Nの誕生日ー!
今回は何か想い出に残るもの・・・今夏にTVでやっていた体験にしようと思いつきました
それが鎌倉のWATOさん
小雨の降る休日、駅から10分ほど歩き、今まで散策してこなかったエリア
あと少しで横須賀線の線路を越す住宅地の中
ひょこっと顔を出されたスタッフさんの笑顔が暖かく迎えてくれました
(お皿の元になる金属に貼ってあるシールを剥がします)
Nはここに来るまで自分への誕生日プレゼントだと知らなかったので
スタッフさんたちに「おめでとうごうざいます」と言われ、恥ずかしそうに、ちょっと驚いていました
お茶を入れていただき、体験の注意を受けた後
どんな柄にしようかと考えつつ作業に入ります
(金属の切り口をツルツルに磨きます)
このお月様のような丸い金属がどのように変化するか楽しみです
加工しやすいように真鍮と銅が3:7
(金槌の使い方を練習します)
金槌の頭には数種類の柄が彫ってあり、金属を叩くと柄が付きます
練習は富士山みたいなカタチで、これはこれでイイカタチ
(Nは2枚の小皿に挑戦)
上部が平らな線路をカットしたような土台の上で叩きます
うまく土台の上で叩かないと危ないです
(叩いているとだんだん金属が曲がってきます)
曲がった金属を時折、手で出来るだけ平らに直しながら満足いくまで表面に傷をつけていきます
曲線になってしまった1mm厚の金属に上手に金槌を当てるのは結構難しく
真剣になればなるほど、叩く右手よりも、抑える左手の方がじんじんして来ます
(バーナーでなまします)
600度くらいまで金属に熱を加えます
(中心を温めてからおもむろに周囲を温めます)
バーナーを当ててしばらくするとフワーっと白い膜が張ったようになり
少し経つと赤く変化し、全体が虹色になるようにまんべんなくゆっくり火を当てます
(持てるくらいになるまで送風で冷まします)
なました後は冷めても驚くほど柔らかいのです
(臼と木づちで成形します)
臼は桜の木をスタッフさんがご自分で彫られたのだそうです
そのくぼみに合わせて好みのカタチを求め、バンバンと大きな音を立てて叩きます
叩いていくと周囲がシワシワになっていくので、シワが小さい内に叩いて直す!
(お皿の座りを良くするために底になる部分を軽く叩きます)
座りを調整するためにスタッフさんから「1/10の力で叩いて下さい」と
(不器用な)Nには難しい要求を出されています
(焼いて酸化したお皿を強酸できれいにします)
強酸なのでこれはスタッフさんが行ってくれます
(強酸に漬ける時間でも雰囲気が随分違うかな?)
Nの希望で三日月のイメージで酸化膜の部分(茶色)を一部残してもらいました
あぁ、面倒くさいお願い(^.^; 快くやって下さいました~ 感謝・感謝です
(真水で強酸を洗い流します)
手で酸に漬けた部分をこすると薄い膜がモロモロっと剥がれ、光ってきます
酸化膜が取れた状態で触ると指紋が付いてしまうそうです
(バーナーで60度まで温め蜜蝋でコーティング)
指紋や汚れを付きにくくするため蜜蝋コーティングをしてもらいます
(お皿の裏表に蜜蝋を塗ります)
お皿を裏返すため革手袋をはめて隣で待機 (`・ω・´) キリッ!
(蜜蝋をお皿全体に塗り広げます)
蜜蝋が固まらない内に柔らかい布で拭きます
キレイに手早く!
(2色に分かれたお皿になりました)
ピカピカに光っている部分と落ち着いた鈍い光を反射させる影
ペカッとした真鍮の一枚板が表情のあるお皿に出来上がりました
(経年変化も楽しみ♪)
小皿は直径約15cm(今回Nはコチラ)
大皿の直径は約24cm(私はこれを作りました・・・あえてちょっとシワ残しました)
(WATOさんの紙袋)
薄手の不織布で包み、紙袋に入れて貰い
指導していただいた先生・スタッフさんにお礼を伝え
紙袋が雨があたらないように大事に持ち、鎌倉の駅へ歩き出しました
(駅前で鎌倉野菜を買ったので夕食に載せました)
茶色い焼き物、緑の和え物、赤いサラダ
全てが似合いそうなお皿
ゴキゲンなNとの一日でした
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WATOさんのワークショップが決まってからマメにご連絡をいただきました
私たちのワガママを聞いて頂き、本当に感謝
体験自体も面白く、金属の特性を教えていただいたり、工程ごとの変化に目を見張る楽しい時間
帰宅してからお礼のご連絡まで!
細やかなお気遣いにNも感心
「折角作ったから勿体無くて使えない」のではモッタイナイ
どんどん使って、色んな人に自慢したいと思っています
WATOさん、ありがとうございました!!!