昨晩、ボーンボーンと花火を打ち上げる音が、
静かな暗闇をついて我が家にも聞こえてきた。
〇〇KK、恒例の花火大会らしい?
近くに住む小6の女孫も、たぶん花火見学に出かけたことであろう。
そんな想像をしながら、妻と二人でしばらく耳を澄ました。
昨年の今頃は、我が家に一泊し暗くなるのを待ちかねて花火して、
庭先を煙でいっぱいにしていた。真剣なまなざしで、線香花火の先端を見守る孫たち。
来年は、どんな時間を過ごすことになるのだろう?
昨年、103歳で義母が亡くなった。今年は、新盆を迎えることになる。
義母をはじめ先祖が迷うことなく我が家に届くように、と、早速高灯篭を設置した。
お盆になれば、ササ竹にスギの葉などで仏壇の前に盆棚を飾った。
ごく最近まで、といっても我が家では義父が健在であった時までのこと。
そんな風習は、もう見られなくなった。
少し寂しい気もないではないが、器用に作れる自信もない。
今できる、精いっぱいの盆棚で先祖の霊を迎えることになる。
ご先祖様も、わかってくれるであろう。
ご先祖様を迎える準備が整った