繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

自動車のチェーンの功罪

2018-02-19 11:45:31 | 日記

1月の末に、東京でも大雪が降って交通網が混乱した。

私は、スタッドレスタイヤを毎年はいている。12月から3月末をメドにしている。

1月の末の大雪の時は、クルマで杉並区から環八を通って神奈川県の町まで、クルマで出かける用事があった。

出かける前のテレビで、東名は通行止めで、国道246は多摩川の橋の上で渋滞しているのが確認できた。

覚悟を決めて、家を出てグーグル・ナビを確認すると第三京浜を通るルートがオススメ経路だった。

第三京浜は通れるのだと思って、渋滞の環八を行き第三京浜の入り口までやっとのことで来たと思ったら、第三京浜も通行止めだった。グーグル・マップでは通れることになってたのに・・・。

それからが、大変で、いわゆる裏道・・・申し訳ないが、山坂の住宅街も通り抜けて、神奈川県の町まで行ったが、途中で捨ててあるクルマを多く見た。スタックして置き去りにしたクルマだと思う。

また、スタッドレスタイヤをはいていないクルマも多く見かけた。

チェーンをはいているクルマは少なかった。

いずれにしても、神奈川あたりの住宅街は山坂が多くあり、このあたりに住む人にとって、普段雪がなくてもクルマのエンジンがうなるほどの坂道なので、大変だろうと思う。

しかし、このあたりのクルマは当然のごとく滑り止めは何かしら装着していた。

 

この日一日で雪は溶けず、家の周りでは2〜3日残っていたが、環八等の主要道路は直ぐに路面から雪は消えた。

 

しかし、その後に「大変なモノ」が2つ残った。

1つは、荒れた道路だ。

トラックのような大きな車両がチェーンを巻いて走った結果がメインの原因と思うが、道路表面のアスファルトが部分的に削れて、ガタガタ道路になっていた。

もう一つは、その削れたアスファルトがメインと思うが「砂埃」がすごくなった。

霧のように、先が見えなくなるほど、巻き上げられた。

これは、一週間程続いた。

いまでも、3車線の一番左側を車幅の大きいクルマが通ると、路肩近くにたまった「砂埃」を巻き上げる。

これは、健康に良いはずがない。

元々、スパイクタイヤの禁止はこの砂埃によるものだった。

雪がなくなってからも、チェーンのままジャリジャリと音を立てながら走っているクルマは意外とあった。

その中で多く見たのが、宅配便のクルマだ。

多分、細い道に入ると雪が残っている道もあることから、安全のためにということではないかと思う。

その考え方は間違ってはいないが、雪が溶けてアスファルトが出ている道路で、重量の重いくるまがチェーンを巻いて走るとどうなるか・・・。

 

これは、スパイクタイヤと同様にチェーンの使用を禁止するしかないと考える。

代替としては、ゴムチェーンだろう。これも、色々とネガティブな事はあると思うが、チェーンは絶対にスパイクタイヤ同様にいけないと思う。

 

1月末の雪の後、環八近くに住む人の家には多くの砂埃、粉塵が舞い降りて、洗濯物なんて干せなかったことだろうし、健康的にも注意されたことと思う。

また、この荒れた環八は税金を使って、期末に?補習工事をするのだ。

 

これでは、全く先進国でなく、恥ずかしい。

古い法律や習慣は、改めるべきと思う。

日本は、クルマ関係の法整備やドライバーのマナーが遅れていると常々感じている。

せっかくのおもてなしの文化があっても台無しだ。