定年後の人生に花咲かせよう!

明日を生きるために きょう1日を大切にする 青春を忘れない

再就職のテクニック・コネ&ツテ

2024年12月27日 | 仕事

 日本や韓国の企業(役所も含めて)が人を採用するには、定時採用が一般的で、日本では4月に建前上「学業成績など試験をして実力があるものを採用する」としています。そして、まだ学歴社会の名残があって、有名校を卒業した人から採用する傾向にあり、日本で一流企業に入社すれば、そうでない企業と比較し、特権のように生涯賃金で圧倒的な差がでます。

 一方、中高年者の再就職は、一般的に大量採用は少なく、ポストの穴埋めや人材補充というチャンスに恵まれなければ採用の機会は少ないのです。高条件(本人にとって都合の良い条件)の企業は、ハローワークへ通ってもなかなか見つけることができない人もいます。

 定年退職し再雇用を薦められても、元部下の下で働くのは抵抗があり、他社に就職することにしても、再就職するには新卒と違って職務遂行能力次第で、仕事経験がなければ全く仕事から離れてしまう人もいます。

 そこで中高年者が再就職するに登場するのが「コネ」探しです。いや、コネをつくることです。コネには保証人のような力が働いて、海のものとも山のものとも分からない人を採用するに「安心感」を得ることができるのです。

 高条件の公募企業へ入りたければ、中高年者の再就職にとってコネをつくることも実力で、コネをつくることから始めなければ競争には勝てません。自分を売るには、物品の営業活動と何ら変わらないのです。

 企業によっては、公募が出て直ぐ問い合わせると、即座に「ありがとうございます、既に決まりました」と、どうやらコネで採用する人を募集前から決めていたようで、何らかの理由で公募したようです。

 過去には新卒でさえコネが通用する時代があり、有名タレントがテレビ局へ息子を入社させた報道もありました。

 それでは、コネをつくるテクニックをセミナーで話そうとしましたが、公平・平等が建前の役所が主催するセミナーでは不向きのようで、コネは悪いイメージがあり、何としても好条件の再就職先を探すよりも、早く再就職ができる手法が優先しています。

 

 

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組織のトップが交代するときは・・・

2024年12月15日 | 仕事

 韓国の国会では、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領弾劾の議案が可決され、大統領選挙になるのか、再びユン大統領が復帰するのか・・・・。そして今年は日本の首相も岸田氏から石破氏に交代したばかり、さらに来月はアメリカ大統領がトランプ氏になることで、日米韓の関係が注目されます。

 トップが交代すると言えば、三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)は、来年4月からの新首脳人事を発表する見通しとか、そしてサントリーホールディングスの社長は新浪剛史氏から創業家出身の鳥井信宏氏に交代するとか、さらにオリックスの社長は井上亮(まこと)氏から高橋英丈(ひでたけ)氏に交代するようです。

 トップは組織に対して圧倒的な影響力をもちます。ある調査では、たった一人のトップが会社の利益の約3割に影響を及ぼしているといいます。したがって、トップや上司が交代したときは、現場がトップに働きかけるチャンスでもあるわけです。それが強い組織の秘密なのかもしれません。

 交代したトップは、今までとの「違い」を組織に持ち込むことでしょう。「違い」だからこそ、組織の新陳代謝、変化促進も進みますから、「違い」を理由に恐れを抱く、あるいは批判や対立、そして逃避していては、組織の発展はありません。

 トップは、自らの考えやビジョンを伝えますから、現場も、どんな「思い」と「志(こころざし)」で日頃の仕事に接しているのかについて、伝えるチャンスが生まれます。双方の背景や考えを交わせば、変化する未来への新たな構想も生まれるものだと思います。

 このように考えると所属する組織も、トップの交代は双方の関係性の基盤を築き、両者の間で新しい状況、新しいストーリーを生み出していく絶好のチャンスだと思います。

                                 

 

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選択と決断

2024年11月15日 | 仕事

 第2次石破内閣が発足しました。大臣3人が入れ替わり、他の大臣は留任でした。与党(自民・公明)が過半数を維持できず、特に自民党が大幅に減った今回の衆議院選挙、「政治とカネ」についてマスコミが政党支持率の世論調査を繰り返し報じて、判断資料にと有権者サービスが続きました。

