ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

210617 久しぶりの顕微鏡 水槽の緑の糸はサヤミドロでした

2021年06月17日 | 生物
グッピーが増えて、水草から青い糸状のものが伸びている。何これ、苔じゃないの?
・・・という声を聴いて、緑藻類のアオミドロかな? と思ってもらって帰ることにしました
糸状体が分岐しないところはアオミドロと同じだけど、
引っ張ると絡め取りにくい、もやっとして弱い感じ、なんだろう?
 
 
結論として
サヤミドロ類・サヤミドロ属の一種と考えました。
葉緑体が螺旋状ではないのでアオミドロの仲間ではない
非常に多種あるとこのことでこれ以上は同定できません
造精器・造卵器、細胞の端(連結部)の頂帽、は観察できませんでした
 
在職中は糸状の緑藻はみんないっしょくたにアオミドロの仲間と呼んでしまっていました・・・今更ながらサヤミドロを認識しなおしました。
改めて、顕微鏡のぞいたり本(実習書)を読んだり楽しい時間でした
 
細胞分裂するところでしょうか?
葉緑体がらせん状でないのでアオミドロとは違うようです

携帯・スマホで写真がとれますよ・・・と言い始めたころ退職したので、そうそう写真撮れるよ・・・と思い出して、ほんとに久しぶりに写真を撮ってみました、楽しい
 
そういえば、ミクロメーターもあったはず、接眼レンズのどこに入れるのか忘れているしまつ、観察してみました
ざっくりと100倍では1目盛り10㎛で、400倍で2.5㎛だったと、思い出して、
そういうこともおぼろげな記憶になってるな・・・とわれながらおかしくなる

100倍 ざっと、縦50~70㎛ほど

100倍 横20㎛ほど
ほかにも、もっと細い緑藻類が絡んでいます
400倍 ちぎれた端
400倍 頂帽が属の特徴ということで、探してみましたが、確認できませんでした


どちらも400倍
発芽したてのものと思われます
 
 
 
参考:① 顕微鏡で見る自然のふしぎ③ 微生物の世界,学研,1976:77.80
② 藻類学 実験・実習 講談社サイエンティフィク,2000: 66
極地研HP 昭和基地のサヤミドロと水槽のものが同じと思えませんが、サヤミドロ属の特徴の説明がくわしい
④いくつかのサイトで、田んぼにサヤミドロが増えることは歓迎されており、水面を覆うことで雑草の発生を防ぐ、刈取り後は漉き込むことで緑肥となる・・・などの記述がありました
 
 
追記:
*水槽にサヤミドロが発生すると水草の成長を妨げる。発生・成長したのは、日照(照明)時間が長かった。グッピーが増えた為などで底面の砂が汚れて冨栄養になっている・・・と考えます
*グッピーが増えたのは、新しく入れた水槽の葉が細かくて、幼魚の隠れる場所が出来たからと思われます
 
・・・サヤミドロをいただいたところへ以上ご報告しました


最新の画像もっと見る