繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

日産 蓼科 雪上試乗会

2016-02-08 10:41:50 | 日記
1月末に蓼科で行われた「日産雪上試乗会」に参加してきました。


ただ、予定されていた女神湖上のコースは、暖冬で氷が十分な厚さにならず中止され、一般道での雪上走行になりました。
その一般道も元々雪が少ない上に除雪されているケースが多いので、雪が残っている道を選んでの試乗となりました。

まずは、JUKE NISMO RS。
ジュークは2010年、小型SUVマーケットに遊び/楽しさやオシャレ感コンセプトの先駆者として発売されました。
この小型SUVマーケットには、スバルXVやトヨタRAV4、ホンダヴェゼルなど、多くの車種が上市されています。
いずれも真面目に作られたキチンとしたクルマ達で、SUV/クロスオーバー等のクルマにしては、遊び/楽しさやオシャレ感が少ないと思うのですが、この方が街乗りには似合うし一台でこなす様々な使用シチュエーションを考えると、まじめにカッコイイスタイルになるのでしょう。

ジュークのサイドビューでは、現在のSUVの多くが採用しているクーペ風のスモールキャビンとガッチリとしたボディと下半身という構成になっています。


それでいて、リヤ席の乗降時の頭上クリアランスも問題なく、さらにフロントウインド視界も良く、この試乗日のような快晴時には青空を満喫しながらのドライブが出来ます。

また、ヘッドライトの上部や少しボンネットも見えて見切りの良い視界となり、運転しやすく、しかもボンネット上を写り込んだ景色が流れるので、運転しているという感じが伝わってきて、気持よく快適なドライビングができます。


先進と言えば、トンガッたヘッドライトやテールライトは、今頃他社の多くが採用するようになってきています。


このようにJUKEは先進的でかなりの意欲作だと思います。


これをセカンドカーとして、別荘に行く生活をしてみたい。

既に、発売から5年ほど経っていますが、街中でそれ程見かけるわけでなく新鮮な感じで乗れます。
この「賛否両論ある」スタイルも、ちょうど時代が追いついてきた感じですしね。


その後、MARCH NISMO SとNOTE NISMOに試乗しました。

どちらも、素性はスモールコンパクトで普段は街乗りの足として、時々遠出のような使われ方をするクルマで量販車です。
つまり、限界性能や乗り味は期待出来ない?
しかし、今回より滑りやすい雪上で試乗してみて、これらのクルマのバランスの良さに驚きました。

試乗会に参加していた日産自動車の実験系の責任者に聞くとやはりNISMOはかなりしっかりと手が入っているそうで、スモールコンパクトの「街乗りの足、時々遠出」のような使われ方以上のことを考えて開発されたということです。
やっぱり手間暇かけると良いけど、その分価格は上がり、世の中うまくいかない、と言うか、いっていますね。

次に、試乗したのはX-TRAIL HYBRIDです。

考えてみたら、この「エクストレイル」という名前は「本格的っぽく」て良い名前ですよね。
名前だけで「タフ」なイメージがします。
「ポチ」といえば犬、「タマ」といえば猫、みたいな連想で言うと、「エクストレイル」といえば山河を駆け巡る的な・・・。
だいぶん販売にも好影響しているのでなないですかね?


左側が凍りきらなかった女神湖

ALL MODE 4X4-iと呼ばれる、様々なハイテク制御があり一般道でいきなり凍った路面や雪があっても、道交法を守ってキチンと走っている限り、全く何も起こらない安心安全なクルマです。

次に、付け足し的に、スカイラインとフェアレディZというFRモデルにも試乗しました。


「数々の走行支援技術(ハイテク)」の無い時代には、こういう高馬力FRは雪上や氷上ではどうにもこうにも、お尻振りまくりのセクシー車?でしたが、今ではで驚くほど安心安全に走ってくれます。
雪上での急坂の登坂性能は流石に4WDに譲りますが、一般道では殆ど同様に安心安全に走れるようになりました。
そういえば、スタッドレスの性能も格段に向上していますしね。
技術進化は、特にIT進化は、本当に安心安全に寄与していますね。


この様に、雪上走行でも羽目を外さないかぎり、最近のハイテク車はFR/FF/4WDなど駆動方式に関わらず、一般公道では全く安心安全に走れるようになってきました。
ガソリン代も安くなっていますし、スキーなどウインタースポーツ目的だけでなく、ノンビリと温泉絡めて雪景色を楽しみに行くのも良いかもしれませんね。