建築儀式の疑問

２００８．０７．２４（木）

自宅隣地の「フローラルアベニュー北町」と名付けられた大和ハウスの分譲地に，最近「注文住宅」が建ち始めています…

先日も施主さんと工事関係者が集い，「地鎮祭」＆「起工式」が行なわれていました…


この光景を見て，ふと思い浮かんだ疑問が「青白幕」の使用…
「慶事＝紅白幕」，「凶事＝鯨幕（黒白幕）」と単純な発想しかない私…「青白幕」の意味合いって何なのだろう？…と思い調べてみました…

「青白幕」（浅黄幕）…
青白幕は，「浅黄」（あさぎ，水色よりも濃い青色）と「白」の２色の幕…地鎮祭や上棟式などの神事に使われます…地域によっては葬儀にも使われ，紅白幕や黒白幕より古い歴史を持つ可能性もあると指摘されています…
「青白幕」は，地鎮祭などの神事で「祭壇の廻りを覆う」ために使用される事が多く「神聖な場所」であることを示しています…

本来は，黒白幕についても弔事・慶事に関係なく使用されていたようです…「黒＝高貴」のイメージから現代でも皇室行事で「黒白幕」が結婚の儀など重要な行事で使われますし，新年祝賀の儀や園遊会などでは「青白幕」（浅黄幕）も使用されます…（青白＝神様と接する色）…ちなみに，「紅白幕」は歴史が浅く，古式に則った行事には登場しません…

もう一つの疑問…
現場を見ていると，“注文住宅”では「地鎮祭」や「起工式」や「上棟式」を行なっているのですが，“建売住宅”では一切それらの儀式をやっている光景を見ません…
「建売」の場合は，入居時にまとめて神事をやるのでしょうか…それとも，住宅メーカーのコスト低減策の一環で省略しているのでしょうか…

【本日の体重】 ： ９２．６ｋｇ（ダイエット開始から２年と１７５日目：－１２．１ｋｇ）