忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

うつろい

2016-08-31 21:17:22 | 書展

第25回書展 グループ墨花 出品作 

「ちはやふる」臨書から創作へ


台風10号が通り過ぎ、東北と北海道に大きな爪痕を残しました。
被災された皆様に、お見舞い申し上げます。

このところの自然の猛威。
「いまだかつて経験のしたことのない」
という、フレーズを耳にします。

今や、自然というものは、四季の移り変わりで、
穏やかに移ろうものではなく、
突然その移ろいはやってきます。

でも、それは、人間自身の移ろいが
原因なのではないでしょうか?

上の作品は、古今集から

「ちはやぶる 神なび山の もみぢ葉に 思ひはかけじ うつろふものを」

「神なび山」の紅葉に思いをかけるのはやめましょう、色が変わってしまうものだから

「ちはやふる」とは、神にかかる枕詞で、荒々しく勢いのある様をいうそうです。
この自然の猛威が、神の怒りだとすれば、それは人間の移ろいに向けたものなのかもしれません。

上の作品は、高野切第二種の拡大臨書(右)と、そこから同じ歌を展開しての創作(左)です。
「今だから、臨書」とある書道会で臨書の企画展を開催していましたが、
「今さら、臨書」という方もいらっしゃって・・・
書道界にも「移ろうもの」は、多くありそうです。


でも
臨書の重要性を常々感じ、
書作の基盤はやっぱり臨書、
そこだけは、曲げられないことだと
私は思っています。







立ち位置

2016-08-26 22:51:27 | 書展
第25回書展 グループ墨花 出品作 「無」



最近、思うのです。

誰でも自分を主張したがる。


その主張は、周りの人を不快にしていないだろうか?

自慢話を聞かされることは、不快なことである。

調子にのって、自惚れ・おごりは、見苦しい。

上から目線は、周囲の人から疎まれる。

まるで、評論家の偉い先生になったような振る舞いは、

言語道断。


自分の立ち位置を把握し、

自分の足元を見据えて、

謙虚な自分でいなければならないと・・・



私の立ち位置、今 難しいところをウロウロしているなあ




台風がやってきた

2016-08-22 14:25:34 | 書展
台風9号、関東に上陸。
外は物凄い雨です。

台風が3つも日本に近づいて、
各地で被害がある模様。

皆様のご無事をお祈りします。


第25回書展 グルーブ墨花に出品した作品
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」

ご存じ宮澤賢治の詩です。

私は雨ニモ風ニモ負けて
一日中、家に閉じ籠っています。


生きている その1

2016-08-18 17:41:50 | 書展

「生きている」その1




毎晩目をこすり、オリンピック観戦。
選手たちが日の丸を背負い、
戦う姿に感動している。

今朝は、レスリングの女子3階級で
金メダル。
女性は強いと、私もハイテンションだ。

上の作品は、先日の「第25回書展 グループ墨花」より。

今年の5月、
一人の門弟が脳梗塞で身体が不自由になった。
今は、苦しいリハビリに耐えながら、
きっと回復に努めていることだろう。

時間はかかるかもしれないけど、
きっと書道に復帰しますと、
彼は誓ってくれた。

私は
「生きている。ただそれだけでいい」と・・・

でも、いつか一緒に筆をもてる日がくるといいね。


自由

2016-08-16 00:21:28 | 書展

「自由」




「第25回書展 グループ墨花」が一昨日終了いたしました。

ご来場いただいた皆様、有難うございました


25回目のグループ墨花ですが、
大学の同窓生が6人集まって、
ステキな仲間となり、
互いを尊重しつつ、
続けています。

発足当時は、お客様がポツリポツリの
書展でしたが、
今は、たくさんの方々に作品を観ていただけて、
とても充実した3日間でした。

上の作品は、今回私のイチオシ作品。

「自由」は、
自分を放ち、広い世界へ羽ばたく
ステキなイメージだけれど、
「自由」とは何だろう

世界では、自由を得るために争いが生まれ、
自由をはき違えて、犯罪もおきる。

私にとって、制約も束縛もなく
好きな書ができること。

幸せなことです