ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

罪な御馳走。

2009-12-23 | 

私たちは 魚を飼っている。

ミッキーマウスプラティの全滅後は ソードフィッシュとかいうやつ。

オスは尻尾の先が長くて その先っちょが黒くなってる。

メスはALLオレンジ色。

それなりに繁殖しているので なかなか愛着もある。

 

餌は たいてい「ま」さんが与える。

耳かきで数杯。ほんのちょっとだ。

 

こないだ「ま」さんが出張でいなかったので 私が餌やりをしなきゃいけなくなった。

 

しなきゃいけない、という義務感が優先してる感じではない。

だって、私も とっても可愛がってますもの。

 

でも、

手元が狂った。

 

ものすごく大量の餌が 水面にうわわわぁぁぁぁぁぁ~~~~~って 広がっちゃった。

掬おうと思って あわててごみ取りネットを用意して戻って来たときは

水槽中に拡散していた。

雪が降ってるみたいだった。餌は茶色いけど。

 

お魚ちゃんたちは いまだかつて体験したことのない御馳走の雨アラレに

狂喜乱舞で

夢中でパクついていた。

 

かなり見ごたえがある光景であったので 

つい、

ごみ取りネットの使用を控えて、いや、忘れてしまった。

一生に一度くらい こういうことがあっても良いかもね~~ぐらいの軽い気持ちだったかも。

なんていうの?サンタクロース?ちょっと早いけどクリスマスプレゼント?

 

 

で、

翌日 戻った「ま」さんに 「昨日は餌をやりすぎちゃったから今日は少なめで」とリクエストした。

「ま」さんはちょっと物足りなそうだったけど たぶん その通りにしたのだと思う。

 

で、で、

翌々日、

水槽内の様子がおかしい。

いつも一番 がっついてるやつが 

餌をまいても じーっとしている。

そして、中っくらいのやつが 一匹 お亡くなりになっていた。

 

「ま」さんは『変だ 変だ 心配だ~~』と繰り返している。

どのように変なのかを解説してるけど

その背後で 

私の脳内では 

雪のように舞う無数の餌の中を

「食べても食べても無くならないって夢のよーだぁ」とばかりに

はしゃぎながらむさぼり食らう魚たちの映像がエンドレスで流れていた。

 

これを書きながら 小学校の時クラスで飼ってたジュウシマツが死んだとき、先生が

『食べすぎが原因だ』と言ってたのを思い出した。

 

あぁぁ・・・・