むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

近江鉄道が心配だ・・・・

2017-12-20 21:06:11 | 工場長の独り言

今日取り上げるのはこの話題・・・・

一部新聞によると滋賀県に路線を展開する近江鉄道は鉄道線の単独経営は困難・・・との報道がありました。近江といえば 西武グループ 創業者である 堤一族の御膝元の土地ですから 古くから西武鉄道との繋がりもあり、西武鉄道の古い車両が 今でも活躍している鉄道ファンにはお馴染みの鉄道線・・・。 沿線風景も素晴らしいうえ 元来歴史のある鉄道線らしく 趣のある立派な駅舎や鉄道設備を備えています。

とはいえ 言い換えれば 設備の近代化が進んでいない、とも言える訳ですが、個人的には親会社であった西武グループの経営陣が刷新された事も一因なのかな・・・?なんて事を思ったりするのです。 なんせ今では堤さんの影さえない西武ホールディングのこと・・・・さすがに近江鉄道を支援する理由など無いのでしょうから・・・・。

近江鉄道といえば 早くから合理化に着手していたのも事実・・・・。 全線電化区間であるものの 合理化を掲げて当時流行の富士重工製LE-カー( レールバス)を導入して運用したりしましたが このレールバスには色々と不具合もあったようで その後 僅か10年で引退する羽目になってしまいました。 何といっても通常の電車と比べて車体が軽量過ぎるため 走行中にレールの錆が落ちない事から信号系の軌道回路が機能せず 踏切が作動しなかった、なんて事がニュースになっていたのも今となっては懐かしい想い出?です・・・。 本当にこんな話があったんですからね・・・。

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そういえば 近江鉄道 彦根駅構内にある 鉄道ミュージアム鉄道資料館に展示されていた電気機関車について 随時解体するとの話題が出ていてビックリしました・・・。 近江鉄道からのリリースによると 「機関車の老朽化により・・・」という文言がありましたが、これもこの一件と絡んでいるのかしら・・・? まずは先行して凸型のED31形から解体するとの事でして・・・・ツイッターを検索していたら 本日現在、彦根駅の現場に重機が搬入されたとか・・・・早ければ今週末には 鉄屑になっているかもしれません。 歴戦のつわもの電機たちも 重機にかかれば あっという間に鉄屑なのですからね・・・・。 解体後は 鉄道ファン向けに解体部品を売って収益とするのだろうけど それはやっぱり寂しく悲しい事であります。

彦根駅構内に並んだ「つわもの」電気機関車たち・・・・

電気機関車の後ろには 既に廃車となっていたレールバスの姿もありました。

いずれも2008年10月の撮影・・・・。

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出張仕事で東海道新幹線に乗っていると 米原駅からヒョロ~っと伸びる単線が見えてくる・・・・これが近江鉄道 本線。 それでも 米原駅に近いところでは 路線の立体交差工事が完了していて 「おお、近代化されているな・・・!」なんて事を思っていたのですが やはり現実は厳しいのでしょう。 近年は西武鉄道から大量の?中古車両を購入・・・、素人目にも 「そんなに購入してどうするの・・・?」などと思ったものですが 彦根駅には車両新造も可能な自社工場を保有している事から これらを地道に整備して運用に充当してきたのはご存じのとおりです。 

そもそも 近江鉄道が生き長らえてきたのは セメント輸送といった貨物取り扱いがあったからでしょう。 その貨物輸送が廃止された後、今までやって来れたのは ある意味奇跡なのかもしれません・・・。

 ともあれ 由緒正しき歴史ある近江鉄道・・・・今後の推移に注目したいところです。