Yukoの日記

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本を読む

2014-05-15 14:00:29 | 日記
影法師

著者   百田 尚樹        講談社文庫

 頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。
下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。
二人の運命を変えた二十年前の事件。
確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。

★これほどまでに自己を犠牲にし、他人を支えることができるのかと思う。何でもできるけど、とくにやりたいことのない男(彦四郎)と、鉄の意志をもってやりとげる男(勘一)、お互いを羨みながら友情は死ぬまで続く。
自分の影となって支えてくれた友の存在に気付いたのは、既に彼が亡くなってしまった後だった。
また、今回も百田さんの作品が心に響くものがありました。素敵な読後感が残っています。


なぜかミスをしない人の思考法

著者   中尾 政之      東京大学大学院教授・博士(工学)

最短コースで成功に向かえる人は、ミスを出さない人である。
人間は必ず失敗する。それも性懲りもなく、同じような失敗を繰り返す。
しかし、自分のミスをきちんと知識化、教訓化することがミスの再発を防ぐだけでなく、逆にミスしないようなスキルやノウハウを積み上げる。
そして、それが質の高い仕事をするための絶好のチャンスに変わる。

「科学の視点」から失敗しないメカニズムを徹底検証!   
なぜ、あの人にはミスが少ないのだろう? 
○ 「まさか!」を芽のうちに摘み取る
○ 「この姿勢」がダメージを最小限にとどめる
○ 「精神論」だけでミスはなくならない
○ 「いい人」と「お人よし」は、トラベルメーカー
○ 間違いのない「クレーム」処理の仕方

★国際ビジネスでは「いい人」は「どうでもいい人」を意味し、「お人よし」とは単なる「無知」を指すという。
この言葉のきつさ、強さを初めて感じました。普段何気なく使っている言葉に考えさせられます。
目的は失敗をしないことではなく、成功すること。リーダーがミス防止に強い関心を持っただけで三分の二の失敗は消えると言う。自分の身に置き換えて考える事を解説していると思います。