人が集まって同じ目的を持って仕事をするのが企業です。ところが毎日、朝 顔を合わせる場合、いきなり仕事の目的に関する話を始めることはまずありません。最初に互いの姿を確認した際、言葉や身 振り、あるいはその両方で互いに相手の存在を認め、言葉を交わすのが「挨拶(あいさつ)」です。
挨拶の言葉は、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」などと言いますが、挨拶は地域、集団、職業、年代などにより異なる挨拶の言葉が存在し、場合によって天候を言う場合があります。
「きょうも暑いですね」に「夏が暑いのは当然です」などと言おうものなら、煙たがられます。言葉はTPOに応じて使い分け、それは万人に共通して興味のある話題ですから、「暑いですね」と、オーム 返しが普通です。
これら全ての挨拶は、人間関係を構築する基本、スタートであって、忘れている人が多いのにあきれます。
仕事が終わって別れる場合も一定の決まったやり取りが行われ、これも「挨拶」です。挨拶は人間関係を作るスタートであり基本です。ところが、再就職を支援していて最も気になるのは、子どもの頃より学んだはずの「挨拶」ができていないことが多ようです。
再就職を目指す人に、「なぜ、前の会社退職したのですか?」と本心を尋ねると、「人間関係が悪くなって・・・」と返ってきます。もちろん、このまま面接で答えようものなら採用する企業などありません。対人関係の構築のスタートは、どの様な挨拶ができているかで、信頼関係が決まります。
仕事を始めるにあたって挨拶は、人から信頼を得るスタートで、基本なのに忘れている人が多いのにはあきれます。