忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

風神雷神

2018-06-11 22:23:40 | 書道
6月の台風は珍しい。

昨年末から腰の痛みで、
半年ほど腰を曲げて書く作品制作を控えていた。
数か月にわたる整骨院通いの結果、少し良くなったので、
今日はやっと重い腰を上げて書きました。

半切だから大きな作品ではないけれど、
「肩ならし」ではなく「腰ならし」

9月8日~11日の会期の
日光東照宮主催の展覧会へのお誘いをいただき、
私の作品が東照宮に奉納される。


「風神雷神」



「風神雷神」は俵屋宗達筆「風神雷神図」がもっとも有名だが、
三十三間堂や浅草の雷門など
日本全国数か所にその像がある。

日光の輪王寺 二天門の背面にも「風神雷神像」があって
家康公の御霊をお守りし、悪を懲らしめるという役割があるとか。

これにあやかって、「風神雷神」と書いてみた。

それが台風の日だなんて、
ピッタリだったわ




種を播く

2018-03-15 22:36:38 | 書道


「汝の現今に播く種は、やがて汝の収むべき未来となって現わるべし」 
  
夏目漱石日記より


夏目漱石が、明治34年(1901)3月21日の日記に
書いたことばです。

日記を書くように
自然体でさりげない感じに書きました。

いま現在に積み重ねている努力は、
すぐに成果が出なくても、
将来きっと実を結ぶ。
来るべき明日のためにきちんと種を播いておこうと、
漱石は言っています。


自分が凄く凄く努力しているのに、
結果が伴わなかったり、
大した努力をしていない横入りの他人に
さらっていかれる
そんなことって度々あることです。

だからといって、それにめげて
自分が何もしなければ、
自分の明日は暗くなってしまう。

種を播かなければ、花は咲かない。

何か求めるならば、
何かを始めなければならない。

種を播くことによって、
明日へ進んでいけるんだ

「墨」251号

2018-03-01 22:30:26 | 書道
芸術新聞社発行の「墨」251号 2018年3・4月号の
誌上選抜全国書道展に
私の作品を掲載していただきました。





旧作でもよいから
代表作をとのことで、
3年前の夏の現日書展大作(270×700)の作品を
載せていただきました。

雑誌の掲載や新しい書展の出品のお誘いをいただくと
いつも迷ってしまうのですが、
亡き師匠が生前
「誰でも誘ってもらえるわけではない。
誘ってもらったら、有難く載せてもらいなさい」と
いつも私に言われた言葉を思い出しました。

今回は、顔写真までも・・・・

あら、恥ずかしい


反故の中から拾い出す

2017-12-14 23:23:47 | 書道


「麟鳳」


あと半月で今年も終わろうとしています。

暮れの慌ただしい中、一昨日は、作品制作。

今年の書き納めです。




今年中に書き上げなければならないものは、

何とか書き終わり、

来年の一月締め切りの分まで

仕上げてしまおうなんて、

欲をかいたのですが、

そうは上手くいきませんでした。


書き上げた後、

反故にするものを容赦なくゴミ袋に詰めるのですが、


今日になって、ふと・・・

ゴミ袋の中の反故をもう一度見直してみたら、

捨てがたい作品が2~3点。


でも、こうして写真を撮ってみると、

やっぱりあの時の判断は正しかったようで

ダメだね・・・







回る

2017-10-31 18:20:52 | 書道


「回」


遠近感を出したいと思ったのですが、
文字の、奥行きは感じられますか?

タイムマシーンに乗って
明るい方を目ざしている感じ

まわる まわるよ 時代はまわる 喜び悲しみ 繰り返し
なんて口づさみながら・・・