 支持する政党、支持しない政党と、明確に選択している人は問題がないのですが、「どちらかといえば支持する」あるいは、「・・・・支持しない」と選択に迷っている、あるいは選択すること事態に迷って「ええい!無党派の選択」ということになって、「選挙には行かない」という判断をした人もいたのでは・・・・。

 野党の党首の顔ぶれを見ても、温厚な人柄が多くて各党の政治課題そのものも極端な差はなく、「選択し難い表現で」全部与党ではないかと錯覚しそうな衆議院選挙でした。

 毎日の暮らしの中で、時には「ここ一番の勝負」と選択を迫られることがあります。過去を振り返ってみると、進学や就職、あるいは結婚など、人生の節目では誰しも否応無しに選択を迫られ、判断しなければならないことがあります。

 職業の選択をする場合、「何がしたいか」「何が出来るか」など、判断に迷う人のために、何か役立つことはないかと就職相談やセミナーを担当し、年度内を頑張ろうと思います。

           

                                名古屋女子マラソンを撮影

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職能・資格・免許

2024年11月11日 | 仕事

 「職能(職務を遂行する能力)」は、企業の中などで、職業が受け持つ一定の役割が果たせる能力を言い、知識や経験に基づいて蓄積される仕事の能力を言います。

 職能に基づいて、働く人の職務遂行能力をあらかじめ定めたランクに当てはめて支払われる賃金を職能給と呼んでいて、仕事の能力を決める具体的な手段として、資格や免許などで現すこともあります。

 「あなたに、そんなことを言われる資格はない・・」とか「大人になる資格はないな・・・」など、立場などの関係で、叱り飛ばすような言い方をする場合がありますが資格ではなく、ここで言う資格とは「人としての資質のこと」を言います。

 自動車免許のように持っていなければ公道を運転できません。なしで運転すれば道路交通法違反です。高度経済成長時代が始まった頃、就職に有利な資格は、「大学を卒業」していることでした。当時は卒業者数が少なかったのです。高学歴社会となったのも、その影響を大きく受けて来たものと思います。

 免許・資格を取得するには時間とお金がかかり、目ざす職種に必要なものを見極めて取得することです。就職条件に資格取得が付いている場合を除き、事前に持っていれば何でも役立つだろうと取得しても、職種によっては役立たないこともあります。

               

 免許や資格は仕事に使って初めて有効で、新卒採用時の免許・資格は重要視されないことが多く、資格を有してから一定水準の実力(職能)を備えてこそ1人前でしょう。

                 

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生涯現役とは

2024年11月07日 | 仕事

    高年齢者雇用安定法が改正され、令和3年(2021年)4月1日から施行されました。この改正により、労働者の雇用について65歳までの雇用確保義務に加え、70歳までの就業確保措置をとることの努力義務が追加されました。

 定年の延長に伴って、「生涯現役」という言葉がよく使われていますが、生涯現役で働き続けるということではなく、生涯現役で生きていくという意味で、その生き方は、社会とのかかわりを積極的に持ち、自立して自らの力で、前向きに生涯を現役で生きていくということです。

 生涯現役でいるためには、「健康な体」「社会とのつながり、雇用・就業機会の確保」「生きがい」の3つが欠かせません。生涯現役とは、かつての年寄り、老人、といわれていた世代の、価値観やライフサイクルとは一線を画した生き方をすることでしょう。

 10月に行われた総選挙では、各政党がそろって「賃金の引き上げ」を述べていました。労働人口(生産年齢人口)の減少で人の手が不足する一方、人件費の上昇、人材確保の激化などで、企業は採用戦略の強化と魅力的な職場作りが求められています。競争激化に伴って、優れた人材を見つけるため採用方法にも工夫が求められ、人事担当者の負担が増加し、求職者の難易度が上がる可能性があります。

 一方、高齢の求職者にとっては、仕事を通じて居場所があると感じられるかどうか、自分の力量に合った「仕事の任せ方」をしてくれる上司がいるかどうか、職場のメンバーから期待され、仕事への誇りを感じられるかどうか、自身の活力につながるかどうか、などが「生涯現役」を実現させると思います。

