好評なレビューを目にしたので、東京ステーションギャラリーで開催の「安井仲治生誕120年僕の大切な写真」展を観てきた
私はレビューを目にするまで、安井仲治(やすいなかじ)を知らなかったが、「安井を知らずして日本の写真史は語れない」と言われる人物だそうだ。
38歳で病死した短命の写真家ではあったが、昭和初期の戦前の時代に多くの魅力ある作品を発表。
本展では200点以上の作品が展示されているが、被写体こそ時代を感じるが、その表現方法など惹かれるものばかりです。
スマホで写真が身近になったからこそ、違いを見せつけられた感じもします。
アングルだったり被写体の表情だったり、魅力的な写真の数々
短命でなければ、どこまで多様で魅力的な作品を残したのか、残念でたまりません。
画像加工ソフトのない時代に?と思わせる作品もあります。
写真を焼き付ける際に切り取ったり、他作品とコラージュさせたりした手順も紹介されています。
安井仲治(1903~1942年)の生きた時代は、日本の写真界がアマチュア写真家の旺盛な探求・多様な芸術表現により成熟してきた時期だそう。
その時代を牽引したのが安井で、欧米の先進的な写真表現・理論を受容・理解した上で新しい表現を産み出していった。
表現方法だけでなく、被写体を見出す感性、美を抽出する卓越したセンスの持ち主だったとパンフレットの解説にあり、凄くなっとくしました。
20年ぶりの回顧展
平日の午後早い時間なのに、多くの人が訪れていました。
東京ステーションギャラリーは東京駅駅舎内にあり、館内の壁にはかつての煉瓦壁の一部も残っていて、建物も自体の雰囲気も素適です。