自分の失敗は認めない子でも、他人の失敗は認めます。そこで、「先生だって失敗するよ。だから、許してあげようよ」と私は言います。概ね、こう言えば、自分の失敗は認めない子でも相手を許してくれるものです。
もちろん、こんな簡単な言い方では納得しない事も多いです。だから、具体的に話をしなくてはなりません。例えば、「先生だって失敗するよ。この前だって失敗したでしょ。あの時、君は先生の失敗を許してくれたよね。先生は許してくれるのに、友達は許せないってのは、ちょっと変じゃないですか。だから、許してあげようよ」の様に言います。
この様な指導を行うため、普段から私は自分の失敗を隠さないようにしています。
例えば、日付を間違えて黒板に書いてしまった時、子供たちから指摘されたら誤魔化しません。「あ、ホントだ。間違えてた。ごめんね」と言って直します。その時、「ね、先生だって失敗するのさ。だから、みんなも、今みたいに友達の事を許してあげようね」と付け足せば、先程の様な場面で効いてきます。