繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

TESLAのAutopilotと日産セレナの同一車線自動運転技術

2016-09-02 09:27:50 | 日記

最近、日産セレナが発売されたが、「 同一車線自動運転技術。プロパイロット。」なる装備を「ミニバンクラス世界初」として搭載した。

高速道路での、単調な“渋滞走行”と長時間の“巡航走行”。セレナのプロパイロットは、この2つのシーンで、ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御。高速道路の運転で感じていたあのイライラやストレスが大幅に減るので、家族でのロングドライブが、これまで以上に楽しみになります。

というのが、謳い文句だ。「自動運転」をセールスポイントとしている。

また、ご存知のTeslaもAutopilotと言っている。

勿論、これらは「本当に自動運転」出来るものではない。但し書きがある。

このことに関して、ユーザーはどうしても「自動運転」なら、本当に自動運転出来ると誤解するから、過大広告的なのではないか? また、メーカーはもっと詳しく説明すべきだとか、様々な意見がでている。

確かに、普段クルマのことなんか考えていないユーザーがキャッチフレーズ的に「自動運転」と聞けば、誤解してしまうこともあると思う。

 

しかし、こういうことは、法律で縛ったり、行政でなんとか、など御上になんとかしろというのが日本にはあるが、その考え方が「法律を守っているから問題無い」という政治家を生み出しているのかもしれない。

世の中、生きる上で大切なのは、マナーだとか思いやり、おもてなし・・・法律は最低線だと学校でも親からも習った。

 

このジレンマを解消するシステムとして、良いなと思ったのは、AirB&BやUrberのシステムだ。

ご存知のように、AirB&BやUrberは個人の部屋・家・クルマで他人にサービスをするものだ。

昔なら、個人でやる場合は、そこにトラブルはつきものだった。

だから、例えばタクシーは、タクシー協会がありタクシーは許認可で、サービスを保証しトラブルも防ぐ。

賃貸の部屋やホテル旅館などもそうだ。

 

しかし、このAirB&BやUrberは提供者と利用者間で、トラブルは殆ど無いらしい。

それには、相互信頼感がうまれる仕組みがある。

 

まずは、法律ではなく、お互い人間としてマナーだとか思いやり、おもてなし・・などをコミュニケーションするために、悪いことをする気持ちにならない。

さらに、例えばUrberでドライバーのサービスに問題があった場合は、スマホから手軽にドライバーにこういう問題ありとスグに打ち上げられる。その情報でドライバーのポイントが下がり、そのポイントは公表され、次にサービスを提供しずらくなる。度重なると誰も利用しなくなる。

また、利用者も暴言をはいたりすると、提供者からスマホで簡単に打ち上げられ、最悪は乗車拒否できる。

 ヤフオクのシステムも近いと思う。評判の悪い出品者や購入者は避けられる。

 

この様に、提供者と利用者間で、お互いに評価できそれが公になれば、トラブルの元は激減する。

 

セルフ評価システムとでも言えば良いかと思うが、こういうのが様々なところで働けば、様々なところで働く世の中になれば、「法律を守っているから問題無い」という政治家も、「自動運転」という提供者と利用者感での誤解も少なくなると思う。

 

そうなると、お役所の人数も減らせる。

ということは、お役所発ではこういうシステムは出来ないから、AirB&BやUrberのような民間が先導し世の中変えて行けば良いと思う。

お役所やお役所に守られて、商売している人は勿論反対する。

 

AirB&BやUrberは後世からみれば、歴史の教科書で「エポックメイキングなことだった」となる確率は高い。