解消するための所得の再分配を行うことです。それは高額所得層、富を独占する層が応分の税負担を行うことといわれています。その方向から見たときに、民主党政権が進める増税策は全く逆行しているといわれても仕方がないものです。

またひとつの復興

2011年11月21日 06時01分18秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、震災からの復興の話です。

宮城県の亘理町と山元町は仙台いちごの大産地でした。このいちごが、十九日から仙台市場に出荷されたのです。震災時は、いちごの出荷のピークを迎えていました。出荷先は、宮城県内だけでなく北海道と東北全域でした。震災前に96ヘクタールあったいちごハウスが、津波により91ヘクタールが被害にあい95パーセントが無くなってしまいました。残った約5ヘクタールに加えて今年は、津波の被害のおよばない地区に約10ヘクタールを造成するなどして合計19ヘクタールと、被災前の二割程度で栽培を開始していました。生産者や関係者とともに喜びたいと思います。

津波の被害にあい、水産物の養殖も壊滅的な被害を受けました。南三陸町志津川地区も、かき、わかめ、ホヤ、銀行鮭の養殖が盛んでした。テレビなどで報道されているとおり街が無くなってしまいました。6月に養殖を開始した、かきは一月から出荷が始められそうです。養殖イカダが、少ないなどの要因が考えられますが、例年なら二年かかる大きさに成長しています。プリプリになった、かきが出荷できるようになりますが、かきをむいたり洗ったり梱包したりする施設が無いのでどのようにするか検討しています。
わかめは、半年後で大きく成長しますので二月から収穫が始まります。それ以前に、塩蔵せずに生で出荷されるわかめも出そうです。わかめは、震災前の半分以上は出荷されるかもしれません。

一つ一つ、復興の話しが聞こえて来ます。しかし遅々として進まないのは町や港などの復興です。ここが決まらないと将来像が見えません。