Nonsection Radical

撮影と本の空間

最後に燃える

2009年12月03日 | Weblog
某月某日
昨日ユザワヤに行ったついでに東急ハンズにも立ち寄り、ハクキン懐炉の換火口を買った。
火口とはベンジンが気化するところで、そこでガラス繊維に吹き付けてある白金の粉が触媒になり熱を発する。
長い間にガラス繊維が熱で劣化するのと、白金が汚れて触媒作用が低下するため、定期的に交換が必要なのだ。
今年使い始めて去年より火のつきが悪いので、交換部品があれば買っておこうと思っていたので、ハンズに行って訊いてみたらあったのだ。

ところがである。
火のつきにくくなった火口くんが、役目交代を察知したのか、急に頑張り始めたのだ。
今朝もベンジンを入れようと、外套(死語)のポケットに入れておいた懐炉を取り出したところまだ暖かいのだ。
24時間燃え続けている。
普通は12時間ほどしか燃焼しないのが倍である。
これは頑張り始めたとしか思えないでしょ?
燃焼中は火口が熱いので燃料が継ぎ足せず、燃料を会社へ持って行き、火が消えたら補給する事にした。
こういう時にはジッポの缶入りオイルを持って行く。
ジッポのオイルはニオイもなく燃焼力も強いのだが、お値段も高い。
だからイザという時にだけ使うのだ。
普段はベンジンだ。
ハクキンベンジンは高いので普通の懐炉用ベンジンを使っている。

25時間燃焼した。
そこで燃料補給をして再び点火したのだが、やはり火つきが悪い。
というより全然つかない。
ガンガンとライターであぶってやっとついた感じで肩口、腰、オマタと順番に暖める。
どうやら燃焼時間が延びたのは、触媒作用が弱ってしまったからのようだ。
いつものように熱くならない。
ホンワカ暖かい程度だ。
むしろこの方が気持ちがイイ。
普段は汗ばむほど局所的に熱くなるのだ。
しかし交換火口を買ったので、選手交代としよう。
もちろん何かの時のために古いものも保管しておく。
何かの時など来ないのだが。
コメント (4)
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