*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります!*****
2023年発刊の姫川玲子シリーズ
今回は誉田哲也氏の別の女性刑事シリーズの魚住久江が捜査一課姫川班に異動してくる
姫川シリーズは面白いけど、時に姫川の思考が重く感じて距離を置いてしまいがち。
一方、魚住久江シリーズはかなり好きで、魚住登場で二人の女性刑事の対比も面白かった。
(魚住シリーズは旧ブログの2013年でした!10年以上前!)
事件は廃屋で頭部損傷の身元不明遺体が発見される
廃屋なのに、遺体発見の部屋は監禁部屋のように改装されていた
捜査が進むにつれて朝陽新聞の創業者一族で取締役の葛城が関係者であることが浮上する
週刊誌を賑わせているジャングルジャパンの買収とそれに対抗しようとしている朝陽新聞のトラブルなのか
並行して、朝陽新聞が捏造した従軍慰安婦の記事の影響を受けた少女と家族が語られていて、事件との接点が見えてくる
姫川の閃きから周りを巻き込む捜査と魚住の人の懐に入り込む捜査
本作では姫川・魚住とも互いを認め尊重し合う良関係だった
この姫川班のメンバーなら次作も楽しみ
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2023年10月30日 初版第一刷発行
初出 ジャーロ86号~90号
装幀 泉澤光雄
写真提供 Mint Images/ Mint Images RF/ Getty Images
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