里山の移ろい

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祈り

2016-11-03 19:57:48 | 日記

けあらし

どうしても、行ってみたいと思っていた被災地訪問、

気仙沼、石巻などの浜通りを行くと、まだまだ工事のダンプが列をなして走っていた。

9月1日のこの日、岩手県に入ると間もなく小雨が降り出す、あいにくの空模様。

雨の中、県道を気仙沼へ向かう。私にとっては、初めての道である。

40年前、行ったことがあったが、記憶が断片的である。

 

気仙沼のホテルから見る海は、何もなかったように静かであった、が、

高台のホテルの2階が露天風呂。ここまで、津波が来たというから信じられない。

漁船の明かりがともり始める(ホテルの窓越しに)

 

翌朝、けあらしであろうか?

朝日が昇る直前

 

大川小学校

お参りの人たちが2~30人ぐらいいたであろうか。

中には、徳島県からも6人、2度目の訪問だという。

2年前に、南三陸の防災庁舎。

今回は、大川小学校にお参りすることができた。

周りは何一つなく、鉄筋コンクリートの学校が無残な姿をさらけ出していた・・・・・

山を後ろに慰霊塔が建てられ、周囲は砕石が敷き詰められていた。

慰霊塔には、この学校で亡くなられた生徒、先生、

そのほか、この地区で亡くなられた方々の名前も・・・・

ナミアムダブツと祈るだけであった。

 

地形を見ると、真後ろに山。

500m位離れたところに、北上川にかかる橋。

裏山に上る選択しはなかったのだろうか?

いかにパニックになっていたとしても・・・・

誰が悪いとか、良いとかでない、

ただ言えることは、子供たちは先生に従うだけ、

選択権はなかったのではないか…

そのように考えると、先生方の判断が遅れたのではないか。

裏の山は、橋に向かうよりもまじかにあり、

子供たちが常に上って遊んでいたという。

 

津波は想定外、と言えばその通り。

だが、自然界であろうと何であろうと、

人生想定された道を歩むことは少ない。