正直な話をすると、私も子供たちを叱る事があります。自分が叱っている場面を思い出して分析すると、叱っているのは主に以下の3つの時です。
①危険な行為をした時
②周囲に迷惑がかかる時
③何度か注意をしても行動が改まらない時
普通に考えて、妥当な理由だと思います。もっとも、③は①や②と重なっている事が大半です。例えば廊下に並ぶ時、何度注意しても静かにならないから叱った場合、②と③の理由が重なっていると言えるでしょう。
ただ、自分に厳しく見直していくと、この理由の他に「裏の理由」のある事が多いと気付きました。そちらも3つあります。
a.周りの人の眼が気になる時
b.時間に追われるなど焦っている時
c.イライラしている時
先の例で言えば、教室を出るのが遅くなり、早く移動を完了しないと他の学級や学年に迷惑をかけてしまう場合、叱ってしまう割合は高くなります。「他の先生に迷惑だろ」とか、「何をもたもたしてるんだよ」とか、そういう気持ちが叱る行為につながる訳です。
冷静に考えて、こういう自分の駄目な部分に気付くと、「はぁ~、だから自分はB級教師なんだよなぁ」と落ち込みます。
でも、最近は更に考えるようになりました。「失敗は誰にでもある。失敗に気付いたら、次は失敗しないように努力すればいいんだ」と。
落ち込んでいると、更に失敗を重ねかねません。第一、落ち込んで暗くなっている担任を見ていると、学級の子供たちも暗い気持ちになってしまいます。それでは、自分を慕ってくれる子供たちに申し訳ないです。
だから最近は、「ま、B級教師だから失敗はつきもの。叱った子を、後で褒めまくろう」と考え、無理矢理にでも気持ちを切り替える様にしています。