忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

心の余裕

2018-03-27 23:36:47 | 日記



例年と変わらない桜なのに、
今年の桜は、特にきれいだと感じるのは、
私の心に花を愛でる余裕ができたからかしら?


近所の日野公園墓地の桜

お花見がてら、今日はお墓参りを。









そのうちに散ってしまう桜だけれど、
できるだけ長く楽しませてほしい。

そのうちに散ってしまう桜のように、
私も年老いてしまうけれど、
心は何時までも
豊かに、穏やかに
ありたい。

文書改ざん
証人喚問
総理夫人の関与・・・

何と愚かなことをやっているのだろうか。。。




桜と月歩展

2018-03-25 22:47:35 | 書展
21日に予定していた「第6回月歩展」見学を、
雪のためにキャンセルし、本日果たすことができました。
今日はポカポカして、絶好のお花見日和。
コートを脱いで、日暮里へ出かけました。

谷中霊園の桜並木。
周りは墓地だけど、桜見物の人が多く賑やかでした。
ちょうど見頃の桜たち。。。





月歩展の会場の新日展会館は、
谷中霊園を通り過ぎたところ。



この書展は、
大東文化大学の書道科1期生3名によるグループ展で、
3年に一度の開催。
前回拝見した際に、その作品の質の高さに驚かされ、
今回は前回を上回り、蓄えられた力の結集がそこにありました。


幸喜洋人氏 月歩展図録より


書は、長い年月をかけて育んだ伝統的な技術、
そして知識が必要です。
彼らは、それらを十分に身に着け、伝統を守るだけでなく、
品位をもって変革し創造して、時代を牽引しています。


松尾碩甫氏 月歩展図録より


また、自分の言葉を様々な書風に表し、
自分の感情や想像を相手に伝えようとしていました。
その言葉は、自身の今後の人生への決意の表れでもあったり、
温かな日常の様子であったり。
観覧者である我々と交わす言葉は少なくても、
作品によってコミュニケーションがとれる、
今日的な表現方法なのだと思います。


國枝貴之氏 月歩展図録より


昭和56年生まれの彼ら・・・
私の子供と同じぐらいの年齢ですが、
若い世代に、こんなに素晴らしい人材がいることは、
日本の書道界にとって嬉しいことです。

年配者は、もっともっと若い世代を
応援するべき。
でなければ、書道界の未来は明るくならないでしょう。

本日は会期最終日で、月歩展は終わってしまいましたが、
3年後の月歩展を楽しみに、
逞しい若い力の更なる飛躍を期待しています。


若い方から刺激をもらい、
日暮里から山手線に乗り込んで、
池袋へ。
私も頑張るぞと
秋のグループ展の会場抽選のため
東京芸術劇場へ向かいました。

電車が走り出した途端、
「あ~~~忘れた」
数日前から、日暮里に行ったら、
大好物の「羽二重だんご」買って帰ろうと楽しみにしていたのに、
買い忘れて電車に乗り込んでしまった。。。
「花よりだんご」
あ~~~~ガッカリ


芸術劇場前も桜が・・・


池袋にて芸術劇場の抽選に挑むも、
倍率1/6の難関で撃沈。

再びガッカリでした

種を播く

2018-03-15 22:36:38 | 書道


「汝の現今に播く種は、やがて汝の収むべき未来となって現わるべし」 
  
夏目漱石日記より


夏目漱石が、明治34年(1901)3月21日の日記に
書いたことばです。

日記を書くように
自然体でさりげない感じに書きました。

いま現在に積み重ねている努力は、
すぐに成果が出なくても、
将来きっと実を結ぶ。
来るべき明日のためにきちんと種を播いておこうと、
漱石は言っています。


自分が凄く凄く努力しているのに、
結果が伴わなかったり、
大した努力をしていない横入りの他人に
さらっていかれる
そんなことって度々あることです。

だからといって、それにめげて
自分が何もしなければ、
自分の明日は暗くなってしまう。

種を播かなければ、花は咲かない。

何か求めるならば、
何かを始めなければならない。

種を播くことによって、
明日へ進んでいけるんだ

第12回 モナコ・日本芸術祭2018 作品

2018-03-14 21:17:50 | 書展
今年の私の大きな出来事は、初めての海外出品です。

飛行機嫌いの私は、作品のみの渡航ですが、
3月初旬 モナコで開催された「第12回 モナコ・日本芸術祭2018」へ
出品を果たすことができました。

現地へ行かれた担当者より、昨日電話があり、
作品の前に多くの方が立ち止まって観てくださったと、
報告をいただきました。

今回の出品作です。
(作品の写真は、現地に送る前に撮影したものです)




「鳳」


平和な世に現れると言われる伝説の鳥です。
その伝説の鳥は、愛と平和を象徴する鳥と言われています。
その羽で上昇し、自由で幸福な世界への羽ばたきを連想させます。

果たして、外国の方がどのように感じてくださったか?
わかりませんが、

私にとっての飛躍の一歩と捉えたいと思います。

あの日から7年

2018-03-11 21:52:26 | 日記
3.11 あの日から7年経ちました。


私はあの日、
横須賀の勤務校に居ました。

一人書道室で作品を書いていたのですが、
突然の大揺れに、
急いで机の下にもぐり、
心臓が飛び出そうなくらい、
恐怖におののいていました。

揺れが収まると、
書いていた筆も作品もそのままにして、
一目散で車を運転して自宅へ帰りました。

帰りの道中、
点滅している信号機、
大きな建物の外には、非難する沢山の人々、
運転中の度々の余震
そしてラジオでは津波の報道で、
大変なことがおこっていることを知りました。

自宅へ帰って、家族の顔を見た途端、
いままでドキドキしていた心臓の鼓動が、
やっと収まったのを覚えています。

マスコミの報道で知らされる
被害の大きさに
改めて「命」の儚さと尊さを感じた出来事でした。


「命」この作品は、7年前の秋に制作したものです。


自然は恐ろしい
でも私たちは、その自然によって生かされている。

いまだに、苦しみの中にいる方、
復興が進まない状況の方、
家へ帰れない方、
お見舞い申し上げます。