Yukoの日記

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時代小説

2016-02-20 12:04:03 | 日記
弥勒の月
 
著者  あさのあつこ   1954年、岡山県生まれ。「バッテリー」シリーズで小学館児童出版文化賞を受賞

小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引き・伊佐治とともに、事件を追い始める・・・。
「闇」と「乾き」しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは? 哀感溢れる時代小説!


著者の初めての時代小説。人間関係の見事さに、そこから激しくも熱く立ち上がってくる人間の複雑怪奇さにのけぞるかも。  弥勒とは釈尊の救いに洩れた衆生をことごとく済度(人々を迷いから解放し悟りを開かせる)するという未来仏の意味。続きは夜叉桜で! 


夜叉
著者  あさのあつこ
江戸の町で女が次々と殺された。北定町廻り同心の木暮信次郎は、被害者が挿していた簪が小間物問屋主人・清之介の「遠野屋」で売られていたことを知る。因縁ある二人が再び交差したとき、事件の真相とともに女たちの哀しすぎる過去が浮かび上がった。生きることの辛さ、人間の恐ろしさと同時に、人の深い愛を「バッテリー」の著者が満を持して描いたシリーズ第二作。

★どうか、幸せになってほしい。信次郎も清之介も、伊佐治親分も。架空の人物のはずなのに、本気で願ってしまう。これも、「夜叉桜」が胆力を秘めた物語だからこそだ。
ひとがひとであるかぎり、孤独からは逃れられない。運命と意志の狭間で、もがくしかない。だが、孤独を超えて結びつきあい、希望を見いだすことができるのもひとなのだ。すべての登場人物の生と死が、私たちの行く道をほのかに照らしている。この解説に見事に納得してしまう。
 



心星ひとつ  みをつくし料理帖

高田 郁     兵庫県宝塚市生まれ。中央大学法学部卒。2007年、「出世花」で第2回小説NON短篇時代小説賞を受賞し、作家デビューする。

酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の楼主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていたつる家の料理人として岐路に立たされた澪は、決断を迫られる事に・・・(第二話「天つ瑞風」より)。
野江との再会、小松原との恋の行方は!? 「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、待望の第六弾!!


★娘より随分前に読み終わったと言う、時代小説が送られて来た。先ず手にした本が心星ひとつ、途中より人間の心のひだが胸に響き涙が溢れ出る。娘に言うと順番があり、第一弾から読むものだと “ハハハ”  まあ良いか感激したんだから・・・。