SHOTGUN TERRY OFFICIAL BLOG 『ガイコツマイクのバカ大将』

テリー&スラング、テリー&ベアーズのシンガー、ショットガン・テリー(テリー下沢)の珍記録がココにある!

即席ベーシスト その1

2005-02-22 | Terry&SLANG
ロッキン・エイトのブログに、テリーさんはベースを始めて3日でライヴをやったって記述があったねえぇ。
実はアレ、エイトを奮起させるために言った作り話だった……なんて事はなく、実話なのだ!
さぁ、瞳をとじて、過去を思い出してみるか……。

バンドひとすじに明け暮れた青春時代。
その中でも、一番最初にお世話になった会社は、かなりウサンクサイところだった。
もともとは演劇畑というか、B級な芸能チック溢れる社長率いる会社だったんだけど、何を思ったか唐突にライヴハウスをオープンし、音楽方面にも手を伸ばしてきたところにオレが引っかかったようなカタチで、お付き合い(?)がスタートした。
ところがこの社長、音楽の事なんてまるでわかっちゃいない。
「シャネルズが意味もなく、目立つために顔を黒く塗ってるんだから、お前達は顔を白く塗れ」なんて言ってくる始末。この時代のオレは言いたい事はすべて口にするようなタイプだったので、「彼らは黒人音楽へのあこがれから黒く塗ってるんですよ、知らないんスか?」なんて言い返して社長を怒らせたっけ…。
そんな会社なだけに、役者やタレントの卵みたいな連中が多く(当時まったく無名だったけど、今ではドラマや映画でいい味を出している脇役俳優のOさんとも一緒に仕事したりしたもんだ)、その割りには事務所側の人間が少なくて、オレの「仕切り屋的体質」を見込まれてしまったのかなんなのか、事務所サイドの人間としてスーツを着てタレントに同行する、なんて事もやらされたりしていた。(マネージャーかよっ!)
そんな風に、何かにつけて便利屋的に扱われていた(電話番、ライヴハウスのブッキングにPAミキサー、アルバイトの面接官、社長の酒の相手…18歳のオレにはめまぐるしい日々だった)ある日、会社に一人の女のコが入ってきたんだ。

~続く~