 そのためには今後も、国や地方自治体は、財政的な支援が必要だと思います。

                                       

                                                       写真:    押し花  陽子の作品

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石の上にも3年・辛抱と喜び

2024年09月08日 | 仕事

 私は今までに数多くの転職者の履歴書を見てきました。中には次から次へと短期間に勤め先を換えた人もいて、再就職の相談もしてきました。

 仕事を知る、あるいは覚える前に、人とのお付き合いがうまくできず、職場を離れてしまうことが多いのです。初めから自分にピッタリの職場や仕事に出合うことは数少なく、多少のリスクはあると思うのですが、我慢できなく転職を選択しているのです。

 『石の上にも三年』という言葉があります。仕事は目標を持って楽しく働かねば、よほど辛抱強い人でない限り、続けることが難しいかと思います。冷たい石でも「3年も座り続ければ暖まる」という意味で、つらくても我慢して辛抱し続ければ、いつかきっと成し遂げられるということでしょう。

 学業を終えて、企業に入れば三年間は基礎を作らねばなりません。三年は多くの歳月という意味で、長い人生で最も大切な時期ではないでしょうか。どんな職業でも、一人前に(プロとして)人から認められる迄に、専門的な学業と経験を含めて10年は必要でしょう。

 中国雲南省原産のバショウ科の植物で地湧金蓮「チュウキンレン」という花がありますが、非常に珍しい花で、花が咲くまでは約3年から5年ほどかかるといいます。

 人の世も地湧金蓮のように、永いと思われる歳月を経て、常には葉(苞・ほう)ばかりが際立ちますが、認められるのは小さくても美しい花をつけ、喜びの頂点を極めることができると思います。

               

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「休み 明け」は注意! 

2024年08月28日 | 仕事

 強い台風10号は、日本列島の南をゆっくり北西に進み九州へ上陸、進路が気がかりです。今年の夏は35度をこえる猛暑日が続き、1日の行動は早朝と、陽が沈む直前の少しの時間で、8月は長いようで短い残り3日間、アッという間の1カ月でした。

 子どもの頃の8月は、残り少なくなった夏休みを、やり残している宿題が気になったものです。夏休み日誌に、図画・工作、最も苦手だった読書感想文、本を読まねば書けなく、時間だけが迫ってきて、大いにストレスを感じた時期でした。

 学校の夏休みが明ける時期に、子どもの自殺が増える傾向にあると言います。学校が始まる前と始まってからの大きなプレッシャーと、晩夏のもの寂しさに、感傷的になったことを覚えています。

 大人を含めて、自殺の多いのは5月が最も多く、3月、9月の順で、月曜日が最も多いとされ、長期の”休み 明け"の直後、人事異動など、子どもを含め生活環境などが大きくかわり、大きなプレッシャーや精神的動揺が生じやすいと考えられます。

 この時期は、暮らしの変化を把握し、学校や職場、地域、あるいは家庭で、子ども向け相談や、職場での相談(キャリア・カウンセリング)、あるいは就職相談(コンサルティング)を行うことが、自ら命を断つのを防ぐに効果的だと思います。

                         

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生涯現役で働く

2024年08月26日 | 仕事

 日本人の女性平均寿命は、87.14歳(健康寿命・75.58歳)、男性平均寿命が81.09歳(健康寿命72.64歳)で、厚生労働省は「新型コロナが原因で亡くなった人が減ったことから3年ぶりにやや寿命が延びたとしています。

 日本人の健康寿命は平均寿命と比べ、単純に計算上では、男性は約8年、女性は約12年、誰かの世話(介護保険など)を受けて暮らしていると言うことです。

 健康寿命は、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に暮らしている期間を示すもので、国民生活基礎調査を基に厚生労働省が、寿命の長さだけでなく、生活の質も重視した健康寿命を延ばすことに力を入れています。

 健康寿命が延びたとして考えられるのは、「就労寿命」が長くなったとも思うのです。この愛知県地方で言えば、農業が盛んであった時代から自動車産業をはじめ工業が盛んになり、65歳以上でも何らかで仕事をするのが当たり前と考えてきたからでしょう。

