忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

一以貫之

2017-08-29 13:40:15 | 日記
今朝、ミサイルが北海道上空を通過したとか。
北海道の方は、驚かれたことでしょう。
窓をあけて大きな飛行機音が聞こえると、
なんだか恐ろしいと感じてしまいます。

身勝手な一国家権力者によって
世界各国が不安な思いをしています。

私たちの身近にも、
うんざりするような身勝手で残念な人がいるのですが、
その方は、
人間としての器が小さく、
脳力を持ち合わせていないのに、
注目を浴びたがる人。
見せかけの自分の権力を誇示したい人です。

きっとあの国家権力者もそんな方なのでしょう。




論語より

「一以貫之」


孔子が一を以って之を貫くといわれた
その道とは、
思いやりと慈しみの心である
忠恕(ちゅうじょ)なのだ。

忠恕の、
「忠」とは社会的責任を誠実に果たすこと。
「恕」とは他者を思いやり許容すること。
孔子は、この一つの思いを曲げずに
貫き通されたといいます。


世の中、
誠実で思いやりのある人が多ければ、
他人への誹謗中傷や、
傷つく人も争いもなくなるはず。

ミサイルは飛んでこないだろうに・・・

第26回書展 グループ墨花⑤

2017-08-22 16:41:13 | 言葉
昨年春、一人娘が仕事の都合で
職場の近くに一人暮らしをはじめ、
我が家を出て行きました。

以来、実家である我が家には、
我々夫婦の二人暮らしとなり、
娘は仕事が忙しく、
めったに顔を出しません。

その彼女から、
夕べ電話があり、本日夕方帰ると。

さて、大忙し・・・

夕飯の支度はいつもより
ご馳走を準備しなければ。

ビールを冷やしておかなければ。

お風呂の掃除しておこうかしら。

なんて、恋人を待つように
ウキウキしているのです。



さて、第26回書展グループ墨花も
書展が終了して、一週間経ちました。
お礼状を出したり、
荷物を片付けたり、
ゴミを捨てたり、
やっと終了しました。

そして、作品紹介も
本日で終了する予定でしたが、

実はもう一点あるのです。
でも、会場で写真を撮り忘れてしまって・・・

まあ、小品なので、
後日自宅で撮影してアップすることにいたしましょう。

最後の作品は、
「空」

3つの「空」を出品しましたが、

↓これが一番評判が良かったようです。







「そら」ではなく、実体のないものという意で「くう」と読んでほしくて、
題名を「KUU」としました。

第26回書展 グループ墨花④

2017-08-21 23:11:38 | 書展


六月二十七日望湖楼酔書五絶

北宋の詩人、蘇軾詩


黒雲翻墨未遮山

白雨跳珠乱入船

巻地風来忽吹散

望湖楼下水如天


黒い雲が、墨をひっくりかえしたように広がってきたが、
まだ山を隠してはいない。
すると、にわかに降り出した白い雨粒が、
真珠が跳ねるように、ばらばらと船のなかに入り込んできた。
そうかと思うと、大地を巻き上げるような風が来て、
たちまち雲や雨を吹き払う。
そして、この望湖楼から見る西湖は、
ふたたび大空の色をたたえて広がっている


6月27日に蘇軾が杭州市の西湖の望湖楼に雨宿りをした際に、
蘇軾がお酒を飲みながら作った七言絶句の詩です。

湖の天候の変化、
墨のような黒い雲が広がり、
白い真珠のような雨が降り、
風がふいて雨雲を吹き払い、
そして西湖には青空が美しく広がる。

といった、西湖を舞台とした自然の変化を詠いながら、
蘇軾の困難や逆境を雲や風雨に喩え、
強風に吹き払われての青空になるという
自らの境遇の願望が込められた詩と言われているそうです。

日本各地での異常気象も恐ろしいですが、
我が国ばかりではなく、
世界で暗雲が立ち込めています。

全ての国で
澄み切った青空が見れることを
渇望します 

第26回 グループ墨花③

2017-08-20 16:18:57 | 書展
昨日の雨でずぶぬれとなり、
水も滴る・・・
だったことが原因でしょうか?

今朝から頭痛でゴロゴロしていました。




齊藤茂吉のうた

「あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり」


赤々と夕日が照らす一本の道は続いていた。
これこそ私の生きていく道であり、
この道を歩むことが私の宿命なのだ
というのが、うたの意です。

大正2年(1913)、斎藤茂吉が師とあおいだ伊藤左千夫の死後、
先生に頼らず自立して歩まねばならぬ決意をうたったったそうで、
私の境地とピッタリのうた

うーーー
ちゃんとこのように自立してやっていこうと
決意を固めなければなければと思います

今のところは、書友や教室の皆さんと、ワイワイガヤガヤ、
成り行き任せですが、
その先に私が進む方向が見えてくるのかと
思っています。

名声だとか栄誉だとかステイタス、
そんなものにこだわらず、
皆さんと書を楽しめれば、
それでいい。

夕日に照らされる「あかあかと」で、赤い紙を使い
「一本の道」で一行の構成にこだわりました


第26回書展 グループ墨花②

2017-08-19 22:57:44 | 書展
今晩は、毎年恒例の盆踊り大会で、
地域の人たちが皆で楽しんでいたところに、
突然の雷雨。

それもバケツをひっくり返したようなとは
このことかというような、
激しい雨で・・・

私もお手伝いをしていて、雨が降り出したたので、
慌てて家へ戻ったのですが、
まるでシャワーを浴びたように
全身びしょぬれでした。

さて、昨日の続き、
グループ墨花の作品紹介です。


尾崎放哉句

「人をそしる 心をすて 豆の皮むく」


お客さんの一人がおっしゃいました。
「人をそしらなくなると
人間一皮むけるということかな?」
と。

なるほど・・・・

最近、人との関係がうまくいかなかったり・・・

そんな時、原因は自分ではなく、
相手が悪いと決めつけている私がいるのです。

まだむける皮があるならば、
一皮も二皮もむきたいと
思います。