*****ご注意!!! 一部ネタバレの可能性があります! *****
中山七里さんの犬養隼人シリーズ
犬養シリーズでは「ドクターデスの遺産」が映画化されている。
プロローグでなんとなく話の展開が予想されてしまった。
主人公犬養の娘の病院仲間の少年が他の治療に変えると退院していった。
間もなく少年が亡くなり、娘と葬儀に参列した犬養は少年の体に無数の痣があることに気づく。
虐待を疑い密かに調査する犬養は、同様に痣が多数体にある自殺事案を知り、少年も自殺者も民間療法の団体に所属していたことを知る。
ラスプーチンはロシアのニコライ皇帝の家族の病気を治したことで信頼を得、後にニコライ皇帝の政治まで影響を与えたとされる怪しい人物
小説内でも患者の家族が団体の主宰者に妄信する様が描かれている。
団体主宰者が殺され、警察が捜査することになるが、行き過ぎた民間療法を犯罪認定はできないし、、、難しい問題
犬養シリーズはだんだん歯切れが悪くなっている感じがする
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初出 小説野性時代 2019年8月号~2020年5月号
2021年1月29日 初版発行
装丁 高柳雅人