 とはいえ、都市部においては要介護状態にない高齢者の“就労”と“健康寿命”との関連を構造的にみると、直接影響しないという論文もあり、健康寿命は運動、食事などの生活習慣のほか、社会参加、健診の受診率など多岐にわたる要素がからむようです。医療機関が充実していることで診察や治療を受けやすく、健康を意識するといった側面も否めません。

 高齢者が急速に増える中で「健康で長生きすること」は、日本経済にとっても大きく影響を及ぼすことは明かです。そのことからも、健康寿命=就労寿命を長くすることが求められ、明日は愛知県産業労働センター“ウインクあいち”でのセミナーは「生涯現役で働く」ことを前提に、中高年者の再就職を支援する講義を行います。

             

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人生100年の豊かさとは

2024年08月20日 | 仕事

 昭和63年(1988年)に55歳定年から60歳定年に定められ、現在では、平成25年(2013年)に、65歳までの継続雇用の(義務)、令和3年(2021年)に70歳の就業機会の確保(努力義務)の内容が法律で決まっています。

 定年を迎えたからといって必ず退職をしなくてもよく、事業主は希望者全員を対象として65歳まで雇用を継続する義務があり、2021年からは70歳まで雇用を継続できるよう、事業主は努めていく必要があります。

 人生100年時代といわれる近年、定年が延長するにあたって、どのような働き方をしたいのかを考える必要があります。多様化する中高年齢者の働き方がある中で、セカンドライフと今後のキャリアプランをじっくり検討してみる必要があります。

 日本の人口は2008年をピークに減少に転じました。働く人も、モノを買う人も、税金を納める人も急速に減りました。4人に1人が75歳以上という超高齢社会が到来し、年金や介護の問題についても乗り切っていかねばなりません。つまり、高齢者1人を少人数の現役世代で支えなければならない時代となりました。

 高齢者にとっては、とても肩身が狭い思いですが、単純に世代間対立の問題では解決になりません。元気な高齢者も、終わってはいられない状況ではないでしょうか。

 私が住む岡崎市内の山あい地も高齢者の比率が高まってきましたが、ここにきて、市街地のような便利さはなくても、人のつながりを大切にし、生産性は低くても生活の豊かさを実感できる、昔ながらの暮らしをする人も現われ始めました。

 「真の幸せ、豊かさは何か?」を求めようと・・・・・・・・。

                                                                       

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定年制度と生涯現役

2024年07月13日 | 仕事

 将来、人口減少が明らかになるにつれ、採用状況に変化が現れ、主要企業も今まで新卒採用が9割、中途採用が1割だったのが、新卒6割、中途4割になってきたと報じられています。

  背景には、新卒一括採用と年功序列型評価、終身雇用といった硬直的な雇用慣行が限界を迎えているようで、個人のチャレンジやその成果をより高く評価し、新しい需要創出を加速しようという狙いがあるようです。

 食べ物と同じように「賞味期限」と同様に扱われているのが「定年制度」です。しかし、食べ物と違って働く人は、自分で定年延長や定年制度を変えることが出来なくても、賞味期限や消費期限を延ばすことができると思うのです。

 そのためには、会社や事業所以外でも通用するようなスキルを生かして、自分の持ち味(商品価値)を高めることが必要でしょう。何も免許や資格を取れと言っているのではありません。そのことも大切ですが、たとえば、自分自身をどうしたら良いのかという、まず「戦略」を立てることが必要でしょう。

 社会人としての礼儀作法や基本的な仕事の経験を生かして、自分のやりたい方向を定め、戦略を立て、人脈を広げて(ご縁を広げ)、自分の持ち味を高めて使えばよいと思うのです。

 ただし、人間関係には「賞味期限や消費期限がある」という意識を持つことで、今のご縁(人脈)を切れないようにすることです。すぐれた素質や価値を持つ人との関係は大切にして、お互いに刺激しあって向上し続けることです。

 そんな人々と多く付き合うことによって自らを成長させ、期限を延ばすことにつなげればと思うのです。多少賞味期限が切れても、「腐っても鯛(たい)」と言うではありませんか・・・・(笑)

