Nonsection Radical

撮影と本の空間

テレビは報道機関じゃない

2009年12月15日 | Weblog
某月某日
うどん屋で昼食を食べていると、店内のテレビでは「ワイドショー」が流されていて、鳩ぽっぽ内閣をアーだコーだと騒いでいた。
出演者も内容も低レベルなものなのだが、いかにも放送局側で「どーせ、こんな時間に見ているヤツらには難しい政治の話などわからないし、興味もないだろうから面白おかしく取り上げよう」という意図が見えるのだが、ちっとも面白くもおかしくもないのだ。
結局番組を面白おかしくする能力が放送局にはない事だけがわかった。
そもそもテレビ局には「取材力」などない。
取材というのは、現場に行って映像を撮り、そこで当たり前の事を音声で伝えるだけだと思っているからだ。
また、そうしたからといって「事実」を伝えているわけでもない。
意味のない絵と声を流しているだけの場合も多い。
もう少し頭を使って話題を作り出す事をしたらどうなのか?
新聞の記事をそのまま伝えても仕方ない。

例えば、小沢闇将軍が、自治体の陳情を民主党の県連を通して一元化するという事を決めたのだが、その意図がどうもハッキリしなかったのだが、先日の朝日新聞に「知事の陳情 異変」という記事が掲載された。
官僚出身の自民党系知事達がダイレクトな陳情が出来ずに困っているという内容だ。
「こういう意図だったのか」と思った。
つまり官僚出身の自民党系知事の「チカラ」というのは、中央への太いパイプによって予算や公共工事を持ってくる事だった。
その「政治力」によって知事の座を保っていたのだが、その力を封じられたわけだ。
さすが選挙対策のオザワ!
地方でも自民党の力を削ぐ作戦だったのか!
と、satoboでもこんな「物語」を作れるわけですよ(笑)。
どうしてテレビで出来ない?
知事達に取材して困った顔を撮り、面白おかしく番組が作れるでしょうに。

また鳩ぽっぽ内閣の支持率がこのところ低下しているというのも、つまらない番組で騒いでいるだけだから、それを見た人が民主党は立ち往生していると思うからなのだろうが、そもそも自民党政権ならこんな事はなかったのだから仕方ない。
予算も何も考えずに通すだろうし、普天間基地の問題だって再考したりはしない。
つまりもう一度考え直す事をし始めたから混乱しているのだ。
そういう考え直しをするために民主党に投票したのだから、困難な問題で立ち往生していても支持を取り消す理由にはならないではないか。
それとも様々な自民党政権の「垢」が簡単に取れるとでも思っていたのか国民は。

普天間基地の問題だって、現在報道されている事が正しいとしたら、1995年の沖縄少女暴行事件の「おわび」として普天間基地からの移転を決めたのだから、アメリカは「罪」の意識があるのならさっさと出て行けばいいのだ。
その海兵隊が移転する予定のグアムであるが、現在ではなぜか普天間基地移転先建設とセットで語られているが、これもおかしな話で、いつのまにか「少女暴行事件」の話は消えてしまっている。
また、沖縄・宜野湾市市長がグアム移転はすでに決定された事で、辺野古に代替基地を作らなくても数年先に海兵隊の大部分はグアムに移転する予定だと訴えている。
もちろんテレビ(沖縄を除く)ではこんな事は放送しない。
グアム移転費用の約6割を日本の税金でまかなうのだが、それに群がる怪しげな企業や有名企業の姿をなぜテレビは面白おかしく追わないのか?
本来、普天間基地の代替え施設をアメリカは求めていなかったのだが、なぜか日本側が提供すると「言い張り」、辺野古周辺で建設予定を立てたのだが、予定通りに行くと数年で海兵隊はグアムに行き、使用目的のない「基地」が残されるのだけれど、その建設予算が約5000億円。
そこに群がる怪しげな企業や有名企業をなぜテレビは面白おかしく追わないのか?
ネタはたくさんあるのに。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする