*****ご注意!!!一部ネタバレの可能性があります!*****
警察ミステリーでいくつかのシリーズをもつ梶永正史の新シリーズ?
ペンの並びやら細かなことが気になる刑事・田島慎吾は帰国子女で遠慮を知らない毛利恵美とコンビを組む
公園で乱射事件が発生、狙撃犯は警察官によって射殺された。
ところが、その警察官は事件後すぐに退職し行方不明となっていた。
上司から捜査本部とは別に独自捜査するよう命じられた田島と毛利だが狙撃犯の射殺現場からの不自然さに気づくと、突如捜査を止めるように指示される。
隠密裏に捜査を進める2人は、進行形の監視システム選定の疑惑に気づく
キャラ立ちする主人公2人のある意味丁々発止(毛利からの一方的ともいえる)が展開を後押ししてページが進む
2人も根は生真面目で正義感が強いのでキャラの強さも気にならず安心して読める
警察官が一線を踏み越えてしまうと、戻ってこれなくなるのだな・・・と改めて思った事件
本作がシリーズ3作目だが、文庫化されたのは1作目と本作
第1作目は当初「パトリオットの引き金」という題名だったが、文庫化にあたり改題
自衛官の交通事故を発端にその真相を田島・毛利が追う。
自衛隊の海外派遣、政治家のパフォーマンス優先な無責任な言動、組織防衛からくる秘密主義など、面白い視点からの作品だった
第2作目(未読)