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それを言っちゃあ、おしめえよう

2024年06月29日 | 仕事

 中国歴史上の格言に、「綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)」と言い、トップに立つ人が一度発した言葉は、汗のように元の体へ戻すことができない、つまり、取り消し訂正が困難で、軽率な発言を戒めた言葉を学んだことがあります。

 高校時代、月曜日の朝は全校集会というのがあって、校長先生のあいさつ(訓示)は、毎回ポケットから取り出した原稿を読み上げるものでした。生徒の間では「式文ではあるまいし・・・・」と必ずしも評判の良いものではありませんでした。

 しかし、校長の立場で、生徒を理解し刺激を避け、聞き手の感情を害しない言葉を選んで行われたものだと、後に担任から説明を受けたものです。

 言葉は、人を先導し恐ろしい刃物になったり、宝物になったりもします。気心の知れた夫婦や家族の間であっても同じで、心ない言葉や、言ってはダメな言葉を口に出してしまいがちです。

 かつて、フジテレビが制作・放送したテレビドラマ「男はつらいよ」の「フーテンの寅さん」の言葉を借りれば「それを言っちゃあ、おしめえよ」ですが、人間関係には「ここから踏み込んではいけない」という微妙な境界線が存在すると思うのです。

 近頃では、「ハラスメント」と称して職場で優越的な関係を背景とした、必要以上の範囲(社会通念に照らして許容される範囲)をこえた言葉で、働く人の就業環境や営業上の取引が害されるパワハラ、セクハラ、マタハラなどが話題になっています。

 人間関係を保つには「それを言っちゃあ、おしめえよ」を心することです。

      

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生涯現役の履歴書を出す

2024年06月15日 | 仕事

 今年も「改正高年齢者雇用安定法」の施行後、企業へは「定年制の廃止・引き上げ」「継続雇用の制度」など、生涯現役で働く社会への実現を目指して、中高年どころか高齢者へも就業の機会を与えようと、愛知県主催の生涯現役実現コースセミナーが始まります。

 再就職するためには「履歴書」の作成が求められ、一生のうち履歴書を何十枚も書くことはないと思います。氏名は本名を書くことが基本ですが、ペンネームや芸名を加える場合もあります。連絡先は重要で、電話・携帯電話・メールアドレスは書いておきたいものです。住所は必須で、何カ月も住所が不定ですと、免許証の更新や銀行口座がない場合、就職は相当困難を極めます。

 志望動機の欄や主な経験・達成事項、セールスポイントの記入欄には、ありきたりの表現を避け、ぜひとも今までの長い経験など、自分なりの表現で、他の人に差をつける履歴書として、採用担当者の心をつかみ、入社意欲を伝える必要があります。

 履歴書は、採用者に第一印象を与えることになり、決め手となる大切な書類です。一般的にA3サイズの用紙を二つ折りで使用します。それ以外のサイズを使用すると採用側の取り扱いに支障をきたすことを忘れてはいけません。

 まァ、そうは言っても採用されることが目的で、要は採用側に能力を強くアピールすることが大切で内容次第です。履歴書に特別な規則はないのですから、生涯現役実現コースセミナーで硬いことを言う必要がないのかもしれません。

           

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スタートは挨拶から

2024年05月30日 | 仕事

 人が集まって同じ目的を持って仕事をするのが企業です。ところが毎日、朝 顔を合わせる場合、いきなり仕事の目的に関する話を始めることはまずありません。最初に互いの姿を確認した際、言葉や身 振り、あるいはその両方で互いに相手の存在を認め、言葉を交わすのが「挨拶(あいさつ)」です。

 挨拶の言葉は、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」などと言いますが、挨拶は地域、集団、職業、年代などにより異なる挨拶の言葉が存在し、場合によって天候を言う場合があります。

 「きょうも暑いですね」に「夏が暑いのは当然です」などと言おうものなら、煙たがられます。言葉はTPOに応じて使い分け、それは万人に共通して興味のある話題ですから、「暑いですね」と、オーム 返しが普通です。

 これら全ての挨拶は、人間関係を構築する基本、スタートであって、忘れている人が多いのにあきれます。

 仕事が終わって別れる場合も一定の決まったやり取りが行われ、これも「挨拶」です。挨拶は人間関係を作るスタートであり基本です。ところが、再就職を支援していて最も気になるのは、子どもの頃より学んだはずの「挨拶」ができていないことが多ようです。

