けあらし
どうしても、行ってみたいと思っていた被災地訪問、
気仙沼、石巻などの浜通りを行くと、まだまだ工事のダンプが列をなして走っていた。
9月1日のこの日、岩手県に入ると間もなく小雨が降り出す、あいにくの空模様。
雨の中、県道を気仙沼へ向かう。私にとっては、初めての道である。
40年前、行ったことがあったが、記憶が断片的である。
気仙沼のホテルから見る海は、何もなかったように静かであった、が、
高台のホテルの2階が露天風呂。ここまで、津波が来たというから信じられない。
漁船の明かりがともり始める(ホテルの窓越しに)
翌朝、けあらしであろうか?
朝日が昇る直前
大川小学校
お参りの人たちが2~30人ぐらいいたであろうか。
中には、徳島県からも6人、2度目の訪問だという。
2年前に、南三陸の防災庁舎。
今回は、大川小学校にお参りすることができた。
周りは何一つなく、鉄筋コンクリートの学校が無残な姿をさらけ出していた・・・・・
山を後ろに慰霊塔が建てられ、周囲は砕石が敷き詰められていた。
慰霊塔には、この学校で亡くなられた生徒、先生、
そのほか、この地区で亡くなられた方々の名前も・・・・
ナミアムダブツと祈るだけであった。
地形を見ると、真後ろに山。
500m位離れたところに、北上川にかかる橋。
裏山に上る選択しはなかったのだろうか?
いかにパニックになっていたとしても・・・・
誰が悪いとか、良いとかでない、
ただ言えることは、子供たちは先生に従うだけ、
選択権はなかったのではないか…
そのように考えると、先生方の判断が遅れたのではないか。
裏の山は、橋に向かうよりもまじかにあり、
子供たちが常に上って遊んでいたという。
津波は想定外、と言えばその通り。
だが、自然界であろうと何であろうと、
人生想定された道を歩むことは少ない。