3/17咲きすすんで満開になった源平枝垂桃
ざっくりと、上の方が白い
同じ枝でも白と桃が咲いているところがあり
白花に桃色が入っているのもある
ライトアップされて、観賞してるとざわざわする
同級生に写真を送ったら、早稲田大学通りに源平桃の並木があると教えてくれました
白・桃・紅に咲き分けたモモが並んでいるとのことで、ぜひ見てみたいものです
源平は、源氏の旗が白、平家が赤だったことによる。
小石川植物園には、ウメの源平咲き ‘おもいのまま’という品種を見ることができる。
サツキやツバキ、オシロイバナにも咲き分けたり1輪の花に色が注した品種がある
接ぎ木で咲き分けを作ることもできる
おとといと同じメモなのだけれど・・・
日本植物生理学会には、一般の人からの疑問・質問に、専門家・研究者が答えている頁があるが、結論としては、咲き分ける仕組みはモモについてはわかっていない(2016年時点で)
アサガオやキンギョソウでは易変性変異が知られている。トランスポゾン・移動する遺伝子が色を作る反応の酵素の遺伝子に入り邪魔したり、出て行ってまた発色したりするのだそうだ。もともとが白で、色素を作れるようになったその反応経路を邪魔されると白になり(先祖がえり)、再び色素を作れるようになると桃色になる。その現象が、木の元の方で起きるか枝の先の方で起こるか、1つの花の中で起こるか・・・そういわれると、この木の下の方は桃色のモモで、途中でトランスポゾンが侵入して先祖返りして白い桃になったように見える。
けれど、そういう現象・易変性変異に似ているけれど、モモでは桃色の色素アントシアニンの合成を制御する遺伝子にもアントシアニンを液胞に運ぶ遺伝子が斑入り花で変異してはいるもののそこにもトランスポゾンの移入・離脱は確かめられていない。
突然変異によって咲き分けているのはキメラという。一つの花の部分的に色が違うのは区分キメラ、幹・枝・花、突然変異がどこで起こったかで咲き分ける。モモはこれでもないそうだ。
源平桃の咲き分けの根本原理はわかっていないようだ。
参考: 現代いけばな花材事典p.676 なぜ同じ木に2色の花が? 日本植物生理学会・ハナモモの花の色