 再就職を目指す人に、「なぜ、前の会社退職したのですか?」と本心を尋ねると、「人間関係が悪くなって・・・」と返ってきます。もちろん、このまま面接で答えようものなら採用する企業などありません。対人関係の構築のスタートは、どの様な挨拶ができているかで、信頼関係が決まります。

 仕事を始めるにあたって挨拶は、人から信頼を得るスタートで、基本なのに忘れている人が多いのにはあきれます。

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働くこと

2024年05月25日 | 仕事

 中高年になって定年後も「働こう」と思う時、生きがいを求め「働きたい」と主体的な考えがある一方、生活のため「働かざるをえない」ということもあります。特に高齢になって、現役世代の半数以上の人が「65歳を過ぎても働きたい」と考えているようです。

 労働基準法では労働者の労働時間を1日8時間、週40時間と定めています。企業では定められた労働時間以上働いた場合、所定の賃金に上乗せして割増賃金を支払います。私が会社に入った頃、高度経済成長時の日本は毎日 遅くまで仕事をして、割増賃金が基本給の倍ぐらいあって、それを使おうにも時間がなく、預貯金が増えたことを覚えています。

 「働きたい」のか「働かざるをえない」のか、そこに「働こうという思い」は共通しているのでが、意味合いはまったく違うと思うのです。その当時、仕事は次々と現れ「働かされる」という気持ちさえ持ったものです。

   労働の対価を時間で換算することが一般的ですが、事業や業務の性質によって、「みなし労働時間制」のほかには「変形労働時間制」や「フレックスタイム制」という制度があります。

 実際の労働時間をタイムカードで管理し切れない職場は多いと思うのです。その意味では、「成果」を算定基準にすることに、一定の合理性はあると思います。しかし、問題は「成果」の達成度を誰がどう判断するか、基準を定めることが必要でしょう。

 過去には55歳で定年となり、60歳まで雇用延長があり、その後、定年は60歳、雇用延長は65歳となり、少子高齢の時代が急速に進展し人口が減少する中で、経済社会の活力を維持するため、やがて定年制度はなくなり、確実に75歳まで「働かざるをえない」時代が来ることでしょう。

 高年齢者がその能力を十分に発揮できるよう、環境の整備を行う必要があります。

写真:西尾市 「憩いの農園」にて   2024.5.24 撮影

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油断大敵

2024年05月23日 | 仕事

 警備の仕事(業務)は一般的に、何らかの事件・事故の発生を未然に防止する仕事で、「事が起きてから動くのは警察、起きる前に防ぐのが警備」と認識され、地味な仕事だと言われています。

 警備業務の分類は、施設警備(1号警備)、交通誘導警備・雑踏警備(2号警備)、輸送警備(3号警備)、身辺警備(4号警備)が一般的で、よく知られているのが街頭で目にする工事現場などで片側通行、歩行者への交通整理があります。また、現金輸送などの輸送警備、身辺警護、通称「ボディーガード」なども、よく知られています。

 19日、「イラン大統領死亡・ヘリ墜落 同乗の外相も」というニュースに、緊迫する中東情勢に「歯止めを失った」という報道がありました。最高指導者ホメイニ氏の後継者選出に、イランの指導部の動揺が始まりそうです。政治家など重要人物の身辺警備は、テロなどの他に気象情報など、入手に怠りはなかったか、プロの警備にしてはお粗末ではなかったかと・・・・。

 油断大敵といいます。比叡山延暦寺の根本中堂にある「不滅の法灯」は、“最澄”の時代から約1200年間、菜種油を差し続けて光 輝いているそうですが、1日でも油を忘れることがないよう担当の僧が教えを守り、よくよく気を配って、怠慢や慢心のなきよう伝えられているそうです。   

                             

 「不滅の法灯」では油を差し続けることこそ、厚い信仰と信頼が得られ、目立たないことですが、常に地道に謙虚に物事を続けることこそ、安全と安心が得られるものでしょう。慢心は没落に先立つと言います。また、継続は力なりとも言います。

 

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